ジバニャン
ニンテンドー3DS用ゲームソフトおよび各種メディアミックス作品「妖怪ウォッチ」のメインキャラクター。2つの尾をもつ猫の妖怪。「妖怪ウォッチ」に登場する妖怪の代表的なキャラクターであり、同作品のマスコットキャラクターとなっている。
「妖怪ウォッチ」は2013年夏にゲーム第一弾が発売された。マンガやアニメ等のメディアミックスも多数展開され、いずれも大ヒットといえる人気を獲得している。コンテンツ産業に留まらず、菓子や服飾の分野でも「妖怪ウォッチ」とのコラボレーションが行われている。それら製品の多くでジバニャンがメインキャラクターとして起用されている。
2014年夏には、東ハトの菓子「キャラメルコーン」にジバニャンをはじめとする妖怪のイラストをあしらったパッケージが登場した。服飾ブランド「BEAMS」からはジバニャンをプリントしたTシャツが発表されている。
ジバニャン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/29 02:38 UTC 版)
ジバニャン | |
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妖怪ウォッチのキャラクター | |
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着ぐるみとしてイベントに登場したジバニャン。
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初登場 | 2012年12月15日『月刊コロコロコミック』 |
作者 | 長野拓造 |
声 | 小桜エツコ |
詳細情報 | |
種族 | 妖怪 幽霊 |
ジバニャンは、レベルファイブによる『妖怪ウォッチ』に登場する架空の妖怪キャラクター。レベルファイブ所属の長野拓造がデザインした[1]。強い怨念をもったネコの地縛霊というイメージから耳を削り、尾を2本つけ、顔には火の玉の模様を入れた[1]。また昭和のイメージから腹巻きが巻かれた[1]。男女問わず子どもに人気が出るように最終的に丸々としたデザインとなった[1]。長野はジバニャンの最終的なかわいらしいデザインについては、コマさんなどのデザインを担当した同社の田中美穂によると明かしている[2]。ジバニャンは生前は「エミちゃん」という少女に飼われており、名前は「アカマル」だった[3]。車にひかれて亡くなり、地縛霊となる[4]。
声は小桜エツコが務める[5]。なお、『映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』ではジバニャンが「伝説の猫妖怪」に変貌するため声優は黒田崇矢に変更されている[6]。
「ファミ通アワード2014」では最優秀キャラクター賞にジバニャンが選出された[7]。2021年に行われたねとらぼ(ITmedia)による「『妖怪ウォッチ』であなたが好きな妖怪は?」というインターネットアンケートでは、11.2パーセントの得票率を得て2位にランクインした[8]。ジバニャンはそのかわいらしさから日本での強い人気を獲得しており、ファミ通は「国民的人気妖怪」と評した[2][8]。
プロモーション

ジバニャンが2015年3月、ハワイ州観光局局長エリック高畑から同局キッズ親善大使に任命された[9]。ジバニャンはハワイを訪れ同州知事のデービッド・イゲを表敬訪問した[9][10]。
ジバニャンを含む妖怪ウォッチキャラクターが車体にデザインされたラッピング電車が日本各地で運行された。『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』公開の際には、西武鉄道、西鉄天神大牟田線、JR西日本、JR山手線でラッピング電車が運行された[11][12]。また、九州旅客鉄道(JR九州)も同映画公開に合わせてタイアップを行い、九州新幹線がラッピングされた[13]。2015年にも南海電気鉄道がラッピング車両を運行している[14]。
