銘とは? わかりやすく解説

めい【銘】

読み方:めい

常用漢字] [音]メイ(漢)

金石刻みつけた文字文章。「銘文鐘銘碑銘無銘墓碑銘

心に刻みつけて忘れない。「銘肝銘記感銘肝銘

特製品であることを示す語。「銘菓銘酒銘茶

商標商品名。「銘柄

名のり]あき・かた・な


めい【銘】

読み方:めい

金石器物などに事物来歴や人の功績記したもの。「碑に—を刻む」

特にすぐれた物品につける特定の名。「—を付ける」

作物入れ製作者の名。

心に刻み込んでいる戒めなどの言葉。「座右の—」


読み方:メイmei

中世裁判訴状の端に日付担当奉行役人記したもの。


銘(めい)

上古時代古墳などから発掘された剣の刀身には金銀象嵌による銘文施されていることがあり、話題になることも多い。奈良時代発布され大宝律令作刀銘文を記すことを義務付けており、平安時代末期から一般化する銘文起源となっている。しかし奈良時代刀剣の、刀身彫刻象嵌から作者特定できるものはなく、銘文確認されていない記された最も古い銘文としては平安時代伯耆国安綱山城国三条宗近等の例がある。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/05 07:50 UTC 版)

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関連項目



出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/18 05:18 UTC 版)

ティモテオスの肖像」の記事における「銘」の解説

ティモテオスの肖像画面下部石造り模した欄干には三行の銘が描かれているが、模写作品には一行目と二行目の銘は描かれていないことが多い。ギリシア語記された銘はところどころ意味不明で、ファン・エイク綴り間違いか、ギリシア語不慣れなために語間間違えているとする美術史家もいる。しかしながらパノフスキーは、『ティモテオスの肖像』の銘にある間違いビザンチン文章にもよく見られるとし、ファン・エイクこのような信頼置けない文章手本したために、間違い犯してしまったのではないかという可能性指摘した白色チョーク書かれたような一行目の銘はギリシア語の「TγΜ.ωΟΕΟς」と読める1857年ロンドンナショナル・ギャラリー館長だったチャールズ・ロック・イーストレイク (Charles Lock Eastlake) が、このギリシア語アルファベットの「Timotheosティモテオス)」に転写した。「THEOS」の前にピリオドがあり、「THEOS」はギリシア語では神を意味する。「THEOS」の前の「o」はおそらく過去時制意味し、この2点組み合わせると「ティモテオス、かつての神」と読むことが出来る。二行目には12世紀ごろの中世フランス語記されている。「LÉAL SOVVENIR」は「忠臣追悼」あるいは「誠実な思い出」という意味であり、欄干刻み込まれたような表現三行の銘のうちもっとも大きな書体描かれている 一行目と二行目の銘から『ティモテオスの肖像』は死者偲ぶ追悼画だといわれている。美術史家スーザン・ジョーンズは、古代ローマ墓石には故人偲ぶ墓碑銘欄干のような段に刻まれていることが多いことを指摘しファン・エイクこのような風習フランス訪れた際に知ったではないかとしている。三行目には「Actu[m] an[n]o d[omi]ni.1432.10.die ocobris.a.ioh[anne] de Eyck」とあり、「我らが主の1432年10月10日ヤン・ファン・エイク描きあげし」という意味になる。

※この「銘」の解説は、「ティモテオスの肖像」の解説の一部です。
「銘」を含む「ティモテオスの肖像」の記事については、「ティモテオスの肖像」の概要を参照ください。


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/19 21:13 UTC 版)

キリスト磔刑と最後の審判」の記事における「銘」の解説

パネルフレーム画面には、ラテン語ギリシア語ヘブライ語記され多くの銘が存在している。ファン・エイク初期作品には銘が記されているものが多く二重の意味がこめられていることがある中世制作され装飾写本では、挿絵であるミニアチュール即した文章(銘)が周辺記されていた。こういった装飾写本とよく似た構成描かれているファン・エイク作品では、銘が装飾役割果たしている。ディプティク個人的な祈祷のために制作依頼されることがほとんどで、ファン・エイク絵画と銘との関係への深い理解制作依頼主に期待していたのである。 『キリスト磔刑と最後の審判』では、大文字ローマン体小文字ブラックレター体で記されなかには綴り間違いではないか思われる箇所もあって、銘の解釈をより難しくしている。金で箔押しされたフレームラテン語記された銘は双方パネルさまざまな要素微妙に関係するもので、このことはディプティク制作依頼主が富裕教育ある人物だったことを示唆している。それぞれのパネルの縦フレームには『イザヤ書』(53:6–9, 12)、『ヨハネの黙示録』(20:13, 21:3–4)、『申命記』(32:2324) からの文章記されている。『最後の審判』死神向かって左翼にはラテン語で「CHAOS MAGNVM」(大いなる混沌右翼には「UMBRA MORTIS」(死の影)と記されている。さらに死神の顔の横には地獄まで貫くようにして、『マタイによる福音書』(25:41) の警句Ite vos maledicti in ignem eternam」(のろわれた者どもよ、永遠の火にはいってしまえ)が記されている。この劇的な聖書から引用は、斜めの二条光線となって天界から投げつけられたように見える。その他地獄描写したこの画面下部には「ME OBVLIVI」と読める銘も記されている。 画面中部俗界大きく描かれ大天使ミカエル甲冑には、難解で、何からの引用なのかの判断難しい銘が多く記されている。甲冑胸当て部分には「VINAE(X)」が、宝石ちりばめられた盾にはギリシア語で「ADORAVI TETGRAMMATHON AGLA」と読める銘が、それぞれ記されている。この文言何を意味しているのかは明らかになっていない綴り間違いがあるため、解読不可能であるとする美術史家もいる。美術史家マックス・ヤーコプ・フリートレンダー (en:Max Jakob Friedländer) は、最後単語「AGLA」がヘブライ語で「偉大な全能」を意味する言葉最初の4文字であり、すなわち神そのもの意味していると解釈した。この言葉ファン・エイク兄弟合作ヘントの祭壇画』の床タイルにも記されている。画面上部天界座すキリストコープには金の文字で「VENITE BENEDICTI PATRIS MEI」(来たれ、汝ら聖なる父よ)という銘が二本記されている。

