監督デビューとは? わかりやすく解説

監督デビュー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 13:58 UTC 版)

長谷川和彦」の記事における「監督デビュー」の解説

1975年長谷川の噂を聞きつけたATG多賀祥介に話を持ちかけられ中上健次原作蛇淫』を脚色した青春の殺人者』により翌1976年監督デビュー。製作が決まってクランクインまで丸一年を要した。「30歳新鋭映画監督登場」、「ニューシネマ旗手」として話題を呼ぶ。この作品はその年のキネマ旬報ベスト・ワン選ばれるなど、高い評価を受け、多く映画賞独占新人第1回作品ベスト・ワンになるのは異例であった長谷川引っ張られるように、次々映画界若手監督デビューした1979年ATG二代目社長に就任した佐々木史朗は「若手監督仕事をしたいと回り見渡したとき、ゴジかいなかった孤軍奮闘というか一人戦争やっているような感じだった」と話している。相米慎二は「長谷川映画を動かす時代始まりだった」と述べている。 1978年小林信彦小説唐獅子株式会社』の映画化取り組むが、脚本難航して流れる。また、角川大作人間の証明』は、最初に角川春樹から長谷川直接脚本依頼があったが、長谷川角川に対して無礼な物言い行って流れたといわれる1979年伊地智啓によると、長谷川のためにキティレコード映画製作部門としてキティ・フィルム設立映画プロがいないので長谷川伊地智をキティ・フィルム引っ張り込んだ当時、『限りなく透明に近いブルー』で作家デビューたばかり村上龍と共に次回作に取り組む村上は、長谷川のために5本の脚本書いたが、長谷川乗り気にならなかった。村上企画離れ、没脚本元に小説『コインロッカー・ベイビーズ』執筆する長谷川は、新たな脚本家としてレナード・シュレイダー組み、さらに助監督相米慎二黒沢清執筆参加し『笑う原爆』と題した脚本完成する1979年太陽を盗んだ男』が公開キネマ旬報ベスト・テン2位、同誌読者投票1位と高評価を受け、「若手監督旗手」と、大きな支持受けた。しかし、この映画興行的には振るわなかった。この映画が当たらなかったことは、当時独立系映画製作者にとってショック大きかったこうした事情もあって、本作長らくカルト映画位置付けであったが、その後一般的な評価高まり映画誌などで<日本映画史上歴代ベストテン>にも挙げられたり、<20世紀代表する日本映画>などと評されている。本作最後に監督作品発表していない。 1981年12月9日深夜起こした飲酒運転による人身事故懲役6ヶ月実刑判決を受け、1983年3月から同年8月18日まで交通刑務所に5ヶ月間服役。付き合い広さから新宿のサンルートホテルで出所を祝うパーティ芸能界麻雀界から多士済々人々集めて開催された。このときのことは『月刊プレイボーイ』の1983年12月号と1984年1月号に「市原交通刑務所163日間体験記」と題して連載した

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  • これはザック・ヘルム監督の監督デビュー作品だ。
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