ブリタニカ百科事典 各版の概要

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/18 04:54 UTC 版)

各版の概要

原語版(英語)

出版年 サイズ 販売数 編集長 備考
初版 1768年 - 1771年 3巻、2,670ページ
図版160枚
3,000[107] ウィリアム・スメリ ほとんどの編集はスメリ一人によるもの。3,000部販売。3ページ以上ある記事が30項目存在。現存する本から再現したレプリカ本「1768 Encyclopædia Britannica Replica Set」が販売されている。
第2版 1777年 - 1784年 10巻、8,595ページ
図版340枚
1,500[13] ジェームズ・タイトラー ほとんどの編集はタイトラー一人によるもの。150の大きな記事が存在。ページ情報に誤りがある。全ての地図は「地理学」の記事にある。1,500部販売[13]
第3版 1788年 - 1797年 18巻、14,579ページ
図版542枚
10,000か13,000[108] コリン・マックファーカーとジョージ・グレイグ 売上高42,000£、10,000部販売。国王への最初の献呈。ダブリンのムーアとフィラデルフィアのトマス・ドブソンによる非公認版が存在。
第3版追補版 1801年・1803年 2巻、1,624ページ
図版50枚
ジョージ・グレイグ 著作権保持者トマス・ボナー
第4版 1801年 - 1810年 20巻、16,033ページ
図版581枚
4,000[109] ジェームズ・ミラー 著者が著作権を保持できるようになった。第3版追補版に含まれていたものは著作権の関係から盛り込まれず。
第5版 1815年 - 1817年 20巻、16,017ページ
図版582枚
ジェームズ・ミラー 第4版の再版。ミラーとアンドリュー・ベルの後継者が財務上の損失を出す。ブリタニカの権利はアーチボルド・コンスタブルが購入。
第5版追補版 1816年 - 1824年 6巻、4,933ページ
図版125枚[注記 1]
10,500[13] マクビー・ネピア ハンフリー・デービーウォルター・スコットマルサスのような有名な寄稿者が存在。
第6版 1820年 - 1823年 20巻 チャールズ・マクラーレン 第4版と第5版の活字を変えた再版。コンスタブルは1826年1月19日に破産。ブリタニカの権利は最終的にアダム・ブラックが取得。
第7版 1830年 - 1842年 21巻、17,101ページ
図版506枚、187ページの総合索引1巻が付属
5,000[13] マクビー・ネピア、ジェームズ・ブラウン法学博士が補佐 ディヴィッド・ブリュースタートマス・ド・クインシーアントニオ・パニッツィといった有名な寄稿者とのつながりが広がる。5,000部を販売[13]
第8版 1853年 - 1860年 21巻、17,957ページ
図版402枚、239ページの総合索引1巻が付属(出版は1861年)[注記 2]
8,000 トマス・ステュアート・トレイル 長い記事の多くは第7版のもの。ウィリアム・トムソンを含む344人の寄稿者。公認のアメリカ版がボストンのブラウン・リトルにより販売。8,000部完売。
第9版 1875年 - 1889年 24巻、499ページの総合索引が25巻として存在 55,000(公式版)[110]500,000(非公認版) トマス・スペンサー・ベインズ (1875年から1880年)後にウィリアム・ロバートソン・スミス 第8版から持ち越したものもあるが、ほとんどは新規。学究目的で高い支持を誇る。ブリタニカ社が10,000部販売、アメリカで45,000部、非公認版が推定500,000部販売[注記 3]
第10版,
第9版追補版
1902年 - 1903年 11巻に第9版の24巻が加わる[注記 4] 70,000 ドナルド・マッケンジー・ウォーレス、 ヒュー・チザム(ロンドン編集部)アーサー・T・ハドレー、 フランクリン・ヘンリー・フーパー(ニューヨーク編集部) 1901年5月9日、アメリカの商社がブリタニカの権利を購入。 高圧販売方法の導入。
第11版 1910年 - 1911年 28巻に索引(第29巻) ヒュー・チザム(ロンドン編集部)、フランクリン・ヘンリー・フーパー(ニューヨーク編集部) 学究目的および文体で高い支持を誇る。第9版よりも記事は多いが短く簡潔。オーナーのホレス・エヴェレット・フーパーに財政面での問題。1920年、シアーズにブリタニカの権利を売却。
第12版,
第11版追補版
1921年 - 1922年 3巻(専用の索引あり)に第11版の29巻が加わる[注記 5] ヒュー・チザム(ロンドン編集部)、フランクリン・ヘンリー・フーパー(ニューヨーク編集部) 第一次世界大戦の戦前、戦中、戦後の世界の様子を要約
第13版,
第11版追補版
1926年 3巻(専用の索引あり)に第11版の29巻が加わる[注記 6] ジェームズ・ルイ・ガービン(ロンドン編集部)、フランクリン・ヘンリー・フーパー(ニューヨーク編集部) 第12版と置き換え。1910年から1926年の事象について更新。
第14版 1929年 - 1933年 24巻 [注記 7] ジェームズ・ルイ・ガービン(ロンドン編集部)、フランクリン・ヘンリー・フーパー(ニューヨーク編集部) 大恐慌直前の出版は財政的な崩壊を招いた。
第14版改訂版 1933年 - 1973年 24巻 [注記 7] フランクリン・ヘンリー・フーパー(1938年まで)後にウォルター・ユスト、ハリー・アシュモア、ウォーレン・E・プリース、ウィリアム・ヘイリー 1936年に継続的な改訂が始まる。全ての記事は10年ごとに少なくとも2回改訂された。
第15版 1974年 - 1984年 30巻 [注記 8] ウォーレン・E・プリース、後にフィリップ・W・ゲーツ 三部構成の導入。マイクロペディア、マクロペディアへの記事の分割。プロペディア「知識の概要」。総合索引は消失。
1985年 - 2010年 32巻 [注記 9] フィリップ・W・ゲーツ、後にロバート・マクヘンリー、デール・ホイバーグ 2巻の総合索引が復活。統合された記事もいくつかあった。新しいものが数年ごとに発行された。最後の印刷版。

