ワンダータイプロボット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 01:45 UTC 版)
「テツワン探偵ロボタック」の記事における「ワンダータイプロボット」の解説
本作品に登場するロボットには人間が製造するケースと、他のロボットが製造するケースの2つがある。各ロボットに共通して、生まれた時にある程度の設計基準はあるが、それ以降はほぼ独自に生活し財産を蓄えるなど、人間と同等の生活をしている。そのため、登場ロボットは何かしらの一般職業に就いており、常に行動を共にするわけではない。また、人間と同様の食物を摂取することが可能。 ハラッパ国で製造されたワンダータイプロボットはハラッパ式ロボットとも呼ばれており、一部のワンダータイプはジシャックチェンジという機能を備える。ジシャックチェンジ機能を持つロボットは、普段の姿であるノーマルモード(以下Nモード)から、ジー・シャックの掛け声により、性能向上形態のスペシャルモード(以下Sモード)に変形できる。 Sモードへの変形は、一度胴体・両腕・両脚の5体のパーツを磁力で分離して再結合という方法で統一されている。また、ワンダータイプでジシャックチェンジできる者はそれぞれ同じ磁石をジョイントに使っているため、腕や足を付け替えてその特性を得ることもできる。カメロックによると話には聞いていても一度も見たことがなかったようで、第7話では近くで同時に変形した際、互いのパーツが入れ替わったことに混乱する描写があった。 撮影方式が統一されていなかったビーロボのスーパーチェンジと違い、ジシャックチェンジの映像は全てコンピュータグラフィックスで製作されている。 玩具「ジシャックチェンジシリーズ」では、このパーツのジョイント部分が文字通り磁石となっており、組み換え遊びがセールスポイントになっていた。元バンダイデザイナーの野中剛は、前年に発売された玩具「超合金魂 マジンガーZ」に使用されていたネオジム磁石に着想を得たものであると証言している。また、手足交換のギミックは前作の「スーパーチェンジシリーズ」でロボット同士の連動性がなかったことから加えられたものだが、野中は劇中での活用については言葉を濁しており、東映プロデューサーの日笠淳もこの設定により個々のアイデンティティが薄まってしまったことを反省点として挙げている。 ロボタック ハラッパ国を救う宝物ランドツールを探すため、アメリカを経由して夢が丘町にやって来たイヌ型ロボット。2日間飲まず食わずにいた状態でシャードック探偵社を訪れ、杉が頼んだ出前を勝手に食べた代償として、雇われ探偵として働くこととなる。 ジシャックチェンジではNモードの頭部がSモードの上半身に、Nモードの胸がSモードの腰に、Nモードの下半身がSモードの膝から下になる。 普段はおっちょこちょいだが、優しさとガッツは人一倍。大好物はソーセージ。「あんなネバネバで嫌な臭いの物は食べ物じゃない」との理由で納豆が嫌い。「犬猿の仲」にちなんで猿も嫌いで、第20話でなぞなぞコンパスの謎を解くために行った動物園の檻の中にいた猿やマイトバーンには当初から敵意をあらわにしていた。アメリカ帰りなことから、英語に強い。 最終回でシーホールと共に消滅したと思われ、ハラッパ国の砂浜に墓が建てられたが、実際は小さくなったシーホールの隙間に挟まっていただけで、ロボタックの声を聞いたカケルがワンダフルートのコール音を吹いたことでシーホールから脱出、生還を果たす。エピローグでは、杉の案により、ロンドンにいるカケルからのワンダフルートでの呼び出しを受け、杉と共にロンドンに旅立った。 Nモード時は甲高く可愛らしい口調で、語尾に「バウ」を付けて喋るが、Sモード時はシリアスなヒーロー口調に変わる。Sモード時の決め台詞は、「勇気凛々、腕はビンビン、笛の音色は(が)ワンダフル! ロボタック・アズ・ナンバーワン!!」。次回予告での決め台詞は、「事件がボクを呼んでいるバウ!」。 