のり平アニメCM
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/27 05:38 UTC 版)
桃屋がテレビCMを始めた1958年以降、長年三木のり平をアニメキャラ化した「のり平」が登場するアニメCMシリーズを放送し続けている。シリーズ制を採っているTVCMとしては2018年で開始から60周年を迎え、日本では最長に入るCM作品の一つである。基本的な路線はパロディであり、「のり平」が古今東西の名作やその時代時代のブームなどをパロディックに演じるという形になっている。1980年代半ばの時点でACCの秀作賞を10回以上取っている。国定忠治に扮したCMは「昭和のCM100選」に選出されている。 1993年には世界一の長寿キャラクターCMとして『ギネスブック』に申請しているが、比較対照となるデータが存在しないという理由で却下されている。 元々は、新聞の突き出し広告で行われていた芸能人・有名人による桃屋の商品宣伝が原点である。たまたま呼ばれたのり平が突き出しに自分の似顔絵を描くというギャグを披露したところ、これが好評だったことからのり平は約1年間突き出し広告の顔となり、その後テレビCMに移行することになった。初代のアニメーターはレナウンのイエイエ娘などを手がけた大西清である。 このCMシリーズが縁で、のり平と桃屋の当時の社長とは兄弟のような仲になったという。またのり平も同CMをライフワークと考えていた。 のり平の死後には彼の息子である小林のり一が「のり平」役を引き継いでアニメCMを継続中。2018年1月からは「のり平」CM60周年を記念し、のり平時代のCM中の「オムニバス編」「川柳編」から抽出したシーンをアニメ制作会社・エイケンによりデジタルリメイク化、「オムニバス マラソン」「川柳 寝ぼすけ」「川柳 長電話」の3バージョンとして期間限定放送した。このCMでは、のり平の音声が原版から使用されている。
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