T-Veronica系統
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 09:32 UTC 版)
「バイオハザード CODE:Veronica」の記事における「T-Veronica系統」の解説
アレクシア・アシュフォードが開発した「T-Veronica」ウイルスに感染して生まれたクリーチャー。 T-Veronicaとは、従来のT-ウイルスをベースに女王アリと植物の遺伝子が組み込んで開発されたもので、これに感染した人間は並のB.O.W.よりもはるかに強靱な肉体を得られる反面、脳細胞を侵食されて理性と自我を失い凶暴化してしまう。 このウイルスの力を15年間の冷凍睡眠で自らの肉体に宿し、世界中にウイルスを拡散させて支配することがアレクシアの最終目的であった。 ノスフェラトゥ(Nosferatu) 南極基地の地下独房に幽閉されていた成人男性。 名前は「不死者、吸血鬼」を意味するルーマニア語(同名の吸血鬼映画も存在する)で、上記の事情を知らない研究所職員が後に付けたもの。 その正体は当時のアシュフォード家当主・アレクサンダーの成れの果てで、娘のアレクシアにT-Veronicaウイルスの実験体にされた結果、危険なモンスターへと変異したもの。そのまま独房に放置されていたが、ウイルスによって変質した強靱な肉体で15年間に及ぶ監禁状態を生き延びた。その名残りの目隠しで目が見えず、手足も枷で拘束されているが、身体の各部から生えた触手を振り回して攻撃する。 さらに血液には専用の血清を使わないと治療できない毒があり、触手の先や攻撃を受けた際の傷口から霧状に吹き出して周囲を漂う。 弱点は胸にある剥き出しの心臓で、スナイパーライフルかナイフで狙うことで大ダメージが与えられる(それぞれ止めを刺した際に専用のムービーが挿入される)。 当初は拘束具や斧によって動きを封じられ、ただ叫ぶだけの存在だったが、息子アルフレッドが瀕死の重傷を負わされたのを察知してか動き出し、ヘリポートでクレア達を襲った。なお、クリス編で必要なあるキーアイテムを身につけている。「BATTLE GAME」クレア(通常版)編のボス。 触手(Tentacle) 植物の根のような外見の巨大な触手。 アレクシアの覚醒と共に南極基地に現れるクリーチャーで、正体はT-Veronicaとの共生により生み出されたアレクシアの一部。アレクシアの意思により動き、伸縮自在で時には数kmも伸びる。 敵として登場する物の攻撃力は低く、基地のあらゆる所から現れるが接近しなければ攻撃されない。 ちなみに、イベントムービーでは雪上車を容易く横転させるなどの怪力を発揮している。 アリ(Ant) ウイルス研究のためにアレクシアが飼育していたアリ。 T-Veronicaの投与で巨大化、凶暴化しており、アレクシアが眠りについていた15年間に繁殖を繰り返して南極基地に巨大な蟻塚を形成した。巣に近寄る物には積極的に噛みつき、ブーツを履いていてもダメージを受けてしまう。性質は小クモと同じで、踏み潰して倒す事もできるが無限に湧いてくる。 スティーブ(モンスター)(Steve monster) アレクシアによりT-Veronicaを投与され変異したスティーブ。 アレクサンダー同様ウイルスとの共存に失敗したことで自我を失い、異形の怪物と化した。 ウイルス自体がアレクシアの体内で進化したため、ノスフェラトゥよりもさらに異形かつ強靱な肉体と化している。身長は2m以上に巨大化し、背骨が異様に発達して大きく湾曲。皮膚は爬虫類のような緑色に変化しており、スティーブの面影は頭部に多少残っている程度。 手にした斧の攻撃はダメージが非常に高く、VERY EASY以外では2発受けただけでゲームオーバーになってしまう。強力な武器で攻撃すると動きを止めることができるが、倒すことはできないため逃げるしかない。 なお、戦闘が始まってからすぐ逃げただけでは確実に2度攻撃を受けてゲームオーバーになってしまうが、最初の攻撃を空振りさせてから逃げれば1度に減らすことが可能。 アレクシア(Alexia) アレクシア・アシュフォードが、T-veronicaウイルスを自身に投与し、15年間の冷凍睡眠で徐々になじませて共生に成功した結果、人間とは別種の生命体に進化したもの。 作中でさらに進化して3段階に変化するが、ウイルスとの共生が始まったばかりの不安定な肉体のため次第に人間とはかけ離れた姿となってゆく。第1形態 ウイルスの力を解放した直後の姿。 体形は人型を留めているが、肌は石像のような灰褐色になり、所々植物の葉や根を思わせる筋が浮き出ている。 体内の血液は外気に触れると発火する性質を持ち、これを振りまいて火炎放射器のように攻撃しつつ残り火で相手の行動を封じる。また、口から毒液を吐き出すことも可能。 逆に攻撃を受けても傷口から流れる血液で周囲が火に包まれ、捕らえた相手の体内に直接高熱を流し込んで焼き尽くす。 「BATTLE GAME」ウェスカー編のボス。 第2形態 第1形態からさらに進化した姿で、人間としての面影はほとんどない。 上半身から腕が消失し、代わりにウイルスに組み込まれたアリの遺伝子に由来する4枚の翅が生えている。下半身は巨大な卵管となり、左右から6本の節足が生え、それらを巨大な根が支えている。 発火血液は使わないものの、口から毒液を吐き、触手を振り回し、卵管からは次々と幼体が生まれてクリスを襲う。 このクリーチャーは上半身、下半身それぞれに当たり判定を持っており、上半身への攻撃の方がダメージが大きい。また中段攻撃で境目の部分を攻撃すると上半身と下半身両方にダメージを与えたことになり、結果的にダメージ値は倍近くになる。攻撃生物(Alexia baby) 第2形態の卵管から生み出される幼体。 母体の生殖機能が未完成のため、これ自体に生殖能力はなく、虫と植物が不完全に融合したような歪な姿となっている。 生命力も非常に低いが、素早く動いて触手で攻撃してくる上、倒しても無限に出現する。 第3形態 第2形態で卵管が破壊されたため、上半身を離脱させて飛行形態となったもの。 4枚の翅で宙を飛び回り、発火成分を持つ緑色の体液を撒き散らしてクリスを焼き尽くそうとする。しかし攻撃は単調で避けやすく、触手や兵隊アリを統率する能力も失われている。 その姿は皮肉にも蟻のエサにしていたトンボを連想させ、わずかに人間の面影を残した顔面には、計画が失敗したことへの無念が浮んでいる。「BATTLE GAME」のクリス編のボス(第2形態との連戦)。 本編で登場するものはリニアランチャー以外の武器は一切効かないが、命中すれば一撃で倒す事ができる。ただしリニアランチャーは弾速が遅く、ただ狙って撃つだけではまず当らないため、動きを先読みする必要がある。
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