Valuationとは? わかりやすく解説

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valuation

別表記:ヴァリューエイション

「valuation」の意味・「valuation」とは

「valuation」は、財産商品、サービスなどの価値評価することを指す英語の単語である。経済学会計学不動産業界などで頻繁に用いられる具体的には、企業価値評価する際の企業価値評価不動産価値評価する際の不動産鑑定などに使用される

「valuation」の発音・読み方

「valuation」の発音は、IPA表記では/væljuːˈeɪʃn/となる。IPAカタカナ読みでは「ヴァリューエイション」となる。日本人発音するカタカナ英語では「バリュエーション」となる。

「valuation」の定義を英語で解説

「valuation」は、"The act or process of determining the value or worth of something."と定義される。つまり、何かの価値価格決定する行為過程を指す。

「valuation」の類語

「valuation」の類語としては、「appraisal」、「assessment」、「estimation」などがある。これらも同様に価値評価する行為過程を指す単語である。

「valuation」に関連する用語・表現

「valuation」に関連する用語としては、「market value」、「fair value」、「book value」などがある。これらはそれぞれ市場価値公正価値簿価を指す用語で、価値評価の際に参照される

「valuation」の例文

1. The valuation of the company was done by a professional appraiser.(その会社価値評価専門鑑定士によって行われた。)
2. The valuation of the property was higher than expected.(その不動産価値評価予想以上に高かった。)
3. The valuation process is complex and requires expert knowledge.(価値評価プロセスは複雑で、専門的な知識が必要である。)
4. The valuation of the artwork was based on its historical significance.(その芸術作品価値評価は、その歴史重要性基づいて行われた。)
5. The valuation of the stock is subject to market fluctuations.(その価値評価市場変動左右される。)
6. The valuation of the business was done based on its future earnings potential.(そのビジネス価値評価は、その将来収益可能性基づいて行われた。)
7. The valuation of the antique was done by a specialist.(その骨董品の価値評価専門家によって行われた。)
8. The valuation of the asset was done using various methods.(その資産価値評価は、さまざまな方法用いて行われた。)
9. The valuation of the real estate was based on its location and size.(その不動産価値評価は、その場所と大きさ基づいて行われた。)
10. The valuation of the company was influenced by its brand reputation.(その会社価値評価は、そのブランド評判影響受けた。)

バリュエイション


バリュエーション【valuation】

読み方:ばりゅえーしょん

企業利益資産など企業価値比較して株価割安割高かを判断すること。判断には株価純資産倍率PBR)や株価収益率(PER)、配当利回りなどを用いる。評価額査定額。


企業価値評価

読み方きぎょうかちひょうか
【英】:valuation

概要

企業全体経済的価値推計する方法3つ大別できる. 第1の方法現在価値法である. これはフリーキャッシュフロー資本コスト割り引き, 株主資本価値あるいは企業価値推計する方法である. 第2が 乗数法である. これは利益, キャッシュフロー, 純資産簿価などの変数株主資本市場価値との関係を利用して推計する方法である. 第3オプション評価法で, オプションとしての性質をもつ資産評価用いられる.

詳説

 企業市場では, さまざまな金融資産実物資産取引されており, その取引に関して取引するかしないか, 取引を行うとすればどういう条件で, どういうタイミングでするか, また既に取引行っているとすれば取引継続するかしないか, 条件変更するかなどの意思決定が行われる. それらの取引において優れた意思決定を行う前提条件となるのが, 資産価値およびその決定要因を知ることである. 特に株式債券取引, 企業自体あるいは企業資産取引などでは, 企業価値およびその決定要因焦点あてられる.

 一般に, 企業価値評価のためのアプローチ3つのタイプ大別できる.