日本語版

ブリタニカ国際大百科事典、1972年からTBSブリタニカから出版された。2000年からはブリタニカ・ジャパンが出版事業を引き継いだ。

出版年 サイズ 備考
初版 1972年 - 1975年 全30巻 第14版改訂版の日本語版。
改訂版 1984年 - 1990年 全28巻 第15版の日本語版。
第2版改訂 1991年 - 1994年 全28巻 第15版の日本語版。改訂版。
第3版 1995年 - 2002年 全20巻 第15版の日本語版。改訂版。小項目事典が廃された。紙媒体の最終版になる。

  1. ^ 「第4版、第5版と第6版への追補版。科学史の予備論文が含まれています。」
  2. ^ 第7版から第14版までは総合索引は別巻となっている。
  3. ^ 第9版は当時の著名な人物、例えば電磁気学におけるマクスウェルや熱力学のウィリアム・トムソンなどの記事を目玉にしていた。
  4. ^ 第10版は地図専用のものが1巻存在し、第9版と第10版の累積した索引がある。第10版「新刊は既存の第9版と組み合わせて成り立ちます、しかし第10版も、新しい特色があり、最近の出来事や世界の発展について参考となる独立した図書です。」とある。
  5. ^ 「30巻から32巻の新刊は29巻からなる第11版と組み合わせて、第12版を構成します。」
  6. ^ この追補版は以前の追補版を置き換える。「3巻の新しい追補版は最後の通常版と組み合わされ、 第13版を構成します。」
  7. ^ a b この版から最新の状態を保つよう継続的な(大抵は毎年)改訂が行われるようになった。
  8. ^ 第15版(ブリタニカ3として世に出た) は3つの部分からなる、10巻のマイクロペディア、19巻のマクロペディアにプロペディア1巻が加わる。1985年に再構成され、マイクロペディアは12巻、マクロペディアは17巻となった。
  9. ^ 1985年、2巻の独立した索引が追加された。また、マクロペディア内の記事は統合され、さらに少数かつ大きくなった(例えば、以前は50の独立した記事だったアメリカの各州はアメリカ合衆国の記事に統合された)。中程度の長さの記事は、マイクロペディアに移動するものもあった。 最初のCD-ROM版は1994年に発行された。当時オンライン版はやはり有料であった。1999年にオンライン版が無料化され、改訂された印刷版は登場しなかった。2001年に無料化の試みは終了し、新しい印刷版が発行された。

注釈

  1. ^ 通常、百科事典は新しい版が出ると売り上げを伸ばし、内容が時代遅れになるとともに売り上げが落ちる。新版の作業が開始されるころというものは、旧版の売上が落ちるころであり、編纂、執筆依頼といった必要な経費が最も多いときである。かつての社長エルカン・ハリソン・パウエルは、安定しない収入を百科事典編纂の不安要素と認識し、継続的な改訂で乗り切ろうとした。なお、この記事では一部を除き、大元の百科事典について説明していく。
  2. ^ クロース版175円、総革版280円など。
  3. ^ ブリタニカ百科事典編集委員の1949年の創設時からのメンバー。1974年からは委員長を務め、1965年から第15版の編集企画の責任者。
  4. ^ 「いわゆるアルファベット」以外の文字、英語で使われないアルファベットについてはアルファベットおよびラテン文字を参照。

出典

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  107. ^ The Early Britannica( Oxford University Press、2009年、Frank KafkerおよびJeff Loveland編集)の58ページにアーチボルド・コンスタブルが書いている。コンスタブルは1812年には3,500部が印刷されたとしていたが、1821年に3,000部と改めた。
  108. ^ ロバート・カーの Memoirs of William Smellie の中でスメリは10,000だと語っている。アーチボルド・コンスタブルは5,000部から始まって最終的には13,000部だったと語っている。これらの情報はブリタニカ第14版の第8巻 Encyclopedia 記事の374ページに記載されている。
  109. ^ ブリタニカ第9版第8巻 Encyclopedia 記事中に言及あり。
  110. ^ ブリタニカ第14版の第8巻 Encyclopedia 記事の376ページには、ブリタニカ社は10,000部売り、加えてScribner's Sonsが45,000部の公認されたアメリカ版を販売した。そして「何十万部もの台無しにされた贋物の第9版が売られた…」、多くの情報源では非公認版は500,000部とする、とある。





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