ブームの終焉〜2ちゃんねる開設とは? わかりやすく解説

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ブームの終焉〜2ちゃんねる開設

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 15:37 UTC 版)

鬼畜系」の記事における「ブームの終焉〜2ちゃんねる開設」の解説

1997年には『危ない1号』『週刊マーダー・ケースブック』愛読者酒鬼薔薇聖斗神戸連続児童殺傷事件起こし悪趣味系のサブカルチャー書籍から撤去する書店続々現れた。1999年5月には「ハッキングから今晩のおかずまで」を手広くカバーする日本最大級匿名掲示板2ちゃんねる」が西村博之によって開設され鬼畜系シーン出版文化からインターネット移行拡散する形で消滅した時期同じくして鬼畜系悪趣味系に属すサブカルチャー雑誌廃刊路線変更が相次ぎ1999年の『危ない28号廃刊をもって悪趣味ブームは完全に終焉迎えた。 『ニッポン戦後サブカルチャー史』(Eテレ)の講師である宮沢章夫は『危ない1号以降青山正明迷走について次のように述べている。 おそらく『危ない1号』において青山発したメッセージの「良識なんて糞食らえ!」にしろ「鬼畜」という概念にしろ「妄想タブーなし!」にしろ、すべて「冗談」という、かなり高度な部分におけるある種の「遊び」だったはずだ。しかし、良識派顰蹙をかうのは想定内だっただろうが、一方で冗談理解できずにまともに受け止めた層が出現したのは想定外だったということか。2ちゃんねる(のごく一部)、ネットにおけるある種の層に直線的に浸透し、しかも、遊びではなく本気でそれをする者らが現れたと。 村崎百郎師匠筋にあたるペヨトル工房主宰者今野裕一村崎百郎存在意義2ちゃんねる台頭により喪失したことを次のように指摘したあの頃ああいう悪意というものの存在世の中リードするような位置に彼(村崎百郎引用注)はいたんだと思う。彼が出てきてから数年後2ちゃんねるのような剥き出し悪意そのまま出てくるメディア現れる。この現状は、彼をものすごく書きにくくさせてたんじゃないかと思う。その意味で、もう村崎百郎仕事は一旦区切りをつけて、新し仕事移行しなきゃいけなかった……違う形で脱皮して、あいつの書く姿勢変わってくればよかったんだけど。あと、あいつはどちらかというとライターよりは編集者資質勝っていた気がするんだよね。電波にしろ鬼畜にしろ「これからこの辺のものがくるぜ」ってセッティングして、その果てに『危ない1号』とかあったわけでしょう。あれが2ちゃんねる登場によって、雑誌してやることではない、普通の人間がやるものに変わってしまった。みんながやってしまうものを黒田一郎村崎百郎本名引用注)がやってもしょうがないので。 — 今野裕一インタビュー村崎百郎唯一言うことを聞く怖がる人間が僕でした」『村崎百郎の本』アスペクト118-119頁、2010年。 またインターネット上で1999年以降はテイストレスに興味を持つ人口減少したようで、死体奇形など悪趣味に特化したグロサイトは殆ど作られなくなった(テイストレスサイトの総本山だった「下水道入口」も1999年6月17日付で閉鎖している)。これについてばるぼらは「おそらく『何か変わったもの』だったはずの死体畸形画像が、いつのまにか『ありふれたもの』になってしまい、当時アクセスしていた人々はまた別の変なものを求めてネット徘徊しているのだろうと思う。そもそも2004年本物殺人動画、あの首切り映像出回ったウェブに、これ以上何を求めればいいのだろう。いつかまた会うその時まで死体は墓に埋めておいてほしい」とコメントしている。 青山交友があったデザイナーこじままさき鬼畜系コンテンツ飽きられ理由に関して同様の理由次のように述べている。 昔はネットがなかったから、すべての情報には希少価値があって、ゲスなもの、社会から隠されてるものは人気出た。でも本人(青山正明引用注)そういうのが本心から好きだったとは思えないんです。比喩に出すんですが、人前で「てのひら」って言っても反応しないけど、「チンコ」「ケツの穴」っていうと反応するじゃないですか。それだけだと思うんですよね。僕はそれだけなんです社会隠そうとしてるものを表に出すから面白かっただけで、そのもの対す興味が、ってなるとそんなでもないグロ画像ネット自由に見られるような時代になったら、もう何の興味もないってことだと。(中略)でも彼についての評価は、あの時代だったからってことはないと思いますよ、今読んでクオリティはあるし、時代消費されるようなものは作ってない。時代あだ花と言われるのは心外です。でも説明難しいですね、知らない若者に。 — ばるぼら「ある編集者の遺した仕事とその光跡 天災編集者青山正明世界 第84回 こじままさきインタビュー part3」(2010年6月13日配信大洋図書Web事業部・WEBスナイパー

※この「ブームの終焉〜2ちゃんねる開設」の解説は、「鬼畜系」の解説の一部です。
「ブームの終焉〜2ちゃんねる開設」を含む「鬼畜系」の記事については、「鬼畜系」の概要を参照ください。

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