ケネスの家族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/20 15:06 UTC 版)
パトリシア・ハンプトン・ヤマオカ 大富豪・ハンプトン家の長女でケネスの妻。ボストン出身。 弁護士であり夫ケネスと共にニューヨークに法律事務所を構えている。ホリヨーク大学法学部在籍時に兄の紹介でケネスを知り、ケネスと交際するにつれてケネスの視線の先に自分の目指すものがあると感じてプロポーズをしてケネスと結婚。ケネスとの間に息子のアレックスを儲け、レイチェルを養女として育てている。 大統領選挙では次期ファーストレディになるための女性層を中心に活動をしている。 鷹志がケネスの隠し子であることを知っており、亡き富子に激しく嫉妬する。当初はケネスがアレックスを差し置いて鷹志を後継者にするのではと感じていたが、鷹志とレイチェルの恋、アレックスとの友情を目撃して以降、次第に鷹志が何らかの思惑で近づいて来たと思うようになった。 レイチェル・ヤマオカ ケネスとパトリシアの養女。大統領選挙で養父・ケネスの選挙プレスを担当。ジョージタウン大学に在学中。 キューバ難民マリアの実子でありヒスパニック。生誕2ヶ月後にケネスの養子となる。 ワシントン支局への異動で渡米してきた鷹志と出会い、義兄であることは知らず、恋に落ちる。キューバ系の血を引く自分の境遇をケネスとパトリシアから教えられて育ったためか、精神的に力強い反面、メキシコなどから来るヒスパニック層の現状に対して複雑な思いを抱いている。 職場ではケネスとは父娘ではなく、上司と部下として接するようしており、この時は彼の事を「ボス」と呼んでいる。そのため鷹志は出会った当初、彼女とケネスの関係に気付かなかった。 アレックス・ヤマオカ ケネスとパトリシアの息子。 ハーバード大学に在学中。大統領選挙でケネスにスタッフとして参加している。 政治的野心を持つ父・ケネスにコンプレックスを抱き、巨大すぎる父の幻影に押しつぶされそうになっている。一方でケネスに自らを認めさせようと、かつてマスコミを騒がせた現職副大統領ノアに対する献金疑惑の調査しているが、選挙戦序盤では不利な現状から「ノアにミサイルを撃っても、Uターンして返ってくる」と反対され、マスコミにノアを叩く武器として公表するには至らなかった。鷹志とは異母兄弟であるが、アレックスはそのことを知らないものの、民主党大統領予備選候補者たちの公開討論会を目前にしたバーでの一件から鷹志と友情を結び、鷹志本人の意向により呼び方を「Mr.ジョウ」から「タカシ」へ改めた。 ジョセフ・ヤマオカ ケネスの兄。 秀才で花形フットボール選手であったため、ケネスに尊敬される程人望が厚かった。ケネスと同じイェール大学を卒業の際に大学院に進学すれば徴兵されずにすんだが、国民の義務を果たすとしてアメリカ陸軍からベトナム戦争に徴兵されて、ベトナムで戦死。壮行会では高校時代の友人達や地元シアトル日系人社会からも多くの人々が集まったが、アメリカに大義がないと言われていたベトナム戦争への出征に悩んでいた本心をケネスに打ち明けていた。 死後に雨の降る中で、ケネス達家族が見守る中陸軍式の葬儀が行われ、埋葬された。その後はシアトルのヤマオカ家の中に、陸軍の制服に身を包んだジョセフの遺影が飾られている。 最終階級は陸軍少尉だが、ジョセフ本人は士官学校に入っていないので、戦死による2階級特進で得た階級の模様。 エリザベス・マクラウド ケネスの姉。 ジョセフの戦死で反対する家族の中で唯一、不本意ながらもケネスのベトナム出征を許した人物。ケネスに生還して戦場での実態を伝えてくれることを約束していた。ケネスが重傷を負ったときは家族を代表して赴き、そこでケネスが「自分の力で」一命を取り留める場面に直面した。現在は夫の仕事でニューヨークのブルックリンに在住している。取材に訪れた鷹志にケネスとジョセフの話をした。 チャールズ・ハンプトン ファースト・アメリカン・バンク頭取。ウィリアムの長男でパトリシアの兄。ボストン出身。 ケネスとはエール大学時代で寮の同室だった時からの親友。パトリシアとケネスが出会うきっかけを作った人物でもある。負けず嫌いな性格だが、大学時代では珍しく家族に対して、ケネスのことをすごい奴だと語っていた。 ウィリアム・ハンプトン ファースト・アメリカン・バンク会長。パトリシアとチャールズの父。 冷静な市場判断と大胆な投資で常にアメリカ金融界をリードしていた業界の大物。チャールズが「大統領にだってなれる男」と評したケネスとバルコニーで一対一で語らい、パトリシアとの結婚を認めた。20世紀型世界経済の枠組みを根幹から変える世界単一市場への改革を夢見ている。 ジュリー・ハンプトン ウィリアムの妻でパトリシアとチャールズの母。 控えめな性格で、お淑やかな上流階級の夫人の典型的な存在。 ウィリアム・ハンプトン一世 ハンプトン家の始祖でファースト・アメリカン・バンクの創業者。 ボストンに移民としてアメリカに移住した後は若くして財をなし、ボストン茶会事件やアメリカ独立戦争で大きな役割を果たす。その偉大さからボストンのハンプトン邸には彼の肖像画が飾られている。レイチェルは養女という出生のためか、この肖像画を見るときだけはハンプトン家に違和感を覚えてしまうと鷹志に語った。 ジョージ・ヤマオカ ヤマオカ家の大黒柱でケネスを含む二男二女の父。アレックスとレイチェル、そして鷹志の祖父に当たる。シアトル出身。 現役時代は貿易会社の経営をしていた。日系移民1世の父の苦労を見てきたからか、移民2世が遊んでいたら申し訳ないと定年後も精力的に活動している。家族と日系移民としての誇りを大事にする男。 キャサリン・ヤマオカ ジョージの妻でケネスを含む二男二女の母。アレックスとレイチェル、そして鷹志の祖母に当たる。 戦死した息子ジョセフに続いて、さらにもう一人の息子ケネスがベトナム戦争最前線の従軍意思を曲げなかった際に号泣してしまう。息子の養子であるレイチェルにも孫として接している。 山岡重吉 広島からシアトルに移民してきた日系移民1世(広島県人の移民)。ケネスとエリザベスと死んだジョセフの祖父で、ジョージの父。 シアトルの日本人街で小さな商店を開き、次々に来る日本移民を相手に、日用雑貨の商いや宿の世話や仕事の世話をしていた。 孫娘エリザベスは取材に訪れた鷹志に、祖父が広島出身であると話し、鷹志はシアトルにて重吉以来3代続くヤマオカ家の歴史が染み込んだ家に感動した。
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