サフィックスとは? わかりやすく解説

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suffix

別表記:サフィックス

「suffix」とは、接尾辞のことを意味する英語表現である。

「suffix」とは・「suffix」の意味

「suffix」は、接尾辞意味する名詞である。たとえば、「nicelyきれいに)」における「ly」や、「singable(歌いやすい)」における「able」が「suffix」にあたる。「suffix」は単語最後に付け加え新し単語をつくるために使用される場合によっては、「happiness(幸福)」のように元の単語綴り変更することもある。

Jr」や「Sr」のように、名前の後ろにつける「suffix」もある。その場合の「suffix」は、社会的地位宗教民族起源教育水準、他の人との関係を表す。法学博士であることを意味する「JD」経営学修士であることを指す「MBA」なども「suffix」である。これらは履歴書を書く際などに用いる。また、日本人多くは、課長部長社長のような会社での役職先生など敬称を名前の「suffix」として日常的会話の中で用いている。

そのほか、コンピューターファイルの末尾ファイル内容使用目的を示す拡張子も「suffix」である。「.txt」や「.docx」、「.md」などがその例として挙げられる

「suffix」は動詞としても用いられるその際の意味は、接尾辞をつける、である。

「suffix」の語源・由来

「suffix」の語源は、ラテン語で下に固定する、という意味の「suffigere」である。この言葉は、下に、という意味の「suf」と、固定することを指す「figere」から成り立っている。

「suffix」の活用変化一覧

「suffix」の活用変化一覧は以下の通りである。

現在形「suffix(主語がhe/she/itの場合suffixes)」
現在進行形「suffixing」
現在完了形「have suffixed(主語がhe/she/itの場合has suffixed)」
過去形「suffixed」
過去完了形「had suffixed」
未来形「will suffix」

「suffix」と「prefix」の違い

「suffix」は単語末尾につける接尾辞であり、「prefix」は単語先頭につける接頭辞である。たとえば基本形happy幸せな)」という単語場合、「suffix」である「ness」をつけると「happiness(幸福)」になる。一方、「prefix」である「un」をつけると「unhappy不幸せな)」になる。

「suffix」を含む用語の解説

「suffix」を含む用語には、次のようなものがある。

「suffix(Java)」とは


「suffix(Java)」は、文字列最後に付け加えることのできる接尾辞意味する。たとえば、「example.txt」の「.txt」が「suffix」である。多く場合ファイル種類識別するために使用されるファイル読み込み書き込み処理を実行するために必要となることも多い。

「file suffix」とは


file suffix」は、ファイル名末尾付加され拡張子のことである。

「suffix tree」とは


suffix tree」は、接尾辞ツリー意味する文字列検索において、テキスト内の部分文字列効率的に検索するために使用されるデータ構造のひとつである。

「suffix notation」とは


「suffix notation」は、接尾辞記法を意味する。主に数学物理学分野使われる。式の演算子を式の後ろに置く記法であり、「postfix notation後置記法)」とも呼ばれる

「suffix array」とは


suffix array」は、接尾辞配列のことを指す。テキスト内のすべての部分文字列を、文字列辞書順並べた配列意味する文字列検索文字列マッチング使用される。フルテキストインデックス、データ圧縮アルゴリズム文献学など、さまざまな分野使われるデータ構造である。

「domain suffix」とは


domain suffix」は、インターネットドメイン名末尾につけられる文字列のことを指す。たとえば、「.com」や「.jp」などがある。

「suffix」の使い方・例文

「suffix」を用いた例文としては、次のようなものが挙げられる

「In linguistics, a prefix and suffix are two types of affixes.(言語学には、接頭辞と接尾辞2種類接辞がある)」

「A suffix tree can be used to efficiently search for all occurrences of a given pattern within a large text.(接尾辞ツリー使用すると、膨大なテキスト内における特定パターンすべての出現箇所効率的に検索できる)」

「The suffix notation used in mathematical expressions, also known as postfix notation, can be more efficient to evaluate than infix notation.(後置記法とも呼ばれる数式使用される接尾辞記法は、中置記法よりも効率的だ評価できる)」

