くろ‐まぐろ【黒×鮪】
クロマグロ(くろまぐろ)(bluefin tuna)
日本近海を含む世界各地に生息する体長3メートルの代表的なマグロの一種。本マグロともいう。日本では食用として親しまれている。
日本は世界で有数のクロマグロの消費国で、国内漁船による遠洋漁業だけではなく、地中海を中心とする地域から冷凍マグロを輸入している。一方、クロマグロの乱獲について資源保護の観点から国際的な取り組みが議論されている。
クロアチアで開かれている大西洋まぐろ類保存国際委員会の総会は26日、地中海を含む東大西洋のクロマグロ漁獲量について、2007年は現在の3万2000トンから2万9500トンに削減することで合意した。漁獲量は毎年削減し、2010年には2万5500トンになる見込み。
(2006.11.27掲載)
クロマグロ
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クロマグロ
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クロマグロ(黒鮪、学名:Thunnus orientalis)は、スズキ目サバ科に分類される海水魚の一種。
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- ^ 極洋とフィード・ワン、完全養殖マグロ出荷開始『日本経済新聞』朝刊2017年11月23日(企業1面)
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- ^ “「あすから釣り禁止」巨大マグロの聖地に衝撃 資源保護への効果は:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2021年9月23日閲覧。
- 1 クロマグロとは
- 2 クロマグロの概要
- 3 利用
- 4 資源の保護
クロマグロ
出典:『Wiktionary』 (2021/06/15 14:07 UTC 版)
名詞
翻訳
- アラビア語: بلوفين الشمالي
- 英語: bluefin tuna, northern bluefin tuna, pacific bluefin tuna(太平洋海域に生息しているクロマグロ)
- オランダ語: blauwvintonijn
- グルジア語: თინუსი
- スウェーデン語: tonfisk
- スロヴァキア語: tuniak modroplutvý
- 中国語: (繁): 北方藍鰭金槍魚/ (簡): 北方蓝鳍金枪鱼
- 朝鮮語: 참다랑어
- ドイツ語: roter Thun
- ノルウェー語(ニーノシュク): makrellstørje
- ノルウェー語: makrellstørje
- ポルトガル語: atum-rabilho
関連語
「クロマグロ」の例文・使い方・用例・文例
- 養殖クロマグロの生産量が2倍に
- 養殖クロマグロの国内生産量が急増している。
- クロマグロの養殖事業に参入する企業が増えている。
- ハマチの価格が安くなりすぎたため,一部のハマチ養殖業者がクロマグロ事業に参入してきている。
- 近(きん)畿(き)大学水産研究所はクロマグロの稚魚を生産している。
- おいしい地中海産の養殖クロマグロ
- 最近,地中海で養殖されたクロマグロが高い評判を得ている。
- 回転ずしチェーンの銚(ちょう)子(し)丸(まる)はトルコで養殖されたクロマグロを使ったすしの特売を行っている。
- 銚子丸のスーパーバイザーは「トルコ産のクロマグロは,養殖マグロのにおいや不自然な脂っぽさがない。とてもおいしい。」と話す。
- ある輸入業者は「トルコで養殖されているクロマグロは,新鮮で良質な生魚やハーブを与えられている。」と語った。
- 地中海や大西洋のクロマグロの輸出入は来月,絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約)に関する世界会議で禁止される可能性がある。
- 陸上でクロマグロ養殖
- 7月7日,静岡市にある東海大学海洋学部が養殖したクロマグロを一般公開した。
- 2006年以降,東海大学は地元企業と協力し,陸上の水槽でクロマグロを養殖するためのシステムを開発してきた。
- 1月5日朝,東京・築(つき)地(じ)市(し)場(じょう)での今年の初競りで,1匹の大型クロマグロが3249万円で落札された。
- 最近の中国でのクロマグロ人気が需要を高め,価格を昨年の初競りのマグロの最高落札値からほぼ倍増させる要因となったと言われている。
- 養殖クロマグロは海で生存可能
- 近(きん)畿(き)大学水産研究所と水産総合研究センターは昨年10月,養殖されたクロマグロの幼魚を和歌山県沖で放流した。
- クロマグロは,自力でえさを取ることができなければ,たいていは30日で死んでしまう。
- 2002年に近畿大学で,捕獲した状態でふ化して育てられたクロマグロの産卵に史上初めて成功した。
クロマグロと同じ種類の言葉
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