銘(めい)
銘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/05 07:50 UTC 版)
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関連項目
銘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/18 05:18 UTC 版)
『ティモテオスの肖像』画面下部の石造りを模した欄干には三行の銘が描かれているが、模写作品には一行目と二行目の銘は描かれていないことが多い。ギリシア語で記された銘はところどころが意味不明で、ファン・エイクの綴り間違いか、ギリシア語に不慣れなために語間を間違えているとする美術史家もいる。しかしながらパノフスキーは、『ティモテオスの肖像』の銘にある間違いがビザンチンの文章にもよく見られるとし、ファン・エイクがこのような信頼の置けない文章を手本にしたために、間違いを犯してしまったのではないかという可能性を指摘した。 白色のチョークで書かれたような一行目の銘はギリシア語の「TγΜ.ωΟΕΟς」と読める。1857年にロンドンのナショナル・ギャラリーの館長だったチャールズ・ロック・イーストレイク (Charles Lock Eastlake) が、このギリシア語をアルファベットの「Timotheos (ティモテオス)」に転写した。「THEOS」の前にはピリオドがあり、「THEOS」はギリシア語では神を意味する。「THEOS」の前の「o」はおそらく過去時制を意味し、この2点を組み合わせると「ティモテオス、かつての神」と読むことが出来る。二行目には12世紀ごろの中世フランス語が記されている。「LÉAL SOVVENIR」は「忠臣の追悼」あるいは「誠実なる思い出」という意味であり、欄干に刻み込まれたような表現で三行の銘のうちもっとも大きな書体で描かれている 一行目と二行目の銘から『ティモテオスの肖像』は死者を偲ぶ追悼画だといわれている。美術史家スーザン・ジョーンズは、古代ローマの墓石には故人を偲ぶ墓碑銘が欄干のような段に刻まれていることが多いことを指摘し、ファン・エイクがこのような風習をフランスを訪れた際に知ったのではないかとしている。三行目には「Actu[m] an[n]o d[omi]ni.1432.10.die ocobris.a.ioh[anne] de Eyck」とあり、「我らが主の1432年10月10日にヤン・ファン・エイクが描きあげし」という意味になる。
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銘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/19 21:13 UTC 版)
「キリスト磔刑と最後の審判」の記事における「銘」の解説
パネルのフレームと画面には、ラテン語、ギリシア語、ヘブライ語で記された多くの銘が存在している。ファン・エイクの初期作品には銘が記されているものが多く、二重の意味がこめられていることがある。中世に制作された装飾写本では、挿絵であるミニアチュールに即した文章(銘)が周辺に記されていた。こういった装飾写本とよく似た構成で描かれているファン・エイクの作品では、銘が装飾の役割も果たしている。ディプティクは個人的な祈祷のために制作を依頼されることがほとんどで、ファン・エイクは絵画と銘との関係への深い理解を制作依頼主に期待していたのである。 『キリスト磔刑と最後の審判』では、大文字のローマン体か小文字のブラックレター体で記され、なかには綴り間違いではないかと思われる箇所もあって、銘の解釈をより難しくしている。金で箔押しされたフレームにラテン語で記された銘は双方のパネルのさまざまな要素と微妙に関係するもので、このことはディプティクの制作依頼主が富裕で教育ある人物だったことを示唆している。それぞれのパネルの縦フレームには『イザヤ書』(53:6–9, 12)、『ヨハネの黙示録』(20:13, 21:3–4)、『申命記』(32:23–24) からの文章が記されている。『最後の審判』の死神の向かって左翼にはラテン語で「CHAOS MAGNVM」(大いなる混沌)右翼には「UMBRA MORTIS」(死の影)と記されている。さらに死神の顔の横には地獄まで貫くようにして、『マタイによる福音書』(25:41) の警句「Ite vos maledicti in ignem eternam」(のろわれた者どもよ、永遠の火にはいってしまえ)が記されている。この劇的な聖書からの引用は、斜めの二条の光線となって天界から投げつけられたように見える。その他地獄を描写したこの画面下部には「ME OBVLIVI」と読める銘も記されている。 画面中部の俗界に大きく描かれた大天使ミカエルの甲冑には、難解で、何からの引用なのかの判断が難しい銘が多く記されている。甲冑の胸当て部分には「VINAE(X)」が、宝石がちりばめられた盾にはギリシア語で「ADORAVI TETGRAMMATHON AGLA」と読める銘が、それぞれ記されている。この文言が何を意味しているのかは明らかになっていない。綴り間違いがあるため、解読不可能であるとする美術史家もいる。美術史家マックス・ヤーコプ・フリートレンダー (en:Max Jakob Friedländer) は、最後の単語「AGLA」がヘブライ語で「偉大なる全能」を意味する言葉の最初の4文字であり、すなわち神そのものを意味していると解釈した。この言葉はファン・エイク兄弟の合作『ヘントの祭壇画』の床タイルにも記されている。画面上部の天界に座すキリストのコープには金の文字で「VENITE BENEDICTI PATRIS MEI」(来たれ、汝らの聖なる父よ)という銘が二本記されている。
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銘(めい)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 07:13 UTC 版)