「A suffix tree is a useful data structure for efficiently searching for patterns in large texts, such as DNA sequences or language corpora.(接尾辞ツリーは、DNAシーケンス言語コーパスといった膨大なテキストパターン効率的に検索するための便利なデータ構造である)」

サフィックス【suffix】

読み方:さふぃっくす

接尾辞意味する英単語接尾語

コンピューターで扱う文字列末尾付与され何らかの意味や役割をもつもの。ファイル拡張子DNSサフィックスなどがある。


サフィックス

分子式C18H17Cl2NO3
その他の名称エナベン、サフィックス、ベンゾイルプロップエチル、Enaven、Suffix、FX-2182、Benzoylprop-ethyl、2-[N-Benzoyl-N-(3,4-dichlorophenyl)amino]propionic acid ethyl ester、エンダベン、Endaven
体系名:2-[N-ベンゾイル-N-(3,4-ジクロロフェニル)アミノ]プロピオン酸エチル


接尾辞

(サフィックス から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/01 06:51 UTC 版)

接尾辞(せつびじ)、サフィックス: suffix)とは、接辞のうち、語基の後ろに付くもの。接尾語(せつびご)とも言うが、接尾辞はではない。対義語は接頭辞または接頭語。

日本語の接尾辞

日本語の接尾辞を、活用語尾助詞形態素・いわゆる終助詞などについて、いくつかの例を示す。

活用語尾

  • 〜ない(動詞語幹に接続して否定・打消の意味の形容詞を作る。「-na-」「-ana-」 とも表記される)
    • 見る + 〜な → 見ない
    • 書く + 〜な → 書かない
  • 動詞語幹に接続して否定・打消の意味の連体形を作る。「-na-」「-ana-」 とも表記される)
    • 見る + 〜ぬ → 見ぬ
    • 書く + 〜ぬ → 書かぬ

用例:「見て見ぬふり」「撒かぬ種は生えぬ」

  • 動詞語幹に接続して否定・打消の意味の「な」「に」に接続する形あるいは文を終止する形形容動詞か?)[要校閲]を作る)
    • 見る + 〜ず → 見ず
    • 書く + 〜ず → 書かず

用例:「見ず知らず」「飲まず食わず」

  • 動詞語幹に接続して否定・打消の意味を表す連体形を作る)
    • 見る + 〜ん → 見ん
    • 書く + 〜ん → 書ん

用例:「分からん奴」

とりたて詞

  • 〜は(名詞が話題の中心を示すわけではなく、それほど重要でないことを示す。弱いとりたて)
    • 私 + 〜は → 私は

用例:「春は、あけぼの」

  • 〜が(名詞が話題の中心を示すことを強調し、重要であることを示す。強いとりたて)
    • 私 + 〜が → 私が

用例:「おれがおれが」

格助詞

  • 〜まで

二種類の用法がある。

「五月七日の午後五時まで」と言った場合、「五月七日」は範囲ではあるが、午後五時からの一時間は含まれない。したがって、「五月七日までに入品」と言われた場合、「五月七日の午前零時まで」なのか、「五月八日の午前零時まで」なのかは曖昧である。

  • 〜から

出発格の格助詞

  • 〜より

出発格の格助詞。

  • 〜へ

方向格、あるいは到達格の格助詞。

形態素

  • 使役、可能、尊敬・受動
    • 書く + 〜使役 → 書かせる
    • 書く + 〜可能 → 書ける
    • 書く + 〜尊敬・受動 → 書かれる

使役には「-ase-」「-as-」の二つがあり、「-as-」は丁寧語ではないとされるが、その後に可能や尊敬・受動の表現が続く場合は「-as-」が使われる。使役の「書かせる」は正で「書かす」は俗だが、使役+受動である場合は「書かせられる」は使用されることが少なく、「書かされる」が一般的である。

  • 形容詞語幹に接続して名詞化する)
    • 明るい + 〜さ → 明るさ
    • 深い + 〜さ → 深さ
    • 痛い + 〜さ → 痛さ
  • 形容詞語幹に接続して名詞化する)
    • 渋い + 〜み → 渋み
    • 痛い + 〜み → 痛み