※この「銘」の解説は、「キリスト磔刑と最後の審判」の解説の一部です。
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銘(めい)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 07:13 UTC 版)

包丁」の記事における「銘(めい)」の解説

英語名は「署名」を意する "signatureシグネチャー)"。製造責任者名や商標ロゴタイプ物品所持者名など、固有名詞固有の意匠主とする特定の情報刀身もしくはに刻む場合があり、それが製造責任者名や商標であれば保証書等し役割果たしている場合がある。物品所有者替わり購入時情報所有者側が失ってしまったとしても、銘を手掛かり製造者販売者探し当てることも可能となる。和包丁刀身十分な厚さがあるものも多いので、そういったものに日本刀に施すのと同じ技術で銘を刻む。刻めスペースも広いため、ロゴタイプ商標製造責任者名、所有者名などといった多く情報全て刻むことも珍しくない一方洋包丁刀身厚さ足りないため、に刻むこととなるが、スペースが無いので数文字しか刻めない。

※この「銘(めい)」の解説は、「包丁」の解説の一部です。
「銘(めい)」を含む「包丁」の記事については、「包丁」の概要を参照ください。


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/18 17:39 UTC 版)

サン=ベルナール峠を越えるボナパルト」の記事における「銘」の解説

ダヴィッド象徴性強めるため、少なくとも8つ作品に銘を入れている。『施しを受けるベリサリウス』『アンドロマケー悲嘆』『マラーの死』『サン=ファルジョーの毛皮商人(散逸)』『サン=ベルナール峠を越えるボナパルト』『サッフォーファオン』『書斎ナポレオン』『テルモピュライレオニダス』の8つである。『マラーの死』では、死せる革命家が、暗殺者シャルロット・コルデーの名前が書かれた紙を手にしている。『テルモピュライレオニダス』では、テルモピュライの戦いにおける犠牲詳細を壁に彫るスパルタ人が画中に描かれている。『サン=ベルナール峠を越えるボナパルト』の場合、岩にボナパルトとともにハンニバルカール大帝の銘が刻まれている。彼らはアルプス越え果たしたという点で関連しており、ナポレオンその後継者のように見せ効果がある。カール大帝の名とともに皇帝 (Imperator)」を表す「IMP」の文字が並ぶことで、銘の追加ナポレオン関知していた可能性考えられる偶然の一致か、野心表れか? しかしまた単に、神聖ローマ帝国皇帝としてカール大帝地位表しているものとい可能性もある。

※この「銘」の解説は、「サン=ベルナール峠を越えるボナパルト」の解説の一部です。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/21 06:42 UTC 版)

小三日月茶壺」の記事における「銘」の解説

信長所持した世にも有名な三日月茶壺」に肖ろうとして附着していた陶片三日月形削り出し、「小三日月」と称したものと推される。

※この「銘」の解説は、「小三日月茶壺」の解説の一部です。
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銘(署名)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/03 05:28 UTC 版)

古代ギリシアの陶芸」の記事における「銘(署名)」の解説

古代ギリシア陶器には2種類の銘がある。陶工の銘と絵付師の銘である。陶工の銘はギリシア文字生まれた紀元前8世紀ごろから見られる絵付師の銘が見られるうになるのはそれから1世紀ほど後のことである。絵の描かれ陶器にはよく見られたが、ヘレニズム期になると銘が書かれなくなったアッティカ陶器で特によく見られる。 銘は形式からいくつか分類できる陶工の名の後には epoiesen、絵付師の名の後には egraphsen と書いてあることがある商標のようなものがコリント式陶器紀元前6世紀初めごろから見られるが、これは工房商標なのか輸出業者商標なのか分かっていない。後援者の名が銘として記されていることがあり、描かれている人物物の名前が書かれていることもある。パンアテナイア祭アンフォラ大英博物館、B 144)には描かれ場面を補う文として ‘Dysniketos’s horse has wonと書かれていた。より不可解な銘としてカロス銘がある。これは当時有名な美男子の名を書いたもので、アテナイ上流社会求愛儀礼一部だったという説もあり、日用品とは思えない様々な陶器見られる最後に、abecedariaと呼ばれる銘はアルファベットを順に書いたものだが、主に黒絵式でしか見られないPioneer Group のようなアテナイ有力な絵付師は陶器に文を書き込むことを楽しんでたように見え、彼らのリテラシー文化的程度証明している。

※この「銘(署名)」の解説は、「古代ギリシアの陶芸」の解説の一部です。
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出典:『Wiktionary』 (2021/07/01 11:22 UTC 版)

発音(?)

熟語


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