城南FC
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Seongnam FC |
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原語表記 | 성남 FC | ||
クラブカラー | 黒 | ||
創設年 | 1989年 | ||
所属リーグ | Kリーグ2 | ||
ホームタウン | 城南市 | ||
ホームスタジアム | |
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収容人数 | 16,406 | ||
代表者 | ![]() |
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監督 | ![]() |
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公式サイト | 公式サイト | ||
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■テンプレート(■ノート)■サッカークラブPJ |
城南FC(ソンナムFC、韓国語: 성남 FC、英語: Seongnam FC)は、韓国の北西部、京畿道の城南市をホームタウンとするサッカークラブである。韓国プロサッカーリーグ・Kリーグに加盟している。
概要
かつては「世界基督教統一神霊協会」(旧統一教会、現・世界平和統一家庭連合)系企業の一和(イルファ)をスポンサーとしており、クラブにも教団の色が現れていた。一和は高麗人参濃縮茶、メッコールの製造元である。炭川総合運動場をホームスタジアムに使用している。
しかし統一教会設立者・総裁である文鮮明が2012年9月に死去した後、統一教会グループはスポーツ関連事業から手を引き、チームの財政自立を求めた。また、チームの財政難が深刻なこともあるため、2013シーズンをもって「城南一和天馬」の名前が消えることが濃厚となっていた。ホームタウンを安山市へと移転する案もあったが、2013年10月2日、当時李在明が市長を務めていた城南市は市民クラブとして城南一和を買収して再生させることを発表した。「城南FC」へのチーム名変更に伴い、エンブレムもペガサス(天馬)からカササギ(城南市の鳥)に変更されている。球団主(オーナー)職は市長が兼任するため、李在明が初代球団主に就任している。なお、李在明は2025年6月4日から大韓民国第21代大統領を務めているが、プロスポーツクラブの球団主を務めた人物が韓国大統領になるのは史上初のことである[1]。
一時は女子チーム「忠南一和天馬」を持ちWKリーグに参加していたが、2012年シーズン終了後に解散している。
歴史
クラブは1988年にソウル江北地区を本拠地として、一和天馬(イルファ・チョンマ、일화 천마)のクラブ名で創設された。1993年から国内リーグを3連覇、1995年にはアジアクラブ選手権にも優勝して、1996年のAFC選定年間最優秀クラブ賞を受賞した[2]。
1996年に本拠地を天安市に移し、天安一和天馬(チョナン・イルファ・チョンマ、천안 일화 천마)に改称。1998年から2年連続で最下位になるなど低迷した。2000年からは本拠地を城南市に移し、城南一和天馬(ソンナム・イルファ・チョンマ、성남 일화 천마)に改称。2001年からリーグを3連覇した。豊富な資金力で次々とスター選手を獲得したことから、この時期は「韓国版レアル・マドリード」と呼ばれた[3]。
AFCチャンピオンズリーグには2002年~2003年開催の第1回大会で初出場したが、この時はグループリーグで敗退。続く2004年の第2回大会にも出場し、決勝進出。決勝戦ではアル・イテハド(サウジアラビア)と対戦し、アウェーでの第1戦を3-1で勝利するが、続くホームでの第2戦を0-5で落とし、逆転で優勝を逃す。その後、2年連続で出場を逃したが、2007年大会で3年ぶりの出場。この時は準決勝で浦和レッズ(日本)と対戦し、第1戦・第2戦ともに2-2で引き分け、アウェーゴールも同点となり延長戦でも決着せず。PK戦にまでもつれ込んだが、そのPK戦を3-5で落とした。3年後の2010年大会では2度目の決勝進出。日本(東京・国立霞ヶ丘競技場陸上競技場)で行われた決勝戦ではゾブ・アハン・エスファハーンFC(イラン)を3-1で降し、初優勝。アジア代表として同年のFIFAクラブワールドカップに出場し、4位となる。
2014年のKリーグクラシックから城南FC(ソンナムFC、성남 FC)でリーグ戦に参加している。2016年はKリーグクラシック11位で昇降プレーオフに出場し江原FCに敗れ、2017年からクラブ史上初のKリーグチャレンジ降格となった。
2018年、Kリーグ2で2位となり、同年1位だった牙山ムグンファFCにKリーグ1へ昇格する資格がなかったため、2019年より3年ぶりにKリーグ1へ復帰する。
2022年7月、城南市長交代に伴い球団代表が新市長の申相珍に交代すると、市の予算の100億ウォンを費やしKリーグ1で残留争いを続けるチームを敵視する発言を繰り返し、クラブの解体もしくは売却、アマチュア化しK4リーグへの自主降格などを示唆されるようになる。それに対し、城南FCサポータークラブ一同団体blacklistが猛反対と抗議活動が活発化、Kリーグ各クラブのサポーター団体もそれに呼応し城南FCの存続を願う運動が行われている[4]。