また、アニメでジバニャンの大好物として登場する「チョコボー」は実際に製品化され、2014年9月にバンダイから発売されている[15]。パフやコーンフレークがチョコレートに詰まっており、パッケージデザインも再現された[16]。
ギャラリー
脚注
- ^ a b c d “生みの親が語る「ジバニャン」誕生秘話 『妖怪ウォッチ』キャラクターデザイナー長野拓造さんインタビュー【前編】”. ダ・ヴィンチWeb (2014年12月28日). 2024年8月19日閲覧。
- ^ a b “ジバニャン、レイトン、円堂守! 人気キャラクターを生む方法とは? キャラクターデザイナー長野拓造氏の初講演を完全リポート【CEDEC+KYUSHU 2016】(2/3)”. ファミ通.com. 2024年8月20日閲覧。
- ^ 「長澤まさみ、2015年は「インプットの年」 映画『妖怪ウォッチ』で3年ぶり声優」『シネマカフェ』2015年12月15日。2024年8月20日閲覧。
- ^ “妖怪紹介 その1 ジバニャン”. テレビ東京. 2024年8月20日閲覧。
- ^ “小桜エツコ(小桜エツ子)”. アニメタイムズ. 2024年8月19日閲覧。
- ^ 「『妖怪ウォッチ』新ジバニャン声優は黒田崇矢!新ねずみ男は大塚明夫、目玉おやじは島田敏に」『シネマトゥデイ』2017年10月17日。2024年8月19日閲覧。
- ^ 「【速報】ファミ通アワード2014授賞式が開催 ゲーム・オブ・ザ・イヤーは『妖怪ウォッチ2 元祖/本家/真打』が受賞」『ファミ通.com』2015年4月22日。2024年8月20日閲覧。
- ^ a b “【妖怪ウォッチ】好きな妖怪ランキングTOP45! 第1位は「コマさん」に決定!【2021年最新結果】”. ねとらぼ. ITmedia (2021年6月23日). 2024年8月19日閲覧。
- ^ a b 「ジバニャンがハワイ州観光局キッズ親善大使に就任! 『妖怪ウォッチ』×ハワイ州観光局のコラボが実現」『ファミ通.com』2015年3月2日。2024年8月20日閲覧。
- ^ 「『妖怪ウォッチ』ジバニャン、ハワイ州観光局キッズ親善大使の初仕事で州知事を表敬訪問」『ファミ通.com』2015年3月4日。2024年8月20日閲覧。
- ^ 「西武鉄道が妖怪ウォッチの親子1日フリーきっぷセットを期間限定販売 妖怪だらけのラッピング電車も」『ねとらぼ』2014年12月8日。2024年8月19日閲覧。
- ^ 「『妖怪ウォッチ』ラッピング電車が大阪環状線に登場! 今後は山手線などにも」『マイナビニュース』2014年12月13日。2024年8月19日閲覧。
- ^ “「熊本駅」になんと!!「毛馬本駅」出現!?”. JR九州 (2014年11月27日). 2024年8月19日閲覧。
- ^ 「南海電鉄、「妖怪ウォッチ」のラッピング列車」『日本経済新聞』2015年4月28日。2024年8月19日閲覧。
- ^ 「アニメ「妖怪ウォッチ」でジバニャンが大好物 リアル「チョコボー」発売へ」『ねとらぼ』2014年9月4日。2024年8月19日閲覧。
- ^ 「アニメ『妖怪ウォッチ』に登場の“ジバニャンのチョコボー”が9月15日に登場」『ファミ通.com』2014年9月4日。2024年8月19日閲覧。
関連項目
外部リンク
ジバニャン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 22:39 UTC 版)
「妖怪ウォッチの登場キャラクター」の記事における「ジバニャン」の解説
