のり子の家族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 05:11 UTC 版)
「浦安鉄筋家族の登場人物」の記事における「のり子の家族」の解説
西川 のり子(にしかわ のりこ) 声 - 神代知衣 / 荒木香恵 / 橘田いずみ 演 - 井尻晏菜 / 平澤宏々路 大阪から転校してきた少女で本作のヒロイン格。寝屋川市出身。大阪弁で話し、タフさでは劣るが運動能力の面では小鉄を圧倒している。西川家は大沢木家の隣にあり、数日で建てた2階建てのバラック小屋。安普請なので何度も倒壊している。土井津家ほどではないが、家が貧乏(主に父親の博打好きが原因である)。朝食がアイスだけだったり、新聞やチラシは隣の大沢木家のものを早起きして勝手に見ていたりする。 小鉄とは転校初日に馬鹿にされたことによって衝突しており、小鉄の髪型を変える遠因を作っている。『無印』初期ではライバル的な存在であったが、『無印』中盤以降は小鉄の抑え役であると共に悪ノリすることがあり、『元祖!』以降は二人だけで行動する場面が増えていきパートナー的な立ち位置となっている。バレンタインデーには小鉄にチョコ渡したこともあり恋心ゆえの行動かは不明であるが、『元祖!』以降はバレンタインの日に意味深な表情をすることが増えている。後述の通り『元祖!』中盤あたりから小鉄に対してデレるようになり、小鉄が他の女子と仲良くしている場面では複雑な表情を見せるようになった。 やんちゃ娘ではあるがしっかり者で思いやりの有る一面も持つ。そのため順子には早い段階から「良い子」として見られていた。また母が後述のような性格であるため、母の代わりとして家事全般をこなすことができる。得意教科は体育で、不得意科目は算数(ただし、晴郎の家庭教師を受けた後は大幅に成績向上した模様)。大沢木家の面々では最初に仲良くなったのは桜で、花丸木を苛めている際にも桜の前ではばつの悪そうな表情をしたことも。彼女のおでこには不思議な力が宿っており、体調不良の人の症状や小鉄の馬鹿を治したこともある。柔道着を着ると運動能力が上がり、小鉄達はおろか、車をも投げ飛ばす怪力が出る。基本的にジャージや体操服でいることが多いが、女の子らしい服装をしていることもあり、あかねからもらった古着を着てくることが多い。夏場は甚平を着ることもある。普段の服装が定着しているせいか、一度髪を結ばずあかねから貰ったお古を着ていた時にあかねと間違えられたこともある。このことを利用して、あかねになりすましたこともあったが、結果としては最初のほうは体育で褒められたものの、後に散々な目に遭っただけであった。友人たちの中では話題にならないが、順子や桜など一部の人物からは美少女として扱われている。ヨーグルトと卵料理が好物で、納豆が大嫌い。 上記の作者をして「カンフル剤」と言わしめた存在。『元祖!』での西川のり子 髪型(前髪)が微妙に変わった。柔道着を着ると柔道の達人になる。ラップの芯で耳に息を吹きかけられることを嫌がり、指の骨の鳴る音に嫌悪感を示すなど苦手なものが増えている。 小鉄への態度は基本的に前作と変わらないが、別人のように元気のない小鉄(実際に別人だった)を心配する(302固め)など、時に親身な対応をするようになった。また小鉄の褒め言葉(「おまえおもしろいぞ」、「カーテンがいい匂い」など)に歓喜・赤面したり、無理やり自宅に押しかけた小鉄の「昼飯作ってー」という理不尽な要望を受け手作りチャーハンを振舞ったり、バレンタイン(383固め)に小鉄がノムさんからチョコをもらった際には嫉妬とも見て取れる言動を見せるなど、小鉄への態度が意味深になっている。この話のラスト3コマでは仁の表情も意味深である。作者コメントによると10年に一度のサービスとのこと。 『毎度!』での西川のり子 キャラクターに大きな変化は無いが、度々変質者に付け狙われるようになるなど、受難体質の傾向が見え始めている。順子の小鉄愛には、「恐怖」を感じるなど、すでに嫁姑関係にありがちな鬱になっている。小鉄に対してかなりデレるようになったほか、前髪をかきあげる動作フェチの設定が加わる。一度風邪の影響で痩せてしまい、また順子から髪型と服装を変えられてしまったこともあり、誰からも本人とは気付かれず転校生として一日過ごしたことがある。この話のラストでのり子が学校を休んでいる数日間、小鉄が毎朝のり子の部屋まで行き安否を確認していたこと知り、感極まっているように思われるシーンとなっている。 『あっぱれ!』での西川のり子 以前にも増して小鉄にデレる場面が増えており、小鉄のさりげない優しさにも赤面している。それは周囲の人間(当の小鉄は除く)にも薄々気づかれているようで、辛口カレーパンを食べて発言まで辛口になってしまったフグオに「なんか最近デレデレしてて面白くないプー」と言われてしまった。小鉄があかねと手をつないだときと、タイガー軍団の新メンバー美月凜と握手した際は複雑な表情をしている。 141ミャオで偶然であるが 初めて小鉄にチョコを渡すことができた。 のり子のお母ん(のりこのおかん) 声 - 岡村明美 演 - 後藤郁 / MEGUMI のり子の母親。スーパーで堂々と割り込んだ上で値切るドケチな主婦。初登場時は順子と敵対していたが、のり子と小鉄が友人関係になってからは仲が良い母親同士の関係になっている。また、初期のころは夫同様にかなりぐうたらで、非常識な行動をするためのり子にもあきれられていた。現在は順子と仲良くなったこともあり無印終盤からは比較的まともな人物になっており、のり子の友達の母親達とも仲が良い場面も描かれている。のり子にねだられて自転車を買ってあげる約束をするが、安いという理由で一輪車を買ってくるなどお茶目な一面もある。弁当屋で働く。大鉄ほどではないが、かなりのヘビースモーカーで酒飲み。初期の髪型は両サイドをお団子にまとめていたが『無印』終盤からはポニーテール中心に髪型を変えている。また『無印』中盤以降、登場するたび顔が変化するなど安定していなかったが、『毎度!』終盤以降はのり子に近い顔立ちで順子と同様若々しく描かれている。 のり子のお父ん(のりこのおとん) 声 - 石井康嗣 演 - 伊崎央登 / バッファロー吾郎A のり子の父親。タクシードライバー。タクシー兼愛車はフェアレディZ(S30)。根っからの博打好きであり、西川家が貧乏生活を強いられる原因となっている。また、以前住んでいた大阪では「負ければ娘を海に捨て、妻の爪を剥ぐ」などといった過激なギャンブルで家族に多大な迷惑をかけていた。初期の妻同様にヘビースモーカーかつ酒飲みでぐうたら。阪神ファンであり、大鉄とは犬猿の仲だが、それでも江戸紫桃代について気をつけるように大鉄に対し忠告をしたりするなど、ケンカ友達でもある。『ドカベン』全巻を揃えているなど、古い漫画が好きという一面がある。 妻と比べると出番が大幅に減っていき、登場しても酒瓶を片手に寝ているというシーンばかりになった。また、後述の大鉄の仕事仲間である「TBS」が登場してからはさらに出番が減っている。
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