タイトル
国内タイトル
- Kリーグ1:7回
- 1993, 1994, 1995, 2001, 2002, 2003, 2006
- 韓国FAカップ:3回
- 1999, 2011, 2014
- 韓国リーグカップ:3回
- 1992, 2002, 2004
- 韓国スーパーカップ:1回
- 2002
国際タイトル
- AFCチャンピオンズリーグ (旧アジアクラブ選手権を含む):2回
- 1996, 2010
- アフロアジアクラブ選手権:1回
- 1996
- アジアスーパーカップ:1回
- 1996
- A3チャンピオンズカップ:1回
- 2004
過去の成績
シーズン | ディビジョン | 韓国FAカップ | チャンピオンシップ | ||||||||
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リーグ | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 点 | 順位 | |||
1989 | Kリーグ | 5位 | - | 大会なし | |||||||
1990 | Kリーグ | 6位 | - | 大会なし | |||||||
1991 | Kリーグ | 5位 | - | 大会なし | |||||||
1992 | Kリーグ | 2位 | - | 大会なし | |||||||
1993 | Kリーグ | 1位 | - | 大会なし | |||||||
1994 | Kリーグ | 1位 | - | 大会なし | |||||||
1995 | Kリーグ | 前期1位 後期7位 |
- | 優勝 | |||||||
1996 | Kリーグ | 前期9位 後期5位 |
準々決勝敗退 | 資格なし | |||||||
1997 | Kリーグ | 8位 | 準優勝 | 大会なし | |||||||
1998 | Kリーグ | 10位 | 準々決勝敗退 | 資格なし | |||||||
1999 | Kリーグ | 10位 | 優勝 | 資格なし | |||||||
2000 | Kリーグ | 3位 | 準優勝 | 3位 | |||||||
2001 | Kリーグ | 1位 | 準々決勝敗退 | 大会なし | |||||||
2002 | Kリーグ | 1位 | 準決勝敗退 | 大会なし | |||||||
2003 | Kリーグ | 1位 | ベスト16 | 大会なし | |||||||
2004 | Kリーグ | 前期8位 後期9位 |
ベスト32 | 資格なし | |||||||
2005 | Kリーグ | 前期6位 後期1位 |
ベスト16 | 1回戦敗退 | |||||||
2006 | Kリーグ | 前期1位 後期9位 |
ベスト32 | 優勝 | |||||||
2007 | Kリーグ | 2位 | ベスト16 | 準優勝 | |||||||
2008 | Kリーグ | 5位 | 準々決勝敗退 | 1回戦敗退 | |||||||
2009 | Kリーグ | 2位 | 準々決勝敗退 | 準優勝 | |||||||
2010 | Kリーグ | 5位 | 準々決勝敗退 | 2回戦敗退 | |||||||
2011 | Kリーグ | 30 | 9 | 8 | 13 | 43 | 47 | 35 | 10位 | 優勝 | 資格なし |
2012 | Kリーグ | 44 | 14 | 10 | 20 | 47 | 56 | 52 | 12位 | ベスト16 | 大会なし |
2013 | Kクラシック | 38 | 17 | 9 | 12 | 51 | 42 | 60 | 8位 | ベスト16 | |
2014 | Kクラシック | 38 | 9 | 13 | 16 | 32 | 39 | 40 | 9位 | 優勝 | |
2015 | Kクラシック | 38 | 15 | 15 | 8 | 41 | 33 | 60 | 5位 | 準々決勝敗退 | |
2016 | Kクラシック | 38 | 11 | 10 | 17 | 47 | 51 | 43 | 11位 | 準々決勝敗退 | |
2017 | Kチャレンジ | 37 | 13 | 14 | 10 | 38 | 31 | 53 | 4位 | 準々決勝敗退 | |
2018 | Kリーグ2 | 36 | 18 | 11 | 7 | 49 | 36 | 65 | 2位 | ベスト32 | |
2019 | Kリーグ1 | 38 | 12 | 9 | 17 | 30 | 40 | 45 | 9位 | ベスト32 | |
2020 | Kリーグ1 | 27 | 7 | 7 | 13 | 24 | 37 | 28 | 10位 | 準決勝敗退 | |
2021 | Kリーグ1 | 38 | 11 | 11 | 16 | 34 | 46 | 44 | 10位 | ベスト16 | |
2022 | Kリーグ1 | 37 | 7 | 8 | 22 | 33 | 66 | 29 | 12位 | ベスト16 |
現所属メンバー
注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。
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歴代監督
朴鍾煥 1989-1996.4