「渋み」は「渋味」とも書く。「深み」「高み」などは別義なので、辞書的に網羅したほうが実際的である。

  • 〜っぽい(名詞に接続して形容詞化する)
    • + 〜っぽい → 女っぽい
    • 安い + 〜っぽい → 安っぽい
  • さん
    • 鈴木 + 〜さん → 鈴木さん
    • 佐藤 + 〜さん → 佐藤さん

「お医者さん」「お相撲さん」「お巡りさん」「お魚屋さん」などの例がある。

  • 〜がる(形容詞の語幹に接続して表出を意味する動詞を作る)
    • 嬉しい + 〜がる → 嬉しがる
    • 欲しい + 〜がる → 欲しがる

あくまで表出の意である。「生意気な後輩を体育倉庫裏で可愛がってやった」では、発話者は後輩を「可愛い」とは思ってはいない。

    • 圧倒 + 〜的 → 圧倒的
    • 刺激 + 〜的 → 刺激的

「な」に接続するのが一般的だが、「の」に接続する例もある。[要出典]

  • 〜状
  • 〜力
    • 読解 + 〜力 → 読解力

1998年の赤瀬川原平著「老人力」のヒット以降、「○○力」の造語が多く見られる。[独自研究?]

  • 〜系
    • 草食 + 〜系 → 草食系

草食系男子という言葉が流行したのは2008年から2009年にかけて。対義語として肉食系女性をクーガー女あるいはピューマ女と呼ぶ。[要出典]

英語の接尾辞

英語の接尾辞をいくつか挙げる。

上記の、派生に用いられる接尾辞が派生接尾辞と呼ばれるのに対し、動詞の時制を変化させる -ed-en-ing は屈折接尾辞と呼ばれ、活用語尾を構成する。

コンピュータ

コンピュータ関連の分野では、文字列やデータ列の末尾に付加され、何らかの意味を表す要素を指す[1]

コンピュータプログラミングでは、ソースコード上の識別子の命名において、特定の接尾辞を使う命名規則を採用しているライブラリやフレームワークもある。例えば.NETのタスク非同期プログラミングでは、C#async修飾子を伴う非同期メソッドは、名前にAsync接尾辞を付ける慣習となっている[2]

リテラル

プログラミング言語などでは、ソースコード上のリテラルに対して、末尾に特定の文字や記号を付加することで、データ型などを指定する仕組みが用意されていることがある。

例えばC言語C++では、100という表記は符号付き汎整数型intのリテラルを表すが、int型リテラルの範囲はINT_MINからINT_MAXに制限される。このリテラルに接尾辞を付けることによって、以下のように型が変化する。接尾辞の大文字・小文字は区別されない。

  • 100Lという表記は符号付き長整数型longのリテラルを表す。リテラルの範囲はLONG_MINからLONG_MAXに制限される。
  • 100Uという表記は符号無し汎整数型unsigned intのリテラルを表す。リテラルの範囲は0UからUINT_MAXに制限される。
  • 100ULという表記は符号無し長整数型unsigned longのリテラルを表す。リテラルの範囲は0ULからULONG_MAXに制限される。
  • 100.0という表記は倍精度浮動小数点数doubleのリテラルを表す。
  • 100.0fという表記は単精度浮動小数点数floatのリテラルを表す。

このようなリテラルは、変数の初期化時の右辺値といった任意の式の中で使用されるが、型によって表現可能な範囲や精度が異なるため、使い分けが必要となる。また、型推論によって右辺値から変数や定数の型を決定させる際には、型キャストもしくは接尾辞によってリテラルの型を明示する必要がある。C/C++のように、異なる型のリテラルや変数が式の中に混在する場合の暗黙変換を許可するような緩い言語も多いが、F#のように、型に応じてリテラルの接尾辞が細かく用意されており、暗黙変換を許可しない厳密な言語もある[3]

脚注

出典

参考文献

日本語

英語

『英語の「語脳」をつくる接頭辞と接尾辞の完全ガイド』 酒井玲子、国際語学社、2009年ISBN 9784877314620

関連項目


サフィックス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 06:05 UTC 版)

日本の呼出符号」の記事における「サフィックス」の解説

1 - 5字」部分のことを指す。

※この「サフィックス」の解説は、「日本の呼出符号」の解説の一部です。
「サフィックス」を含む「日本の呼出符号」の記事については、「日本の呼出符号」の概要を参照ください。

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