英語名は「署名」を意する "signature(シグネチャー)"。製造責任者名や商標、ロゴタイプ、物品の所持者名など、固有名詞や固有の意匠を主とする特定の情報を刀身もしくは桂に刻む場合があり、それが製造責任者名や商標であれば保証書に等しい役割を果たしている場合がある。物品の所有者が替わり、購入時の情報を所有者側が失ってしまったとしても、銘を手掛かりに製造者や販売者を探し当てることも可能となる。和包丁は刀身に十分な厚さがあるものも多いので、そういったものに日本刀に施すのと同じ技術で銘を刻む。刻めるスペースも広いため、ロゴタイプ、商標、製造責任者名、所有者名などといった多くの情報を全て刻むことも珍しくない。一方、洋包丁の刀身は厚さが足りないため、桂に刻むこととなるが、スペースが無いので数文字しか刻めない。
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銘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/18 17:39 UTC 版)
「サン=ベルナール峠を越えるボナパルト」の記事における「銘」の解説
ダヴィッドは象徴性を強めるため、少なくとも8つの作品に銘を入れている。『施しを受けるベリサリウス』『アンドロマケーの悲嘆』『マラーの死』『サン=ファルジョーの毛皮商人(散逸)』『サン=ベルナール峠を越えるボナパルト』『サッフォーとファオン』『書斎のナポレオン』『テルモピュライのレオニダス』の8つである。『マラーの死』では、死せる革命家が、暗殺者シャルロット・コルデーの名前が書かれた紙を手にしている。『テルモピュライのレオニダス』では、テルモピュライの戦いにおける犠牲の詳細を壁に彫るスパルタ人が画中に描かれている。『サン=ベルナール峠を越えるボナパルト』の場合、岩にボナパルトとともに、ハンニバルとカール大帝の銘が刻まれている。彼らはアルプス越えを果たしたという点で関連しており、ナポレオンをその後継者のように見せる効果がある。カール大帝の名とともに「皇帝 (Imperator)」を表す「IMP」の文字が並ぶことで、銘の追加にナポレオンが関知していた可能性も考えられる。偶然の一致か、野心の表れか? しかしまた単に、神聖ローマ帝国の皇帝としてのカール大帝の地位を表しているものという可能性もある。
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銘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/21 06:42 UTC 版)
信長の所持した世にも有名な「三日月茶壺」に肖ろうとして、附着していた陶片を三日月形に削り出し、「小三日月」と称したものと推される。
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銘(署名)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/03 05:28 UTC 版)
古代ギリシアの陶器には2種類の銘がある。陶工の銘と絵付師の銘である。陶工の銘はギリシア文字が生まれた紀元前8世紀ごろから見られる。絵付師の銘が見られるようになるのはそれから1世紀ほど後のことである。絵の描かれた陶器にはよく見られたが、ヘレニズム期になると銘が書かれなくなった。アッティカの陶器で特によく見られる。 銘は形式からいくつかに分類できる。陶工の名の後には epoiesen、絵付師の名の後には egraphsen と書いてあることがある。商標のようなものがコリント式の陶器に紀元前6世紀初めごろから見られるが、これは工房の商標なのか輸出業者の商標なのか分かっていない。後援者の名が銘として記されていることがあり、描かれている人物や物の名前が書かれていることもある。パンアテナイア祭のアンフォラ(大英博物館、B 144)には描かれた場面を補う文として ‘Dysniketos’s horse has won’ と書かれていた。より不可解な銘としてカロス銘がある。これは当時の有名な美男子の名を書いたもので、アテナイ上流社会の求愛儀礼の一部だったという説もあり、日用品とは思えない様々な陶器で見られる。最後に、abecedariaと呼ばれる銘はアルファベットを順に書いたものだが、主に黒絵式でしか見られない。 Pioneer Group のようなアテナイの有力な絵付師は陶器に文を書き込むことを楽しんでいたように見え、彼らのリテラシーと文化的程度を証明している。
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銘
銘
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「銘」の例文・使い方・用例・文例
- そのことは肝に銘じています
- この銘柄のお茶は好きですか
- 私は彼の演奏に何の感銘も受けなかった
- 彼女の芸術に対する造詣の深さに感銘を受けた
- その本は多くの人々に感銘を与えた
- 父は私に仕事の大切さを銘記させた
- その本は彼に深い感銘を与えた
- 司祭はたいへん感銘深い説教をした
- 墓碑銘
- 碑銘
- 去年の冬私たち一行は正真正銘のモンブランに登った
- 正真正銘の悪党
- その話の教訓を私は肝に銘じた
- 彼女の批評のうちいくつかは非常に感銘を受けるものだった
- 私は同じ銘柄の歯磨きを20年間使い続けてきた
- 彼はサンマルコ寺院のスパンドレルに感銘を受けた。
- それは正真正銘の真珠のネックレスだった。
- 優秀なバーテンダーは常に彼の常連客達のお気に入りの銘柄またはカクテルを覚えている。
- 彼らの不屈に私は深い感銘を受けた。
- M&A銘柄を取引する
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