元興載 1990.4-6(代行[注釈 1])
李章洙 1996.4-8(代行)
李章洙 1996.8-12
レネ・デザイェレ 1997-1998.9
車敬福 1998.9-2004.12
金學範 2004.12(代行)
金學範 2005-2008
申台龍 2009-2010.2(代行)
申台龍 2010.2-2012
安益秀 2013
朴鍾煥 2014.1-4
李相潤 2014.4-8(代行)
李ヨンジン 2014.8-9(代行)
金學範 2014.9-2016.9
具相範 2016.9-12(代行)
卞盛煥 2016.12(代行[注釈 1])
朴景勳 2017
南基一 2018-2019
金南一 2020-2022.8
鄭暻鎬 2022.8-12(代行)
李基珩 2023-2024.3
崔喆宇 2024.3-(代行)
歴代所属選手
金大儀 2000-2003
申台龍 2000-2004
朴康造 2000-2002
海本幸治郎 2001-2002
金度勲 2003-2005
尹晶煥 2003
徐冠秀 2002-2005
韓東元 2007-2009, 2011
黄義助 2013-2017
林承謙 2019-2020
安泳奎 2019-2021
金賢聖 2019-2021
兪仁秀 2020
梁東炫 2020
ジャムシド・イスカンデロフ 2020-2021
金永光 2020-2023
リヒャルト・ヴィントビヒラー 2021
フェイサル・ムリッチ 2021-2022
関連項目
脚注
注釈
出典
- ^ “「初の球団主出身大統領」 韓国スポーツ界が期待感”. 中央日報 (2025年6月5日). 2025年6月17日閲覧。
- ^ “Award 1996”. アジアサッカー連盟. 2008年6月7日閲覧。
- ^ 吉崎 英治『週刊サッカーマガジン』(ベースボールマガジン社、2004年02月17日号 No.960、108ページ)
- ^ 김, 귀혁 (2022年8月28日). “'서명 운동부터 걸개까지' 성남FC와 수원FC 서포터스가 뭉친 사연” (朝鮮語). 스포츠니어스. 2022年8月31日閲覧。
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- 城南FC (SFC.Seongnam) - Facebook
- 城南FC (@esifc1989) - X
- 城南FC (@sfc.seongnam) - Instagram
- 城南FC - YouTubeチャンネル
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「Seongnam FC」の例文・使い方・用例・文例
- AFCはそのルールの変更を決定した。
- CFCの塩素は、大気オゾンの減少を引き起こす
- サッカーの日本女子代表チームは,東京・国立競技場で4月24日に行われたAFC女子サッカー予選大会2004の準決勝で,北朝鮮を破った。
- 欧州のクラブ王者であるポルトガルのFCポルトと,南米のクラブ王者であるコロンビアのオンセ・カルダスが,優勝杯を得るために戦った。
- 日テレ・ベレーザは,日本女子サッカーリーグ(L・リーグ)の勝者,さいたまレイナスFCを破り,4年ぶりに全国選手権で優勝した。
- 愛知県のチームである,名古屋FCレディースAが優勝した。
- 看板は米国のファーストフード会社,ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)の新しいロゴを表示している。
- そのロゴでは,KFCの創業者カーネル・サンダースさんが従来の白いスーツではなく赤いエプロンを着ている。
- KFCのグレッグ・デドリック社長は「もし宇宙に異星人がいるなら,KFCは彼らのえり抜きのレストランになりたい。」と冗談交じりに話した。
- 新しいロゴはKFCのイメージ刷新のための世界的な取り組みの中核だ。
- KFCは今後数年間に日本を含む80か国以上でレストランデザイン,広告,包装,ユニホームを新しくする予定だ。
- 先日,セルティックFCの中村俊(しゅん)輔(すけ)選手が,スコットランド・プロサッカー選手協会(SPFA)によって,選手が選ぶ年間最優秀選手に選ばれた。
- 昨年12月26日のダンディー・ユナイテッドFC戦での彼のループシュートがテレビ視聴者によって今シーズンのベストゴールに選ばれたのだ。
- 11月14日,AFCチャンピオンズリーグの2試合制の決勝第2戦がさいたま市にある埼玉スタジアムで5万9000人以上の人々を前に行われた。
- 浦(うら)和(わ)レッズがイランのセパハンを2-0で破り,AFCチャンピオンズリーグで優勝した初めての日本チームとなった。
- 浦和レッズは,AFCチャンピオンズリーグの優勝チームとして,12月7日から16日まで日本で行われるFIFAクラブワールドカップに出場する予定だ。
- ホンダの燃料電池車「FCXクラリティ」が7月2日,日本の公道で初めて走行した。
- FCXクラリティはまた,7月7日から9日に開催されたG8北海道洞(とう)爺(や)湖(こ)サミットでも展示された。
- 今のところ,FCXクラリティが消費者に直接販売される予定はない。
- ホンダは,今後3年間に日本と米国でFCXクラリティを200台程度リースすることを期待している。
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