声 - 小桜エツコ(以下特記以外同) プリチー族/モノノケ族。トラックに轢かれて死んだ猫が成仏できず、地縛霊となったの赤色のネコ妖怪。 生前はアカマルという名前で、「エミちゃん」という少女に飼われていた。しかし、横断歩道で取り憑かれたトラックに轢かれて死んだ。死に際には、エミちゃんに「車に轢かれて死ぬなんて… ダサっ」と言われたことから、自分を轢いたトラックへの報復を誓っているが、成果を出せずにいる。 一人称は「オレっち」で、語尾に「〜ニャン」を付けるのが口癖。怠け者で面倒くさがり屋であるが、前向きで仲間思いであり、ケータからも頻繁に召喚される。基本的にはケータやウィスパーと仲良しで、ケータとウィスパーが取り憑かれている時はケータの代わりに妖怪メダルをセットしたりすることもある。 必殺技は素早くパンチを繰り出すひゃくれつ肉球。コロコロ版の漫画では足バージョンもある。劇場版第1作のコミカライズ版ではデカニャンの協力で巨大化し「百万t肉球」という技で巨大ウバウネを倒した。他にもコロコロ版の漫画ではウィスパーなどを利用して攻撃したり盾にしたりすることもある。 キャラクターデザインを担当した長野拓造は、ジバニャンは地縛霊であるため相当な怨念を残していると考え、耳は事故に遭ったことを表現するために削り、尻尾は猫の執念深さを表現するために2本にし、顔を火の玉の模様にデザインした。また妖怪がテーマであることから昭和をイメージし、造形として一癖つけることを目的に『男はつらいよ』の寅さんを意識して腹巻きをつけた。当初の構想では、より身体の大きいブラックな雰囲気のデザインだったが、男女両方の子どもをターゲットとしていることから、かわいい路線へと調整し、現在の親しみやすく丸っこいデザインとなった。 レベルファイブによる企画段階では、人に化ける能力や、腹巻は実は御札という設定案があった。 ドラマ『勇者ヨシヒコと導かれし七人』では第11話にて、魔王の宝を守るキラーキャットとして登場し、ヨシヒコ一行にひゃくれつ肉球をお見舞いした。 ファミ通アワード2014では最優秀キャラクター賞を受賞した。ねとらぼ調査隊で2021年に実施された「『妖怪ウォッチ』であなたが好きな妖怪は?」と題したアンケートでは第2位になった。 住処 ゲーム版『1』やコロコロ版では自身が死んだ場所である交差点付近に住み着いていたが、『2』ではアニメ同様に主人公の家で居候として住み着いている。 好物と厭物 ゲーム版『1』の好物は魚介類、アニメ版や『2』の好物はスティック状のチョコスナック菓子「チョコボー」。また、アニメ版やコロコロ版、ゲーム版『2』以降ではアイドルグループ『ニャーKB48』の大ファン。 元が猫であるため、水に濡れることや泳ぎは苦手であり、自ら好んでそのような所には行かない。 コロコロ版 怠け者で厭戦的なアニメ版とは異なり好戦的だが、空腹でやつれたり風邪をひいて寝込んでいるなど、召喚される度に予想外な姿で登場することが多い出落ちキャラになっている。さらに出落ちの原因を説明する時は擬音を付け加え、その意味不明さでケータとウィスパーを混乱させている。ケータとは強い友情で結ばれているため、たとえ病気になったりボロボロになったりしてもケータを守ろうとする。ウィスパーとはケータを盾や身代わりに利用し、後で喧嘩で殴り合うことがあるが、ウィスパーの背中に乗りながら空中戦に向かうなど、互いのコンビネーションは良好である。[要出典] ちゃお版 ぬいぐるみとして封印されアンティークショップに置かれていたが、フミちゃんに御札を剥がされたことで復活する。それ以降からフミちゃんの家で居候している。[要出典] 特にエミちゃんと過ごした影響もあるために女子が好みで、フミちゃんに非常に懐いている。アニメ版やコロコロ版と同じくニャーKB48のファンだが何よりもフミちゃんが大好きで、その愛情は熱狂的。フミちゃんの膝に乗るのが好きだが、ウィスパーやコマさんが乗ると激怒する。アニメ版やコロコロ版とは異なりケータをあまりよく思っていない。最初の頃は魚介類が大好物だったが、ヨロズマートで買ったチョコボーを食べたおかげでチョコボー一筋になった。[要出典]
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