ブームを支えた裏方たち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/27 14:43 UTC 版)
「第一次怪獣ブーム」の記事における「ブームを支えた裏方たち」の解説
当時怪獣制作のノウハウは限られた技術者にしかなく、さまざまな造形者が各社に渡って、過密なスケジュールの中、質の高いキャラクター作りに務めていた。 高山良策 「怪獣作りの名人」と呼ばれた前衛画家。『ウルトラQ』に始まる怪獣たちを手がけたブームの立役者。ピー・プロダクションや大映などの作品にも参加。 東宝特殊美術課 戦前からの歴史を持ち、利光貞三をチーフに、東宝の特撮映画全般の造形・美術を担当。業務提携下にあった円谷特技プロには、特撮小道具や怪獣などの貸与協力も行っていた。『ウルトラQ』・『ウルトラマン』のゴメスやリトラ、ジラースなどは、井上泰幸がゴジラやラドンを改造製作したもの。 開米栄三 1966年(昭和41年)に東宝特美課を退社し、入江義夫とともに『マグマ大使』の怪獣制作に参加、のち「開米プロダクション」を設立。「ガメラシリーズ」にも参加。「ガッパ」や「ギララ」の造形指導も行う。 大橋史典 戦前から活躍した特殊造形家の草分け。『マグマ大使』のゴアや大使、アロンなどを制作、1967年(昭和42年)には元東宝の渡辺明が参加した、「日本特撮株式会社」の社長に就任、『怪獣王子』を製作した。 エキスプロダクション 大映の美術チーフだった八木正夫が1966年(昭和41年)に設立、三上陸男、前沢範、この年東宝特美課を退社した村瀬継蔵らが参加。東映、大映、東宝、円谷など、各社にわたって活躍。
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