Sモード時はNモードの10倍のパワーを発揮し、変身前と比べて動きが素早くなる。武器はNモード時の尻尾に相当するRKバー(アールケーバー)で、剣のような形状をしており、相手の頭を殴ると思考回路を狂わせる効果を持つ。パワーアームやランドツールも入手していった。 他のワンダータイプとの換装としては、第7話でカバドス仕様(左腕以外)、第17話でモグラッキーアーム(右腕のみ)、第26話でタッカードウイング、第30話と最終回でモグラッキーの両腕とタッカードウイングを装備したトリプル合体・ドリルウイングスペシャル、第33話でタッカードアーム(右腕のみ)を披露。ドリルウイングスペシャル時の必殺技は、飛行しながらドリルを叩き付けるトリプルフライングアタック。第33話でのタッカードアーム換装時は、タッカードーンとカメロックのカメラズーカを同時に使い、マイティーワンダーにダメージを与えている。デザイン段階では探偵の要素は考慮されておらず、劇中ではシャーロック・ホームズ風の衣装を着せることで探偵らしさを表現している。 カメロック 沈着冷静なカメ型ロボット。第1話では回想シーンのみの登場であり、正式登場は次の第2話から。 ジシャックチェンジでは胴体が横向きになり、Nモードの甲羅がスライドしながら左右に分割してSモードの肩を覆い、分離したNモードの頭部の下顎が大きく開いてSモードの頭部が出現し合体する。 チャイナからロボタックを追って日本にやって来たものの、YSTの面々によって「大きなメカがひっくり返る時、ヘソのゴマを取れ」という謎を解くためにひっくり返された挙句その場に放置され、自力で起き上がれずに困っていたところを杉に助けられる。しかし、「助けた礼に竜宮城に連れて行くか金を払え」という杉の要求を断ったために諍いになってしまい、そこにロボタックが現れて「仲間バウ」と紹介したことから、自分も探偵社で働くよう杉に命じられた。 生真面目な性格でややプライドが高く、当初は自分を「天下のカメロック様」と自称したり、ロボタックを「ダメロボット」呼ばわりすることもあったが、ロボタックやYSTと行動していくうちにその面は薄れていった。Nモードの時にひっくり返されると、ジシャックチェンジしない限り自力では起き上がれないのが弱点。 ミミーナから猛烈なラブアタックを受けているものの、ストーカーのような彼女が苦手であり、ミミーナが絡むとどんなことでも失敗してしまう。とはいえ、ミミーナのことは嫌っているわけではなく、最終回でシーホール消滅に赴く前のロボタックの頼みもあって、ミミーナとの交際を約束した。 Sモード時の決め台詞は「硬い甲羅は何のため、愛する者を護るため。気高き闘士・カメロック!」。Sモード時はNモードの15倍の腕力になる。武器はNモードの尻尾に相当するカメラズーカで、カメラとバズーカ砲を組み合わせたような形状をしており、ジェットエンジンのようにも使え、鳥黐などを発射する。第23話での消火活動では、放水モードのウォーターバズーカを使用。 他のワンダータイプとの換装としては、最終回でダークローの左腕とカラスライサー、カバドスの右腕とマサカリホークを装備したマサカリスライサースペシャルを披露。 ミミーナ ロボットメンテナンスサービスでロボットのエネルギー充電を行っているウサギ型ロボット。語尾は「〜ピョン」。 第2話での「最後の試練」の最中にカメロックに助けられたことで一目惚れし、彼を追い回す。そのしつこさはかなりのもので、「最後の試練」の際に何度もカメロックに付きまとって彼を脱落させた。第13話ではカバドスに利用され、カメロックを負けさせるためだけに強引に連れてこられたこともある。一方で、第19話では逆にカメロックだけを勝利に導き、その献身ぶりに感動したマスターランキングの計らいでカメロックと正式にデートを行った。最終回でロボタックの頼みもあって、カメロックと正式に交際できるようになった。 ウサギ型なのでジャンプが得意で、聴力にも優れる。尻力も強く、第14話ではSモードのカバドスとの尻相撲対決に勝っている。 