民生エアサスペンションバス
従来の鋼鉄製の重ね板ばねに代わり、空気ばねに車体荷重を担わせ、ラジアス ロッドで車軸を車体に懸架し、悪路でも、また荷重の空積に関わらず乗用車並みに良好な乗り心地を達成した我が国初のエアサスペンションバスの市販第1号車である。 前軸にはトレーリングビーム式サスペンションを採用し実効ばね常数を下げることに成功した。 開発に当たっては鉄道研究所との共同研究の形をとり、車体側の製作は全面的に富士重工業の協力を仰いだ。またエアベ ローズ、レベリングバルブ並びにダンパーなどの機能部品メー カーとの連携により純国産のエアサスペンションバスが完成し た。以後他の大型車メーカー3社もこれに追随し、2年後には4 社全部からもエアサス車が発売され、観光バスに急速に普及し して行った。 以上のようにこの車はバスの乗り心地に画期的進化をもたらすきっかけとなった記念すべき名車である。 |
保管場所 | : | 日産ディーゼル工業株式会社 (〒362-8523 埼玉県上尾市大字壱丁目1番地) |
製作(製造)年 | : | 1957 |
製作者(社) | : | 民生デイゼル工業株式会社 |
資料の種類 | : | 文献 |
現状 | : | 保存・公開 |
車名 / 製作 |
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型式 / 重量 |
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車体 / 寸法 |
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車体 / 車軸 / 操縦 / 付属 |
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機関 / 寸法 / 出力 |
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ハイブリッド |
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駆動系 |
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性能 |
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参考文献 | : | 民生技報第20号1~7頁、宮川茂「エアーサスペンションRF91について」1957年8月。 自動車技術Vol.51 No.6 72~77頁、林裕「エアサスペンションバスの開発」1997年6月 |
その他事項 | : | シャシー重量:適応せず;積載量:なし;前照灯:丸2灯;ワイパー:2連同期式;足ブレーキ:エアーアシスト油圧式;手ブレーキ:バンド式(変速機後端);燃焼及び作動方式:直接噴射2サイクル;点火方式:圧縮着火;圧縮比:16:1;比出力:30.4PS/L(22.3kW/L);排気浄化装置:なし;掃気方式:ユニフローポート給気頭上弁排気;掃除機:ルーツブロワー;燃料噴射:ボッシュ式列型ポンプ・密閉多孔ノズル;クラッチ:乾燥単板式;終減速機:70度スパイラルベベル減速比4.75; 減速比:1.055×4.75;最高速度:73km/h;燃費率:3.7km/L(60km/h);加速性能:0-435m40sec61km/h;特徴(駆動系):エンジンは横置きで70度のアングルドライブを介して駆動する |
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