ネオジム磁石とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > ネオジム磁石の意味・解説 

ネオジム‐じしゃく【ネオジム磁石】


ネオジム磁石

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/04 23:19 UTC 版)

ネオジム磁石(ネオジムじしゃく、英語: Neodymium magnet)とは、ネオジムホウ素(ボロン)を主成分とする希土類磁石(レアアース磁石)の一つである。以前から存在していたサマリウム-コバルト合金を超えて、永久磁石のうちで最も強力であり、更に素材が安価で大量製造可能であるので、個人用コンピューター(パソコン)時代の幕開けにも決定的な役割を果たし、風力発電機電気自動車など、エコエネルギー技術を実現する中核的な材料として使われている[1]1984年日本の住友特殊金属(現:プロテリアル)の佐川眞人によって発明された(ほぼ同時期にアメリカのゼネラルモーターズでも開発されていたが、粉末焼結製法を併せて開発したのは佐川が世界で最初であることが認められている[1][2][3]。主相はNd2Fe14B。しばしば誤って「ネオジウム磁石」と表記されることがある。


  1. ^ a b c d e f 하드디스크 속 영구 자석 개발 日 과학자, 공학계 노벨상 수상” (朝鮮語). n.news.naver.com. 2022年2月5日閲覧。
  2. ^ M. Sagawa; et al. (1984). “Permanent Magnet Materials based on the Rare Earth-Iron-Boron Tetragonal Compounds (Invited)”. IEEE Transactions on Magneticsw MAG-20 (5): 1584-1589. NAID 80002298568. 
  3. ^ 佐川眞人・浜野正昭・平林眞編『永久磁石 : 材料科学と応用』アグネ技術センター、2007年。ISBN 978-4-901496-38-4 
  4. ^ a b c d e f g 美濃輪武久「レアメタルシリーズ 2010 希土類磁石から見たレアメタルと磁石応用の今後」『金属資源レポート 2011.1』、独立行政法人 エネルギー・金属鉱物資源機構、2011年、55-78頁。 
  5. ^ 「ネオジム磁石」AIで約1.5倍の強化に成功 物質・材料研究機構
  6. ^ “TDKがネオジム含有量を半減した高性能磁石開発”. 日本経済新聞. (2014年10月4日). http://www.nikkei.com/article/DGXMZO77909700T01C14A0000000/ 2015年10月20日閲覧。 


「ネオジム磁石」の続きの解説一覧

ネオジム磁石

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 14:54 UTC 版)

日本の発明・発見の一覧」の記事における「ネオジム磁石」の解説

ネオジム磁石は1982年ゼネラルモーターズ(GM)住友特殊金属独自に発明した

※この「ネオジム磁石」の解説は、「日本の発明・発見の一覧」の解説の一部です。
「ネオジム磁石」を含む「日本の発明・発見の一覧」の記事については、「日本の発明・発見の一覧」の概要を参照ください。


ネオジム磁石

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/13 04:47 UTC 版)

希土類磁石」の記事における「ネオジム磁石」の解説

Nd2Fe14B。現在実用化されている最強磁石錆びやすい。

※この「ネオジム磁石」の解説は、「希土類磁石」の解説の一部です。
「ネオジム磁石」を含む「希土類磁石」の記事については、「希土類磁石」の概要を参照ください。


ネオジム磁石

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 22:08 UTC 版)

永久磁石」の記事における「ネオジム磁石」の解説

ネオジムホウ素主成分とする希土類磁石一つ1984年住友特殊金属(現・NEOMAX)の佐川眞人によって発明された。磁束密度高く強い磁力を持つ。含み錆びやすいため普通は表面鍍金施されている。熱減磁大きく-0.12%/K程度キュリー点は約310。非常に磁力強いため、ハードディスクCDプレーヤー駆動部分、携帯電話振動モーターや、電車・ハイブリッドカー・エレベーター駆動用の永久磁石同期電動機界磁など多岐に使用される

※この「ネオジム磁石」の解説は、「永久磁石」の解説の一部です。
「ネオジム磁石」を含む「永久磁石」の記事については、「永久磁石」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ネオジム磁石」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ネオジム磁石」の関連用語

1
ネオジム鉄ボロン磁石 デジタル大辞泉
100% |||||

2
ネオ鉄ボロン デジタル大辞泉
100% |||||




6
プラセオジム磁石 デジタル大辞泉
100% |||||

7
希土類磁石 デジタル大辞泉
100% |||||

8
サマリウムコバルト磁石 デジタル大辞泉
78% |||||


10
希土類フリー デジタル大辞泉
72% |||||

ネオジム磁石のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ネオジム磁石のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのネオジム磁石 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの日本の発明・発見の一覧 (改訂履歴)、希土類磁石 (改訂履歴)、永久磁石 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS