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とくさつ 0 【特撮】

特殊撮影」の略。


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特撮

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/12/15 15:33 UTC 版)

特撮(とくさつ)は、特殊撮影技術そのもの、あるいはSFXが多用された映画テレビ番組などを指す通称。

目次

語源

元々は特殊撮影、あるいはトリック撮影と呼ばれていたSFXを分かりやすく説明する為に1958年頃から日本のマスコミで使われ始めた言葉であり、第一次怪獣ブーム時に完全に定着した[1]。製作サイドにおいては特撮という言葉は純然たる技術自体を指すことも多い[2]

概要

映像作品を“特撮”と呼称するとき、通常は作品の主眼とする部分を特殊撮影により製作している物を示す。したがって、特殊撮影が使われていても、その規模などにかかわらずそれが補助的な役割に終始する[3]作品は、一般的には“特撮”とは称されない[4]。日本の映画の場合、「戦争映画」「怪獣映画」「SF映画」などのうち、実写では撮影不能な画面を特殊撮影により表現した作品が“特撮”と呼ばれることが多い。なお、現行のマスコミなどにあっては戦争映画やホラー映画は“特撮”として認識されてはおらず、また、『スター・ウォーズ』や『ハリー・ポッター』といった特殊撮影を用いた海外の諸作品は「SFX映画」と称され、日本の特撮映画とは区別されている。

映画会社(東宝東映など)やプロダクション(円谷プロダクションピー・プロダクションなど)によって製作された、主として児童・幼児層を対象として製作された諸作品を指す。

代表的なものに、『ゴジラ』/『ウルトラマン』のような怪獣映画/巨大ヒーロー作品、『スーパーロボット レッドバロン』のような巨大ロボット作品、『仮面ライダー』/『仮面の忍者 赤影』のような等身大変身ヒーロー作品、『コメットさん』のような少女向けエブリデイ・マジック作品がある。

特徴

特撮作品群が日本の映画・TV番組の特撮作品に多いことから、日本で制作された特撮作品は一般に「子供向け」としてのイメージが先行してしまい、内容が作り込まれた大人向けSF作品を志向していても、興行的には冷遇された環境で発表される作品が多いとされる。

その反面、幼年期から特撮作品を見て育った世代の中には「無理して市民権を得ようとせず、いつまでも児童・幼児層のためのメディアであって欲しい」と“特撮作品の伝統”を重視する声もある。大人向けの特撮作品を多く手がけている円谷英二監督も、一方では「子供たちに夢を」と再三語っていた。

だが、皮肉にも上記に挙げられた姿勢から近年では特撮=「着ぐるみのキャラクターがアクションをするドラマ」という大前提が出来ているようであり、硬派な大人向けを志向するマニア層においてもキャラクターを排除しないものが求められている。『怪奇大作戦』のようなキャラクターが出ない作品や『スタートレック』のようなSF作品も本来特撮物として扱われていたことを考えると、ジャンル自体が更に狭い枠へ追いやられたといえる。

これは一般のドラマにもCGなどの特殊技術を頻繁に使うようになり、SF及びファンタジー的な設定が普通に語られるようになったため、差別化としてそのようになったと考えられる。これは特撮作品の幅を狭めてしまうという観点から悪い意味での差別化の定着ともいえ、大人向けを志向するしない以前の問題である。

1996年の『ウルトラマンティガ』の長野博V6)の主演や2000年の『仮面ライダークウガ』に主演したオダギリジョーのブレイクをきっかけに、特撮番組が若手俳優の登竜門となり、続々と知名度を高め人気タレントとなっていった。そして美形の俳優目当ての女性ファンを多く獲得している。また、ヒーロー役だけでなく、ヒロイン役の女優からもアイドルタレントとしてグラビアを始め多方面に進出している者も多く輩出されている。

かつて、特撮作品への出演は経歴から削除され、公にされないものであったが、これら若手俳優たちに関しては経歴を公にしている者も多く、また『ゼブラーマン』のような、ジャンルを意識した一般向けの作品が製作され、受け入れられる状況も生じており、ジャンルとしては狭くなった反面、幼児期に特撮作品を視聴した層の成長に伴い、市民権を得たともいえる。

実際は、戦後の黎明期の段階で一般向け志向の特撮映画(『ゴジラ』など)と少年・児童向けのヒーロー作品(『スーパージャイアンツ』『月光仮面』)は既に両方存在しており、その意味では興行的な「住み分け」の状態が長く続いてきたとも言える。

特撮作品一覧


  1. ^ 『宇宙船vol41』「古今特撮映画の散歩道」竹内博
  2. ^ 東映平山亨プロデューサーが「仮面ライダー」や「河童の三平 妖怪大作戦」を低予算なので特撮を使わないで製作したと言う旨のコメントをしているが、これら作品が特撮物扱いされないことはない。
  3. ^ 例えば、時代劇のロケシーンに作中の世界観上あり得ない物(近代建築物など)が写り込んだ場合、合成により消してしまうことはよく行われる。
  4. ^ 例えば、日活の「太平洋ひとりぼっち(1963年)」の特撮シーンを円谷プロが外注で製作したが、この映画が“特撮”と呼ばれることは一般的にはない。


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