《閾値》の正しい読み方
「閾値」の正しい読み方
「閾値」の読みは「いきち」または「しきいち」である。どちらかといえば、閾・値の両方を音読みする「いきち」の方が本来的な読み方といえる。「しきいち」は「閾」を訓読みする「湯桶読み」であり、わかりやすさを優先させた便宜的な読み方といえる。
「閾値」の意味解説
ある反応を起こさせるに当たって必要な刺激や作用の大きさ・強度の最低値を指して「閾値」という。例えば生物学においては感覚受容器の興奮を起こさせるのに必要な最小の刺激量を「閾値」という。これは生体に徐々に強い刺激を与えていった時に、それ以上刺激を強くすると痛みを感じる限界点などのことである。また、工学分野では製品や材料の強度テストなどにおいて、それ以上力を加えたら破損するというポイントのことも指して「閾値」という。「閾値」は広い分野で使われ、学術用語としてだけではなく日常会話でも用いられるが、境目となるポイント、限界ラインを意味する言葉である。
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