ニンジン型の杖キャロットスティックはバッテリー充電に使用する。電気ショックとしても使用できるが、劇中未使用。 モグラッキー フランス・パリ市警で働いていたモグラ型ロボット。第15話ラストから登場。 言葉の端々にフランス語を交えて喋り、日本語を覚えたての外人のように語尾に「〜デス」、「〜マス」を付ける口調が特徴。 ジシャックチェンジでは胴体が分離してNモードの頭部が前後逆になってSモードの腰に、Nモードの胴体が上下逆になってSモードの上半身に、Nモード胴体の腰プレートが回転してSモードの胸部アーマーになる。 第15話の2週間前(第13話)、ランドツールの反応を日本の夢が丘で探知したため、地中を通って夢が丘に来日。ダークローとカバドスに嘘を吹き込まれた上に、なぞなぞコンパスの謎解きのために唐松に毛虫を見せるロボタックやミミーナを邪険に扱うカメロックを見たせいで彼らを悪者ロボットと誤解し、一度は敵対したが、なぞなぞコンパスの謎を解くために「モグラの嫌いなもの」を探ろうとしたダークローとカバドスに暴行を受けたところを助けられ、仲間になった。その後、強烈な光を見ると両目のセンサーが拒絶反応を起こすという弱点を唐松に突かれ、ほぼ強引にパリ市警から夢が丘警察へと転属させられてしまう。 真面目な性格で正義感も人一倍強いが、ランドツール探しと警察捜査の仕事で板挟みになってしまう優柔不断な面もある。フランスパンとワインが好物で、ビールは苦手。 夢が丘に来た当初は唐松と同居していたが、唐松の人使いの荒さに辟易してマンホールの下に転居(住所は「夢が丘4丁目56-7」)。ノックをせずに入ろうとすると電流が流れる仕組みになっている。 Sモード時の決め台詞は「つぶらな瞳でボンジュール。フランス帰りの名刑事・モグラッキー!」。 武器は両肩のラッキードリルと、背中に装備したラッキーピッケル(第23話で初使用)。ラッキードリルはN・Sモード問わず肩から外して拳に装着でき、Sモードでは拳から射出も可能。ラッキードリルをアンテナとして用い、発信器を取り付けた物体から出される信号をキャッチして、ラッキーセンサーで追跡することもできる。他にラッキードリルから電撃を放つ技や、ラッキードリルで地面を掘って砂煙を起こす技、ラッキードリルの回転を利用して風を起こし煙を吹き飛ばす技も持つ。第23話での消火活動では、ラッキードリルを外した右腕から放水機能のウォータードリルを使用。 他のワンダータイプとの換装としては、第17話でロボタックアーム(右腕のみ)を披露。 タッカード アメリカ帰りのタカ型ロボット。第24話から登場。 ジシャックチェンジはダークローとほぼ同じ変形方式で、こちらはNモードとSモードの両腕が同じパーツであり、Nモードの頭部は分離してホークシールドになる。 産休に入った桃尻先生に代わり、2学期からYSTのクラスの担任教師を務めることになった。教育熱心で熱い心の持ち主なのだが、空気が読めず、熱意が空回りすることが多く、涙もろい上に音痴。そのような性格のため、生徒であるYSTは勿論のこと、ロボタックたちからも鬱陶しがられることもあるが、好かれてもいる。教職に就いてからは、ろくに里帰りをしておらず、故郷の危機について全く知らなかったが、事情を知った後はロボタックたちに協力する。 武器はNモードの頭部に相当する盾のホークシールドと、腕が変形するバズーカ砲タッカードーン。得意技は連続飛び蹴りのフライングアタック。両腕をタッカードウイングとしてSモードのワンダータイプロボットの腰に装着させることで飛行能力を与えるが、その間、タッカード自身は腕がない状態になってしまう。第24話でのダークロー戦では、ロボタックのRKバーも使用。 トラボルト ゴールドプラチナ社の創立者兼会長。第20話から登場。 トラ型ロボットであることを誇りに思っており、ネコ呼ばわりされると激怒する。 ジシャックチェンジはロボタックと同じ変形方式。 傲慢かつ横暴な性格で、ダークローとカバドスをこき使いながらランドツールの奪取と試練の書の破棄を狙う。