 第1のアプローチは, 企業あるいは企業所有する資産生み出す将来フリーキャッシュフローを, そのリスク反映する割引率現在価値割り引くことによって, 企業価値あるいは企業資産価値推計する方法である. この割引キャッシュフロー法には2通り方法がある. 1つは, 株主資本対す期待キャッシュフロー(営業費用, 税金, 利息および元本支払った後の残余キャッシュフロー)を推計し, それを株主資本コスト(株主要求する最低限リターン)で割り引くことにより, 株主資本価値推計する方法である. 配当割引モデルこの方法の1つ見なすことができる. もう1つは, 株主加え債権者などの財務請求権者を含む企業全体期待フリーキャッシュフロー基づいて企業価値推計する方法である. この方法は, 負債利用などによって生じ価値推計方法違いから2通り分けられる. 1つは加重平均資本コスト(WACC)法で, 企業全体期待フリーキャッシュフローを, 資本構成考慮した加重平均資本コスト割り引くことによって, 企業価値推計する方法である. この方法では, 負債利用などによって生じ価値分母資本コスト調整される. もう1つが, 全額株主資本である場合生み出される価値負債利用などによって生じ価値分離して推計し, それらを加えることによって企業価値求め修正現在価値(APV)法である. APV法場合には, 前者株主資本コスト割り引かれ, 後者が無危険利子率割り引かれることに注意しなければならない.

 第2のアプローチは, 利益, フリーキャッシュフロー, 純資産簿価および収益などの変数資産価値との関係を表す乗数用いて, 資産価値相対的に評価する乗数法である. このアプローチ代表的な例として, 株価収益率(PER), 株価フリーキャッシュフロー比率(PCFR), 純資産倍率(PBR)などの乗数産業平均用いて企業価値推計する方法挙げられる. この場合には, 評価対象になっている企業とその産業属する他の企業とが比較可能であり, 市場がこれらの企業平均的に適切に評価していることが前提になっている. こうした前提条件満たされている限り, このアプローチ用いると比較簡単に企業および資産価値推計することができる. 逆に, 比較可能性確保されていないときや, 市場類似の属性を持つ企業過大評価あるいは過小評価しているときには, 誤った推計をしてしまう.

 第3アプローチは, オプションとしての特性を持つ資産に対して, オプション評価モデル用いてその価値推計するアプローチである. オプションとしての特性を持つ資産は, 金融オプションワラントなどの証券だけではない. たとえば株式は, 負債額面価額行使価格とし, 負債の返済期限満期とする, 企業価値対すコールオプション見なすことができる. また特許権製品対すコールオプションとして分析することができる. このほか, 投資プロジェクト評価においては, プロジェクト延期, 規模拡張縮小, 一時停止再開, 中止などの柔軟性アメリカン・オプションとみなし, その実行をオプション行使捉えて, その価値評価するアプローチ提案されている. オプションは, 原資産現在価値およびその分散, 行使価格, 満期および無危険利子率という変数関数として評価される. そのため, これらの変数の値がわかれば, 二項モデルBlack \& Scholesの公式を利用して, 資産価値推計できる. しかし, 市場取り引きされていない資産対すオプションに, このアプローチ適用することには限界があり, 推計して誤差大きくなる考えられる.



参考文献

[1] A. Damodaran, Applied Corporate Finance, John Wiley & Sons, 1999.

[2] T. Copeland, T. Koller and J. Murin, Valuation, John Wiley & Sons,1996.伊藤邦雄 訳 『企業評価戦略経営』, 日本経済新聞社, 1993.

[3] D. R. Emery and J. D. Finnerty, Corporate Financial Management, Prentice-Hall, 1997.

[4] L. Trigerorgis, Real Options, The MIT Press, 1996.

[5] 古川浩一, 蜂谷豊彦, 中里宗敬, 今井潤一, 『基礎からのコーポレートファイナンス』, 中央経済社, 1999.

[6] 古川浩一, 『財務管理』, 放送大学教育振興会, 1996.

[7] 諸井勝之助, 『経営財務講義(第2版)』, 東京大学出版会, 1989.

[8] 津村英文, 若杉敬明, 榊原茂樹, 青山護, 『証券投資論』, 日本経済新聞社, 1991.

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