アラジンと魔法のランプの物語とは? わかりやすく解説

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アラジンと魔法のランプの物語(第731夜 - 第774夜)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 10:08 UTC 版)

千夜一夜物語のあらすじ」の記事における「アラジンと魔法のランプの物語(第731夜 - 第774夜)」の解説

詳細は「アラジンと魔法のランプ」を参照 シナ若者アラジン悪たれ小僧で、父親死んで十五歳になって正業につかず遊びほうけていた。家計母親細々と稼ぐ金で支えられ、生活は貧しかった。あるとき、マグリブ人の魔法使いが町にやってきて、父の弟であると偽ってアラジン近づく母親はそんな兄弟などいないと言うが、アラジン仕事についてなにくれ相談にのってくれるため、徐々に信用するようになったそのうちマグリブ人はアラジンをある場所へ連れ出し呪文唱える大地裂け大理石でふたをされた穴があらわれたマグリブ人によると、中に入ってつきあたり露台莫大な価値をもつランプがある。アラジンのみが大理石をよけて中に入り、それを手に入れることができる。それを入手し利益やまわけしようというのだ。 指示どおりの手順でランプ手に入れたアラジンは、帰り道木になっている果物に目をとられる。それはきらきらとしたガラス玉でできているのだ。あまりに美しかったため、アラジンはそれをもいで服のなかに隠す。実のところ、それは種々の宝石でできていたのだが、ものを知らぬアラジンガラス玉だと思いこんだのだ。そうして入り口戻ってみると、たくさんのガラス玉のため外へ出ることができない手を貸してくれと言うとマグリブ人は怒り出し大地裂け目閉じてアラジン生き埋めにして立ち去ってしまった。 マグリブ人はアフリカ妖術使いであり、この地に貴重なランプがあることをつきとめていた。しかしそのありかには厳重な結界張られており、入ることができないアラジンという若者だけが入ることができること知り利用してランプだけを手に入れ生き埋めしてやろう考えていたのだ。アラジン出てこなかったため、怒ってランプごと生き埋めにしたのである困ったアラジンは、中に入る前にマグリブ人からお守りとしてもらった指輪無意識のうちにこする。すると鬼神あらわれ、なんでも願いかなえるという。ここから出してくれるよう頼むと、無事に脱出することができ、母の待つ家へ帰った次の日、母親食物を買うため件のランプ市場売ろう考えた汚れている部分きれいにしようとランプをこすると、指輪のものよりもっと巨大な鬼神あらわれ願い聞くと言う気を失った母にかわってアラジン食物所望すると、鬼神大量ごちそう運んできた。その日は気がついた母親ふたりでそれを食べ次の以降食物がのっていた金の皿を売って生活費とした。ものを知らぬアラジンは、はじめ強欲なユダヤ人に皿を買いたたかれたが、親切な飾り職人の忠告高価なのであることを知る。そうして売り食いをしているうち徐々に財産築かれ心を入れ替えて悪友とのつきあい断ち賢老のはなしを聞くようになったアラジン知識得ていった。 そんなある日アラジン沐浴に来た帝王の娘バドルール・ブドゥール姫をひとめ見て恋し恋わずらいになる。元気のない理由聞く母にわけをはなし、最近その価値知った宝石果物帝王献上し結婚申し込むよう頼みこんだ。高望みであると反対する母だが、アラジン情熱的な説得によって、法廷奏上することを承知するとはいえ法廷には行くものの、なかなか前に進み出る勇気出ない何日通い詰めるうち、帝王の方で毎日通っている老女興味持ち、話を聞かれる案に相違して帝王は怒るようなことはなく、献上品宝石見てアラジンとは立派な若者にちがいないと考え結婚承諾するになった焦ったのは大臣である。姫はゆくゆくは大臣息子結婚することになっていたのだ。帝王言上して三か月猶予求め、そのあいだにアラジン上の献上品用意できたならば息子結婚させるように働きかけた。