無類の阪神タイガースファンでもあり、ゴールドプラチナ社本社の会長室には無数の阪神グッズや「神様仏様バース様」と書かれた掛け軸、1985年の日本シリーズ優勝時の吉田義男の胴上げ写真などが飾られている。第22話で「ロボタック側の動きを探るのには最高の場所」という理由から、夢が丘支店に引っ越してきた。 時期的にロボタックとその同世代よりも前に作られたロボットで、性能は高く、出力面もランドバッテリーを内蔵しているため、他のワンダータイプロボットより一回り上。自分と同じ設計図から作られたロボタックをライバル視している。 本人はトラ型ロボットを自称していたが、後にネコ型ロボットだったことが判明。これはトラの遺伝子チップの開発が難航したため、完成するまでの繋ぎとしてネコの遺伝子チップを代用したためである。完成時、高峯博士にトラ型だと言われ、それを信じていたが、後に研究員の会話を偶然聞いてネコ型と知ったことでプライドを傷つけられたことを深く恨み、ハラッパ国の滅亡を願うようになった。しかし、最終回で高峯博士から完成したトラの遺伝子チップを与えられたことで改心、ロボタックたちと和解する。 Sモード時の武器はNモードの尻尾に相当する剣イナズンバー。刀身から電撃を放つことができる。また、指から爪を生やすことで、ひっかき攻撃も可能。第23話ではロボタックのRKバーを奪い、イナズンバーとの二刀流を披露。第39話ではミサキがスピーティーワンダーを呼び出すために投げたワンダシードを逆持ちのイナズンバーで打ち返したり、気球に掴まってきたロボタックにNモードのままでイナズンバーを使用した。 他のワンダータイプとの換装としては、第27、30、32話でカバドスの両腕とダークローの両足を装備したトリプル合体・ゴールドプラチナ社スペシャルを披露。第32話では、イナズンバーとマサカリホークによる同時攻撃も行った。 ダークロー ハラッパ国から亡命してきたカラス型ロボットで、「ハラッパ国のはぐれガラス」を自称する。口癖は「○○だっちゅーの」、「○○だっちゅーに」。 ジシャックチェンジでは胴体が前後逆に、Nモードの尾羽が畳まれてSモードの胸に、Nモードの後頭部がSモードの両腕になる。 ゴールドプラチナ社に雇われているが、その立場は夢が丘支店の「支店長代理」という曖昧なもの。ロボタックたちを邪魔することを楽しみにしており、第2話での「最後の試練」で敗れて以来、特にカメロックに対して強いライバル意識を持っている。カラス型なので空を飛べるが、自身は高所恐怖症。 物語の始まる3年前、ハラッパ国長老の誕生パーティーにおいて、カバドスと共に傘回しを披露したが、傘回しに使った長老の大切な壺を壊してしまい、長老の怒りを買ったことから、周囲からも見下され、ハラッパ国を飛び出した。そのためランドツールを入手し、ハラッパ国に高く売りつけることで復讐を目論む。 部下であるカバドスに厳しい一方、上司のトラボルトにはこき使われながらも頭を下げる典型的な中間管理職的性格だが、横暴で自分勝手なトラボルトには内心憤りを感じており、陰で「ネコ」呼ばわりしていた。終盤でトラボルトが本当はネコ型ロボットであり、ハラッパ国の科学者たちからトラだと騙されていた経緯を聞かされてからは、ハラッパ国で屈辱的な経験をした自身の想いを重ねて彼に共感、絶対服従の精神でロボタックたちに挑む。しかし故郷への思いは捨てきれなかったため、最終回ではカバドスと共にトラボルトを裏切り、ロボタックたちに味方した。 第12話では仕事のミスが原因で平社員に降格された上、カバドスから部下として扱われたことに腹を立て、シャードック探偵社に身を寄せる。改心したふりをしてパワーアームを盗み汚名返上を企むが、失敗。その翌日、鉄骨の下敷きになったカバドスを、一度は「最後の試練」を優先して見捨てるが、パワーアームをロボタックから正式に借りてカバドスを助けた。 第13話以降は再び支店長代理に戻るが、トラボルト登場後はカバドス共々トラボルトの手下としての側面が強くなっていった。 