フリー俳優時代とは? わかりやすく解説

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フリー俳優時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 21:15 UTC 版)

高峰秀子」の記事における「フリー俳優時代」の解説

1951年昭和26年)、日本初の総天然色映画カルメン故郷に帰る』に主演。この作品初め木下惠介監督コンビ組んだ同年6月カンヌ国際映画祭への出席の話から転じて留学生としてフランス渡り、6ヶ月パリ滞在する悪化していた志げとの関係や、フリーになってからの不安などから逃避でき、映画のことを忘れて自由を満喫できる好機であったパリ滞在中は、渡辺一夫学生時代下宿していたアパート一室住まいとした。その時こぼれ話は『つづりかた巴里』に詳しい。1952年昭和27年1月帰国した当時映画俳優映画会社所属しない例は稀有であったが、どの社にも属さずフリー俳優として活動開始した秀子は、1953年昭和28年)に映画会社締結した五社協定拘束されず、各社作品出演した(もっとも、東映日活には結局一度出演していない)。それにより名匠作品にも数多く出演することが出来た。特に成瀬巳喜男木下惠介の両監督のほとんどの作品出演成瀬作品には計17本出演しており、『稲妻』では、母親同じだ父親異なる4人兄妹末娘好演し演技派女優として力量高めた成瀬代表作でもあり、秀子の代表作でもある『浮雲』では森雅之演じ不実な男に振り回されながらも離れられない女、『女が階段を上る時』では生活のために銀座バー雇われマダムをする女、『放浪記』では若き日林芙美子演じ成瀬作品次々と主役飾った木下作品には計12本出演。『二十四の瞳』は『浮雲』と並ぶ秀子の代表作で、小豆島分教場赴任する新人教師演じ当時女優賞独占。『喜びも悲しみも幾歳月』では佐田啓二灯台守夫婦演じ主題歌とともに大ヒット。『風前の灯』ではこれまでのイメージとは正反対ダメ夫婦佐田演じた戦乱巻き込まれ過酷な運命見舞われる農婦演じた笛吹川』では、18歳から85歳老け役までを演じ、『永遠の人』でも20歳から49歳までを演じ分けた。『二人で歩いた幾春秋』でも佐田道路工夫夫婦半生演じ木下作品ヒロインとして活躍続けた成瀬木下監督以外の作品では、五所平之助監督の『煙突の見える場所』、豊田四郎監督の『雁』、野村芳太郎監督の『張込み』、稲垣浩監督の『無法松の一生』、小林正樹監督の『人間の條件5・6部』などに出演した1955年昭和30年2月25日当時木下助監督をしており『二十四の瞳』の撮影出会った松山善三との婚約発表仲人川口松太郎三益愛子夫妻木下惠介の3名だった。めでたい話が漏れてゴシップ扱いされるの嫌った木下が自ら報道各社に「松竹木下ですが、うちの松山君と高峰秀子結婚させますので取材来てください」と電話をして関係者一同による記者会見行い、これが芸能人結婚記者会見さきがけといわれている。3月26日結婚式が行われた。1961年昭和36年)、松山監督デビュー作『名もなく貧しく美しく』に主演小林桂樹聾唖者夫婦演じ全篇手話で通すという難役抜群演技力演じのけた。その後松山監督したわれ一粒の麦なれど』『六條ゆきやま紬』などに主演した1965年昭和40年以降映画出演減少するも、増村保造監督の『華岡青洲の妻』では市川雷蔵演じ華岡青洲の母役、豊田監督の『恍惚の人』では森繁久彌演じボケ老人献身的に世話する嫁役で出演し貫禄ある姿を見せている。テレビドラマにも、1968年昭和43年)から出演するようになり、夫の松山脚本による『落日燃ゆ』や東芝日曜劇場放送された『一筆啓上致します』『春の別れ』などに出演。ほか、フジテレビの「小川宏ショー内の高峰秀子対談コーナー司会務めた舞台では、1972年昭和47年10月紀伊国屋ホールでの反戦劇『ケイトンズヴィル事件の九人』に出演した

※この「フリー俳優時代」の解説は、「高峰秀子」の解説の一部です。
「フリー俳優時代」を含む「高峰秀子」の記事については、「高峰秀子」の概要を参照ください。

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