おもなオリジナルキャラクター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 07:07 UTC 版)
「馬なり1ハロン劇場」の記事における「おもなオリジナルキャラクター」の解説
誘導馬仮面 もともとは競馬場におけるマナーの悪い客を懲らしめるために登場。作者が競馬の現状に対し不満を述べたいときに登場させることが多い。普段は某競馬場で誘導馬をしているそうである。好物は青汁。 ターフデビル 東京競馬場の大ケヤキに棲む悪魔。馬からの依頼や独自の判断により、馬や騎手の記録達成や勝利を妨害するのが仕事。「馬に仇なす者は私だけで結構」との理由で、マナーの悪い観戦客らに対して攻撃をしかけたこともある。一方でユタカに関しては「競馬の神様に祝福された者」なので手出しをしない。 「チロリンチロリン」という擬音とともに登場する。人間、および性格が人間臭いオグリキャップには姿が見えない。 誘導馬仮面とは宿敵同士だが、単行本に特別編として描かれた「誘導馬仮面対ターフデビル」は両者がともにマナーの悪い少年たちを懲らしめるという結末であった。作中の人形劇でも横浜市の勝馬投票券発売税を批判したりばんえい競馬支援を訴えるといった共闘が見られる。 ローエングリンから「ヒシミラクルを宝塚記念で惨敗させてほしい」と依頼された際には、仕掛けた罠がことごとく裏目に出て失敗している。間違えてユキチャンに誘導馬仮面の扮装をさせたりと、そそっかしいところもある模様。 北味の秘書 商社シリーズに登場。(株)北味・社長のノーザンテーストの秘書を務める。のちに日静社の社長室長に転ずるが、キャラクター名はそのまま。会社組織の「意志」の具現化という存在なので、老いたり死んだりすることはない。 ホースメンタルクリニックの医師 馬の悩み(最近勝てないなど)の相談に応じ、精神科医としてアドバイスなどを行う。第1巻ではグリンモリーが医師として登場し、自らと同じく怪我でオカベの期待に応えられなかったドライビングモール(1987年生、5戦2勝)にアドバイスを施す。 蛯原こずみ 競馬マニアのOL。友人には競馬マニアであることを隠しているが、1マイル=1600メートルと即答したり、北海道の馬産地の名をスラスラ言えたりするので不思議がられている。福島競馬場に遠征した際には入場料の違いや当時福島競馬場が先行導入していたマークシートに戸惑ってしまい、地元のベテランファンのおやじに笑われた。 姓の読みは「えびはら(屈腱炎の通称)」。「こずみ」とは馬に筋肉痛や筋炎が発症した際に見られる歩様の異常のことを指す言葉である。名前を聞くと馬がみんな逃げ出して行くという。おばあちゃんの名前は「ソエ」(管骨骨膜炎の通称)。 佐々張ケンタ 若手の競馬記者。本編には名前が出てこないが登場機会は多い。姓の読みは「ささばり(笹針)」で、やはり名前を聞くと馬がみんな逃げ出して行く。名前の初出は日刊アスカ連載の「ターフレポーター アスカにおまかせ!」。 ナンでもアリま記念の実況アナウンサー ナンでもアリま記念の回に進行を務める馬。以前「毎年司会の私は誰なのか?」という質問に「私は馬!馬でございますっ ただの馬です!」と答えている。2000年には20世紀最後を記念して衣装を変えた(と言ってもスクリーントーンを変えただけ)が、以前に使用していたトーンが絶版になってしまったために2001年以降も2000年バージョンの衣装を着ている。 コレクトビル テイエムオペラオーのもとにクラシック登録料の集金に来た馬。名前はcollect(集める)+bill(紙幣)から。 ルドルフの馬車馬 シンボリルドルフが登場する際に乗る馬車を引く2頭の馬。自分たちの職務には不満を持っていない様子。過去にはシンボリクリスエスやトウカイテイオーが彼らの代わりにされたこともあった。 白鳥のぬいぐるみ ローエングリンが持っているぬいぐるみ。当初はただのぬいぐるみであった。ローエングリンがターフデビルにヒシミラクルを惨敗させるよう依頼した際に報酬として差し出されたが、失敗したため返ってきた。 その後次第にしゃべり出して動き回るようになる。ローエングリンがなかなか結果を出せなかったことで自身の存在理由を見失い、北海道で種牡馬入りしていたヒシミラクルのもとに向かったこともあったが、ヒシミラクルに説得されて引き返した。 ターフデビル扮する黒鳥とともに主役となることがあるが、彼らが主役の回では白鳥が「(馬マンガなのに)これじゃ鳥マンガじゃないか!!」とつっこむのがお約束となっている。 第395R「応援、する?しない?」において発した台詞から実はアヒルだと判明した。「生命保険のCM」に関する台詞は単行本では差し替えられている。 その後はしばらく出番がなかったが、第685R「お役に立たねば」ではジェンティルドンナのお付きとして牝馬3冠達成に貢献した赤い鳥(アパパネ)に刺激を受け、種牡馬としてのローエングリンを支えるべく、息子のゴットフリートのサポート役に付いた。その後、併せて同じく息子のロゴタイプの面倒も見るようになっている。 坂路の鹿 栗東の坂路コースにときどき乱入してくる鹿。坂路コースのレコードタイムを持っているらしい。鹿に調教を妨害された馬が「偶蹄目のくせに」などとつぶやくのがお約束。 ヤギ ジィことドージマムテキがいつも連れているヤギ。ジィの放牧場の近くで飼われているらしく、シーキングザダイヤの調教パートナー(ジィいわく「かなり強い」らしいが、シーキングザダイヤは何度も拒んでいる)、さらには密偵としても活躍している。 赤い鳥(アパパネ) キングカメハメハのお使い役でハワイからはるばるやってきたアカハワイミツスイ。アパパネとはアカハワイミツスイの英名である。 キングカメハメハから娘のアパパネへの手紙を託されるが、その道中で北海道の冬の寒さに耐え切れず倒れているところをローエングリンの白鳥に助けられる。無事アパパネに手紙を渡し、彼女が阪神ジュベナイルフィリーズに勝利したあとはお目付け役としてそばにいた。 2012年にアパパネが引退したため、以後は彼女の意向で同じく牝馬3冠を期待されたジェンティルドンナに仕えることになったが、それも彼女が無事牝馬3冠を達成し、第32回ジャパンカップも制したのを機に「これからは自分の力で戦ってかなくちゃ」ということで、第685R「お役に立たねば」の冒頭で御役御免となり、アパパネのもとへと帰っていった(その際、ジェンティルドンナからはお礼のマフラーを贈られている)。 思い詰めすぎるのが欠点らしく、ジェンティルドンナが秋華賞を前にヴィルシーナより絶交を宣言されたのを目撃した際に慌ててしまい、思い余って画鋲を取り出してヴィルシーナへの妨害工作を企むも、その意図を読みきっていたアパパネに窘められ、阻止された。
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