ヘーシュリッヒ・エンチェンの同盟領単艦潜入とは? わかりやすく解説

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ヘーシュリッヒ・エンチェンの同盟領単艦潜入

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 01:18 UTC 版)

銀河英雄伝説の戦役」の記事における「ヘーシュリッヒ・エンチェンの同盟領単艦潜入」の解説

OVA版オリジナルエピソード(「外伝奪還者」)。 宇宙暦792年/帝国暦483年12月翌年1月ラインハルト指揮する巡航艦ヘーシュリッヒ・エンチェンによる同盟領への単独潜入とそれに関連した戦闘巡航艦にはラインハルト艦長中佐)、キルヒアイス保安主任中尉)として乗り込んでいた。また、ワーレン少佐副長として乗り込んでおり、作品の中で間接的に登場したミュラー中尉アイゼナッハ少佐とともにラインハルト知遇を得る機会として描かれている。 12月平時無聊解消すべく猛訓練励み、自らも白兵戦訓練参加していたラインハルトに、上官のレンネンカンプ大佐が、機密保持誓約書までついた特務の話を持ちかけてきた。その大佐通じて紹介され統帥本部作戦3課のアーベントロート少将から説明され特務内容は、先の決闘事件敵対したヘルクスハイマー伯爵その後失脚し軍事機密である指向性ゼッフル粒子発生装置試作機携えて同盟亡命企図しているので、密かに同盟領に潜入して先回りし伯爵亡命阻止装置奪回ないしは船を撃沈する、というものであった任務困難さ機密保持という特殊な条件、また軍歴残らない点からラインハルトには拒否する権利与えられたが、いかなる戦い負けない退かない投げ出さないことを身上とするラインハルト命令受諾した。なお、この作戦には統帥本部から派遣されてきたフォン・ベンドリング少佐監察官として同行した命令受けた翌日、ヘーシュリッヒ・エンチェンは訓練という名目イゼルローン要塞進発回廊同盟出口付近で、既に知らされていたキルヒアイス以外の乗組員事情伝えられた。その直後ラインハルト同盟哨戒部隊をおびき寄せて帝国哨戒部隊戦わせ、その隙に同盟領への侵入を果たすと、ベンドリングの情報をもとに辺境空域大きく迂回してフェザーン回廊出入り口まで進み、そこでフェザーン駐在武官ミュラーからの情報受けてヘルクスハイマー伯爵の船を追跡し同行している護衛艦撃沈した上で伯爵の船にキルヒアイス指揮下の陸戦隊突入し白兵戦の末の船を制圧、さらに船倉装置発見した。だが、伯爵とその一族脱出ポッド事故により死亡唯一伯爵の娘であるマルガレーテという10歳少女だけが生き残った指向性ゼッフル粒子発生装置制御コンピューターにはプロテクトかけられており、通常のゼッフル粒子発生以外は、指向性制御データ閲覧装置移動不可能だったキルヒアイスとベンドリングは、プロテクト解除方法知っている思われるマルガレーテからそれを聞き出そう試みるが、父親の仇扱いされて協力得られなかった。やむなく伯爵の船ごと同行させるが、途中で同盟追跡部隊遭遇してしまう。ラインハルト追いすがる同盟軍巡航艦激しチェイスしながら通常型ゼッフル粒子で大爆発起こして追跡部隊撃退した。しかしそれによって包囲網着実に狭まり当初予定していた航路は完全に封鎖されてしまった。 ラインハルト脱出方法模索している間に、キルヒアイスマルガレーテの心を解きほぐし、ようやく警戒解いたその時マルガレーテ亡命真相に繋がる話をキルヒアイスとベンドリングに告げ、この時のベンドリングの態度キルヒアイス疑念抱いた一方フェザーン駐在武官から新し航路案と補給計画示された。この時キルヒアイスマルガレータとベンドリングの現状ラインハルト伝えた上でマルガレーテとの取引提案した熟考の末、他に選択肢が無いと結論したラインハルトマルガレーテ取引し伯爵の船や財産と共に同盟への亡命認めることを条件プロテクト解除方法入手した。 そして開示されデータ中にはブラウンシュヴァイク公爵家を探っていたヘルクスハイマー伯爵一族がリッテンハイム侯爵狙われ経緯と、その大元になったブラウンシュヴァイク公爵の娘エリザベート遺伝病持ちである」という情報含まれていた。皇位継承権第一位のあるエリザベート遺伝病持ちであれば皇位継げなくなるばかりかブラウンシュヴァイク公爵家もただではすまない。だがリッテンハイム侯爵の娘で第二皇位継承者であるサビーネは、エリザベートとは母親姉妹同士従姉妹であった。つまりサビーネの母、そしてサビーネ自身もまた同じ血統、同じ病気持ちだという可能性があるだけでも皇位継げなくなるばかりか、リッテンハイム侯爵家も危機さらされてしまう。余計なことを知りすぎてしまったヘルクスハイマーは命を狙われ巻き添えで妻を消され一族を引きつれて帝国から夜逃げするしかなかったのであった。実はベンドリングはこのデータ奪取ないしは消去真の目的として同行していたが、その内容貴族身勝手さにショックを受け、任務放棄マルガレーテ保護者として一緒に亡命する旨をラインハルト告げた彼の態度ある程度納得感じたラインハルトはこれを許可し装置をヘーシュリッヒ・エンチェンに移設した後、伯爵の船を解放マルガレーテやベンドリングと別れてイゼルローン回廊に向った。 回廊付近待ち伏せしていた同盟部隊中央部指向性ゼッフル粒子撃破したヘーシュリッヒ・エンチェンは、回廊への突入果たしたが、その時点でエネルギー尽きた慣性航行続けながら機雷相手追撃振り切ろうとしていたところに、ようやく帝国補給艦接触した護衛艦伴わずただちに補給を受けることは不可能に近かった。ところが補給艦から物資を宙に放出してヘーシュリッヒ・エンチェンに受け取らせるという補給方法提案され奇抜だ理に適っていると判断したラインハルトその方法受諾物資回収エネルギー補給成功し同盟追跡部隊振り切った。なお、この時にワーレンが、補給艦艦長が「沈黙艦長」と異名をとるアイゼナッハ少佐であるとラインハルト告げている。イゼルローン要塞帰還したラインハルトはすぐにアーベントロート少将元に出頭し任務報告とともに任務とは別に知りえた裏の事情承知している事を告げ、これを伏せておく事と引き換え自身キルヒアイス昇進約束させた。 なお、この任務極秘任務であるため戦歴には残らず、昇進理由付けのため17歳誕生日待って事となる。また、この作戦の中で指向性ゼッフル粒子初め使用したが、公式記録では3年後のアムリッツア会戦となっている(OVA版ではこの間カストロプ動乱においても使用されている)。

※この「ヘーシュリッヒ・エンチェンの同盟領単艦潜入」の解説は、「銀河英雄伝説の戦役」の解説の一部です。
「ヘーシュリッヒ・エンチェンの同盟領単艦潜入」を含む「銀河英雄伝説の戦役」の記事については、「銀河英雄伝説の戦役」の概要を参照ください。

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