ミュートス・サイボーグとその関係者
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「サイボーグ009の登場人物」の記事における「ミュートス・サイボーグとその関係者」の解説
『ミュートス・サイボーグ編』に登場。ミュートス・サイボーグはブラックゴーストのサイボーグ開発に携わっていたガイア博士とウラノス博士が作り上げたサイボーグたち。主にギリシャ神話の神々を模している。 アポロン 声 - 石田彰(平成アニメ版、映画サイボーグ009VSデビルマン)、 広中雅志(メガドライブ版ゲーム) 燃えているような髪型が特徴的な少年のサイボーグ。ヘレナの弟。加速装置を内蔵している他、全身から3000度の高熱を放射する能力を持つ。手からは6000度の熱波を放射し、指先から8000度の熱量を持つレーザー光線を発射する。だが、高熱を放射した状態で水に入ると体が崩壊するため、弱点ともなっている。移動の際にはペガサス2頭が曳く戦車で空中をかける。 自身に非常に高いプライドを持っており、ゼロゼロナンバーを見下していた。事実、サイボーグとしての性能は009=ジョーを大きく上回り、彼に瀕死の重傷を負わせた。 平成版アニメではアルテミスを姉として慕ってはいるが、009たちに必ずしも批判的でない態度を快く思っていないという設定。それでもアルテミスの死に際しては誰よりも嘆き悲しんでいた。最後まで自分たちが神だと言い張り、ただのサイボーグでしかないことを認めなかった。そして「神でなければ、何なんだ」という悲痛な一言を009に言い残し、009は、その一言に答えることはできなかった。平成版アニメでは19話で初登場し、帽子と背広姿で002の様子を伺っていた。 ヘレナ (平成版アニメではアルテミス) 声 - 市原悦子/なし/なし/高山みなみ/なし/本名陽子、白石冬美(メガドライブ版ゲーム) アポロンの実の姉である若い女性のサイボーグ。特製の木馬に乗り込み009=ジョーと対決、敗れるも命を救われる。その恩義から、アポロンとの一騎討ちで重傷を負った009=ジョーをギルモア博士のもとに送り届けた。 結果として他のゼロゼロナンバーからブラックゴーストの実態を聞かされ彼らに協力することとなる。両者の戦いを止めるため、彼らの元に向かうが、009=ジョーとアポロンの戦いに巻き込まれて死んでしまう。 初代劇場版ではサイボーグ0010だが、どこを改造されてどんな特徴を持っていたのかは不明。武器は指輪に仕込んだレーザー銃。初めは怪獣に両親を殺された普通の少女のふりをして009=ジョーの前に現れ、様々な妨害をするが、徐々にジョーに惹かれ葛藤。最後はゼロゼロナンバーを助けた。 『地下帝国ヨミ編』にキャラ造形が同じヘレンが登場するため、平成版アニメでは設定が変更され「アルテミス」として登場(新昭和版アニメの没設定を流用)。エネルギー矢を放つ破砕弓を操る。009たちが、「神」として振舞う自分たちと力の差が歴然なのにも関わらず戦いを挑んでくる姿勢に疑問を持つ。 ミノタウロス 声 - 河相智哉(平成アニメ版) 頭部が牛のサイボーグ。角の間から電撃を放つ。 好戦的な性格。 アキレス 声 - 家中宏(平成アニメ版) 頭部が黒豹のサイボーグ。加速装置を搭載したサンダル、太陽光を反射することにより熱線を放つシールド、先端から光線を放つ長剣を装備している。 生真面目な軍人的性格の持ち主で、正々堂々とした戦いを好む。規律を重んじるため、仲間の多くから煙たがられていたが、ヘレナやアトラスからは非常に信頼されていた。加速装置のバランサーが踵部分に内蔵されている。 ヘラ(新昭和版アニメではスクナーA.B) 声 - なし/なし/吉田理保子/杉本ゆう/なし 超能力を操る女性のサイボーグ。作中では主に念力を使う。 001=イワンと壮絶なエスパー戦を繰り広げるが、001=イワンとの戦いで生じた念力の衝撃がエネルギー増幅装置の暴走を引き起こした。 長らく名前を設定されておらず、一部書籍では「女エスパー」という呼び名で書かれていた。 新昭和版アニメでは彼女と同様の外見・能力を持ったロボット・スクナーA.Bが登場している。 ポセイドン 声 - 梁田清之(平成アニメ版) 腰から下が魚(人魚)で耳の部分にもひれがある巨大なサイボーグ。水を自由に操る能力がある。 アトラス / アキレス(劇場1作) 声 - 梁田清之(平成アニメ版) 巨大ロボット型サイボーグ。胸部にミサイルを装備し、超硬装甲で覆われている。身体の各パーツを爆弾として使用し、残った頭部で飛行することが可能。初代劇場版では名前が別のサイボーグのものとなっており、右手甲に熱光線を放つレンズが装備されている。 食事さえも必要としないように改造された自身の身体に対して疑問を抱いている。 平成版アニメではアルテミスとともに行動することが多く、言語能力を持っていない。 パン 声 - 杉本ゆう(平成アニメ版) 腰から下がヤギで、頭部に一本角のある子どものようなサイボーグ。人語は話さず、「キキッ」と鳴き声を発する。角の部分には高性能レーダーが内蔵されており、索敵能力が高い。 戦闘能力や害意は無く、003に対しても懐く。 ケンタウロス 人間の上半身と馬の胴体を持つサイボーグ。体表は防弾皮膚で覆われ、浮遊による飛行能力を持つ。ミュートス・サイボーグの中では唯一、複数体の存在が確認でき、各個体はアルファベット1字で区別される。作中では主にケンタウロスDが活躍。 ネレウス 声 - 河相智矢(平成アニメ版) 二足歩行のカバの姿を象ったサイボーグで、鼻から発射するミサイルが武器。皮膚が伸縮自在の特殊シリコンゴムでできており、攻撃を吸収する。基本的に「カバン」と鳴くが、人語も話せる。 登場する度に007や001にやり込められており、アニメでは見せ場は一切なかった。 ガイア博士 声 - 沢木郁也(平成アニメ版) ミュートス・サイボーグによって編成されたブラックゴーストの一部隊を率いる科学者(平成版アニメでは元ブラックゴーストのサイボーグ開発チームの一員)。ギルモアの当時の同僚。 サイボーグには記憶・感情などの存在は不要と考え、ギルモアとは対立していた。 原作では生死は不明だが、平成版アニメではアルテミスに致命傷を与えたことを知ったアポロンの手で殺害された。 ウラノス博士 ガイア博士と共にミュートス・サイボーグを率いる科学者で、元ブラックゴーストのサイボーグ開発チームの一員。ギルモアの当時の同僚。 生みの子である各サイボーグの個性を重んじたり自身が黒人であるためにガイア博士とは折り合いが悪く、ミュートス・サイボーグの所在をギルモアへ密かに伝える。 ガイア博士同様原作ではその生死は不明。平成版アニメには登場しない。
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