第18話では雷に打たれたことで本当に悪者ロボットになり、「最後の試練」の前にカケルを拉致してワンダフルートを取り上げた上、爆破予定地の穴に落とし、「最後の試練」の最中にもロボタックチームだけでなく、カバドスにまで攻撃する反則を行い、ロボタックとの戦闘では、カケルを穴に落としたことを教えて動揺させる非道ぶりを見せる。カケル救出後のロボタックに逆転負けした後、バイクの爆発のショックで元に戻るが、悪者時の記憶は失っていた。なお、悪者化している間は高所恐怖症ではなくなっていた。 第26話では無銭飲食で唐松に捕まった邪魔するゾウを助け、トラボルトに邪魔するゾウのゴールドプラチナ社への就職を打診する。 武器は手槍にもなる大型手裏剣カラスライサー。Sモード時には、背中の翼を使って空を飛ぶことができ、第9話ではNモードで羽ばたきで強風を起こす技、Sモードで羽根型爆弾を使用した。第18話で悪者化した際には、手から光線も放った。第42話では「カメラズーカモドキ」と称してカメロックのカメラズーカも使用した。 他のワンダータイプとの換装としては、第10話でカバドスレッグを披露。トラボルトがゴールドプラチナ社スペシャルに合体中はトラボルトレッグを装備する。第23話では寝ぼけながらカバドスと同時にチェンジしたことでカバドス仕様になった。高所恐怖症の設定について、日笠は飛行描写のための特撮や合成を頻繁には使用できないだろうとの判断から設けたものと証言しているが、野中は結果的にキャラクターを活かしきれなかったと述べている。 カバドス ダークローと共にハラッパ国から亡命してきたカバ型ロボットで、兄貴分であるダークローを「支店長代理」と呼び慕っている。語尾は「〜ドス」。 ジシャックチェンジでは胴体が上下逆になる。 大食らいかつ呑気な性格で、第1話での「最後の試練」の際、Sモード時のエネルギー消費により空腹を起こし、競技用のざるそばを勝手に食べてしまったせいで失格となり、罰ゲームを受けたほど。しかし、常にロボタック側のなぞなぞコンパス(試練の書)の盗み見・盗撮に努め、ふとしたことでその動向を察知したりと、性格に似合わない情報収集能力も持っている。腕っ節は強いが、動きは遅い。 第12話では仕事のミスが原因で平社員に降格されたダークローに代わって支店長代理に就任したが、第13話以降は再び平社員に戻った。 武器は地面に振り下ろして衝撃波を起こすことができる斧マサカリホーク。肉弾戦では主に相撲技を使って戦う。第24話では、マサカリホークとダークローのカラスライサーを交差させて電流を走らせる合体技を使用。 他のワンダータイプとの換装としては、第7話でロボタック仕様(左腕以外)、第10話でダークローレッグを披露。トラボルトがゴールドプラチナ社スペシャルに合体中はトラボルトアームを装備する。第23話では寝ぼけながらダークローと同時にチェンジしたことでダークロー仕様になった。 スピーダム システムは異なるがロボタックと同じイヌ型ロボットで、胴体全体が顔となっている。語尾は「〜だワン」。第32話から登場。 謙虚かつ礼儀正しく、真面目で任務に忠実な性格。ハラッパ大学工学科を首席で卒業して以降、様々なロボットの開発に携わってきた、ハラッパ国の英雄にして次期ハラッパ国長老候補と呼ばれる科学者で、マイトバーンの設計者でもある。優秀な反面、横断歩道を渡ろうとしている老女の手伝いをしようとして反対側を渡らせてしまい怒られるなど、抜けた面も見られる。カメロックとは顔見知り。 最終回エピローグではマイトバーンと共に八百屋に就職。 ロボタックの1.5倍のパワーを持ち、時速500kmで走る。尻尾はマイトバーンに反応するレーダーにもなる。 スピーディーワンダーへの逆転合体では上半身を担当し、胴体と両脚が両腕になる。マイティーワンダーへの逆転合体では下半身を担当し、胴体と両脚が両脚になる。どちらの形態でも両腕はスピーディーキャノン(マイティーキャノン)となる。モチーフは諺の「犬猿の仲」の犬。