帝王承諾しアラジンの母に、準備のため結婚三か月後になると返事する三か月のあいだおとなしく待つことにしたアラジンだが、二か月たったころ、姫と大臣息子結婚するという話が流れた結婚当夜アラジンは、ランプの魔神呼び出して初夜ベッドにいる新郎新婦ベッドごと拉致させる。そして新郎トイレ閉じこめ、自分は姫に手も触れずに夜をあかした次の朝になるとふたたび魔神呼び出して、ふたりをベッドごと返させる。それが二夜におよび、姫の様子がおかしいことを案じた帝王は、すべてを姫から聞く大い怒り大臣息子から事情聴取するよう言いつける大臣息子毎夜異変にすっかりぶるっており、離婚申し出た帝王はふたりを離婚させた。 三か月たち、アラジンの母は再度帝王拝謁する約束思い出した帝王婚資ふっかけるが、アラジン魔法のランプ使ってすべてをそろえ、美々しい行列つくって登城する。さらに鬼神の力によって一夜にして豪奢な宮殿を建て、そこを居館として姫を妻に迎えた王族のひとりとなったアラジンは、気前がよく物腰柔和なことから人民好かれアラジン公と呼ばれて敬愛された。 そのころ、ランプ入手失敗したことをいまだに悔いているマグリブ人は、アラジン末路確認して心を落ち着けようと水晶玉をのぞき込んでいた。すると、なんとアラジンのたれ死ぬどころかランプ魔力使って栄耀栄華得ているではないかマグリブ人は大い怒りランプ奪回アラジンへの報復期してシナの町に再潜入するアラジン狩りのため館を留守にしていることを知ると、新しランプ数個手に入れ、古いランプがあれば新しいものと交換すると声をあげながら町をめぐり始めた留守守っていた姫は、おかしなことを言っている男に興味をひかれ、侍女言って本当に交換させてみる。侍女持ち出したのは、アラジンがうっかり出しっぱなしにしていった魔法のランプだった。首尾よくランプ手に入れたマグリブ人は、鬼神呼び出して宮殿ごとマグリブ自分の家移動させた。 帝王は、宮殿まるごと消え、姫が行不明になったことに驚いた大臣入れ知恵で、アラジン妖術使ってこの事件起こしたのだと思い込み捕縛し処刑しようとする。しかしアラジン慕っている人民たちが暴動起こしそうになったのでとりやめ願いにしたがって四十日猶予与えアラジン単身で姫を捜索することになったあてもなく捜索を行うアラジンだが、魔法の指輪存在思い出した鬼神呼び出して館をもとに戻すよう要求するが、それはランプ鬼神管轄になることで、手出しできないという。そこで、現在館がある場所へ連れていくように頼んだ。館につくと、ちょうどマグリブ人は外出している。姫は故郷から連れ去られたことを悲しみ、また毎夜マグリブ人の求愛はねつけるのがわずらわしかったため、ハンスト中だったが、アラジンの姿を見ると生気とりもどした。姫によると、マグリブ人はランプ肌身はなさず持ち歩いているという。アラジンは、指輪鬼神によって猛毒麻酔薬入手し、姫にわたして策をさずける。マグリブ人が戻ってくると、姫はその求愛受け入れるふりをして麻酔薬飲ませる。すると猛毒がまわり、マグリブ人は死んでしまった。 アラジンランプ鬼神呼び出し、館をもとの場所へ戻させた。姫が無事にもどり、帝王アラジン謝罪した。そして憎きマグリブ人の死体焼却させ、灰を捨てた。 それから数か月たち、姫は子宝をさずからないことを思い悩んでいた。そこで、石女治療する評判聖女呼び診てもらった聖女は、巨ロクの卵を広間につるし、毎日眺めていれば治癒するだろうという。アラジンはそれを聞くと、ランプ鬼神呼び出してロクの卵を入手するよう命じる。すると鬼神烈火のごとく怒りだす。巨ロクは、ランプ鬼神をはじめすべての鬼神たちの奉ずる存在大ボスのである。その願い聖女助言よるものであることを明かすと、鬼神はようやく怒りをおさめ、この顛末筋書きあかした。その聖女というのは、マグリブ人の弟の変装である。兄が死んだことを恨みロクの卵を持ち出して鬼神怒らせるように仕向けたのだ。アラジン聖女呼び出すと、おもむろに首をはねた。 その後姫はぶじ子宝めぐまれ帝王一族幸せのうちに過ごした帝王亡くなると、アラジンその後継ぎ善政を布いて人民慕われた。

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