《陸蓮根》の正しい読み方
「陸蓮根」の正しい読み方
「蓮根」は「レンコン」と読むが、「陸蓮根」の読み方は「りくれんこん」ではない。実は「陸蓮根」と書いて、「オクラ」という読み方になる。レンコンはスイレン科でオクラはアオイ科の植物になるが、断面で考えたときにオクラとレンコンの断面が似ていることから、陸のレンコンと書いてオクラという読み方になっている。また陸蓮根という漢字の書き方をすることから、オクラという呼び方のほかに「オカレンコン」と呼ばれるケースも見られる。「陸蓮根」の意味解説
陸蓮根はアオイ科の植物で、原産地はアフリカである。切り口が星のような形をしていて、独特なぬめりや食感が人気を集めている。またビタミンB1やB2も豊富に含んでいる緑黄色野菜で、健康を気にする方からも人気が高い食材の1つだ。日本における主な生産地は鹿児島県や高知県になる。またオクラという呼び方は、アメリカから入ってきた言葉がそのまま使われている。日本語では英語のオクラをそのまま使っているが、語源はアフリカのガーナにおけるトウィ語の「nkrama」に由来している。また原産地はアフリカ北東部や西部と言われているが、野生種がアフリカにはないことからインドが原産という説もある。またオクラには、「秋葵」という漢字が使われる場合もある。これはアオイ科の植物で旬である季節が秋だったことから、「秋葵」という漢字が使われているが、これも「陸蓮根」と同様に当て字だ。
なぜ「陸蓮根」と読むのか・理由
「陸」に「オ」という読み方もなければ、「蓮」に「ク」という読み方もない。そのため「陸蓮根」と書いて、「オクラ」と読むのは当て字である。「陸蓮根」の類語・用例・例文
陸蓮根は、基本的に読み方の通りオクラと呼ばれる野菜である。オカレンコンと呼ばれることもあるが、夏野菜と総称されることはあっても、日本ではオクラ以外の呼び方が採用されることは少ない。また角オクラや丸オクラなどの種類があるが、一般的にオクラと呼ばれるのは断面が五角形になる角オクラだ。用例としては、オクラを食材として使った料理に関する話に使われることが多い。例えば「健康を考えて陸蓮根を毎日食べるようにしている」「陸蓮根と納豆のねばねば丼を食べるのが好きだ」「最近そうめんの薬味代わりに陸蓮根を使うのにはまっている」などがあげられる。料理の話などで陸蓮根が登場することは多くあるが、基本的に陸蓮根と漢字で使われることは少ない。基本的にはカタカナでオクラと表現される場合が多いため、漢字表記にするのではなく、カタカナでそのままオクラと表現しても問題はない。自分が使いやすい書き方、相手に伝わりやすい書き方を採用することが大切だ。
「陸蓮根」の英語用例・例文
陸蓮根は英語で「okra」と書き、読み方はオクラよりもオークラに近い。また英語では、「okra」のほかに「gumbo」と表現されることもある。例えば「茹でたオクラを食べるのが好き」と言いたい場合は、「I like to eat boiled okra.」と表現できる。ちなみに英語で「okra」だが、ドイツ語やオランダ語、さらにはスペイン語でも陸蓮根は「okra」と呼ばれている。英語同様に発音はオークラに近いが、日本だけではなく世界の多くの国で同じような呼び方をされている野菜でもある。《陸蓮根》の正しい読み方
「陸蓮根」の正しい読み方
「陸蓮根」の正しい読み方は基本的に「おかれんこん」である。陸蓮根はオクラの別名である。そして「陸蓮根」よりは「オクラ」の方が断然身近な呼称である。そのため陸蓮根は「陸蓮根と書いてオクラと読む」という、一種の熟字訓として扱われることが多い。
しかし「陸蓮根と書いてオクラと読む」ということが直接「陸蓮根の読み方は《おかれんこん》ではない」「陸蓮根は《おかれんこん》とは読まない」ということには結びつかない。それは行き過ぎた解釈というものである。
なお「陸蓮根」を「りくれんこん」と読むことはない。
「陸蓮根」の意味解説
「陸蓮根」はアオイ科トロロアオイ属の植物である。日本では食用になる果実部分を陸蓮根として扱っている。アフリカ北東部、エチオピア地方が原産地とされている熱帯性の植物で、本来は多年草である。しかし、日本は気温が低いことから越冬できず、一年草として扱われている。陸蓮根は成長が早く、数か月で約2メートルほどの背丈になる。葉は手の平に似た形状で鮮やかな緑色、花は淡い黄色で中央部分が赤色になっているのが特徴だ。花は夜間から早朝にかけて咲き、昼にはしぼむ。約5センチから20センチほどの先が尖っている星型の果実がつき、未熟な状態を食用として扱う。果実の表面には肉眼では確認できないほどの細いトゲが無数に生じている。食用としての歴史は古く、古代エジプトでは紀元前の時代から栽培されていた。中東諸国やインドでも食材として広く普及し、奴隷貿易が盛んだった中世ではアフリカから移住させられた黒人奴隷によって北アメリカ大陸でも栽培が行われていた。日本に陸蓮根が伝わったのは幕末ごろだが、食用として一般に広く普及したのは昭和30年代以降である。
なぜ「陸蓮根」と読むのか・理由
「陸蓮根」と書いて「おくら」と読むのは英語表記の「okra」をそのまま日本語に当てはめたためである。また、「陸蓮根」と書くのは果実の切り口が蓮根に似ていることが由来である。蓮根は水中で育てる野菜なので、陸上で育つ蓮根のような野菜という意味で「陸蓮根」と書くようになった。地域によっては切り口の形状から「おかれんこん」と称することもある。日本に伝わった当初は「アメリカネリ」とも呼ばれていたが、これは日本で「ネリ」と称されていたトロロアオイが陸蓮根の近縁種であることや、陸蓮根がアメリカ経由で伝わったことに由来している。- 《陸蓮根》の正しい読み方のページへのリンク