また合体後の名称は歌手のスティーヴィー・ワンダーを多少なりとも意識したネーミングとなっている。 スピーディーワンダー スピーダムとマイトバーンが完熟したワンダシード、成熟したワンダーシードを食べることによって「逆転合体」した、スピーダム主体でスピード重視のロボット。主にワンダシードを投げた者がワンダシードに込めた願いに基づいた行動をする。 スピーディーワンダー時の武器は犬型ミサイルを発射する両肩のスピーディーキャノン。得意技は突進からきりもみ回転蹴りを繰り出すスピーディースクリューキック。高速移動能力・スピーディーターボも持ち、移動速度はマッハ2。登場時の決め台詞は「正義の願いが響く時、裁きの炎が悪を焦がす。スピーディーワンダー、見参!!」。前作のドデカブタックに相当するクリスマス商戦向けの大型キャラクターだが、野中は特撮の比重が少なくなっていたことから等身大キャラクターになったことを証言している。 マイトバーン ゴリラ型ロボット。語尾は「〜だッキー」、マイティーワンダー時は「〜でごザル」。第31話ラストから登場。 作中唯一の、ロボットによって生み出されたロボットである。スピーダムが自身のジシャックチェンジシステムの相方ないし発展系として設計したのだが、性格は正反対で自由奔放かつ自分勝手。しかし、第39話では八百屋で働く女性・桐子のために雪を降らせようと奔走したり、第40話ではサンタクロースからクリスマスプレゼントを奪ったゴールドプラチナ社一味からプレゼントを取り返すべく行動するなど、徐々に改心していった。猿型なのでバナナが好物で犬が嫌い。また、木の上での立ち回りは他の追随を許さない。 最終回エピローグではスピーダムと共に八百屋に就職した。 マイティーワンダーへの逆転合体では上半身を担当し、脚を収納した胴体が肩になる。スピーディーワンダーへの逆転合体では下半身を担当し、脚を収納した胴体が腿に、両腕が膝から下になる。モチーフは諺の「犬猿の仲」の猿。 マイティーワンダー マイトバーンとスピーダムが未成熟または枯れたワンダシード、完熟でも潰れていたり、凍ったり、いい加減な育て方をされたり、ある程度育ったワンダシードを食べることによって「逆転合体」した、マイトバーン主体でパワー重視のロボット。 マイティーワンダー時の武器は猿型ミサイルを発射する両肩のマイティーキャノン。マスターランキングの巨体を持ち上げるほどの怪力も有する。胸部の口は開閉可能で、第32話ではダークローのカラスライサーを受け止め、噛み砕いている。第40話では、カラスライサーとマサカリホークも使用。登場時の決め台詞は「我こそは無敵のマイティーワンダー様でごザル!!」。 マイトバーンの元来の乱暴さに加え、ランドバッテリー(ワンダバッテリー)の放つハラッパエネルギーに反応する特性から、敵味方の区別なくワンダータイプロボットを襲う。第34話でこの特性に気付いたトラボルトは自身のランドバッテリーを外すことで攻撃対象から外れ、ロボタックチームに攻撃を集中させて、黒のランドツールを強奪することに成功。第39話でロボタックもマイティーワンダーの特性に気付き、自身を囮にして、トラボルトにマイティーキャノンを命中させた。 第40話でプレゼントを取り返すためにマイトバーンの頼みで自主的に合体した際は特性に振り回されないままゴールドプラチナ社一味を圧倒し、見事にプレゼントを奪還。事件解決後、スピーダムも「初めて心が一つになった気がした」「マイティーワンダーも正しく使える時が来るかもしれない」と語った。第41話でマイトバーンが除夜の鐘に頭突きしたことによって、マイトバーンの回路が正義に切り替わり、その影響でマイティーワンダーも正義のロボットとして生まれ変わったばかりか、自分の意思でマイティーワンダーからスピーディーワンダーへの変形も可能となる。悪の心を持っていた時は、ワンダホンの「741」の暗証番号を使えば強制的に合体を解除できた。
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