申台龍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/14 14:25 UTC 版)
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名前 | ||||||
カタカナ | シン・テヨン | |||||
ラテン文字 | Shin Tae-Yong | |||||
ハングル | 신태용 | |||||
基本情報 | ||||||
国籍 | ![]() |
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生年月日 | 1969年5月26日(56歳) | |||||
出身地 | 慶尚北道盈徳郡知品面 | |||||
身長 | 174 cm | |||||
体重 | 70 kg | |||||
選手情報 | ||||||
ポジション | MF | |||||
クラブ1 | ||||||
年 | クラブ | 出場 (得点) | ||||
1992-2004 2005 |
一和天馬/ 天安一和天馬/ 城南一和天馬 クイーンズランド・ロアーFC |
296 (76) 1 (0) |
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代表歴2 | ||||||
1986-1987 1988 1991-1992 1992-1997 |
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4 (2) ? (2) 19 (4) 23 (3) |
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監督歴 | ||||||
年 | チーム | |||||
2009-2012 | 城南一和天馬 | |||||
2015-2016 | ![]() |
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2017 | ![]() |
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2017-2018 | ![]() |
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2019-2025 | ![]() |
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2019-2025 | ![]() |
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1. 国内リーグ戦に限る。2011年7月25日現在。 2. 2011年7月25日現在。 ■テンプレート(■ノート ■解説)■サッカー選手pj |
申 台龍(シン・テヨン、신태용、1969年5月26日 - )は、韓国の元サッカー選手、サッカー指導者。サッカー韓国代表監督、インドネシア代表監督を歴任。現役時代のポジションはMFで、主に中盤の攻撃的な位置からのゲームメイクを担当した。
経歴
選手
プロとしてのキャリアのほとんどをKリーグ・城南一和天馬でプレー、同クラブの6回のKリーグ優勝とアジアクラブ選手権の制覇など、多くのタイトルの獲得に貢献しその黄金時代を築いた。 また、その間自身も計7回Kリーグのベストイレブンに選出され、また2度最優秀選手にも選ばれている。しかし、韓国代表での活躍はクラブでの活躍には及ばずワールドカップ出場も果たせなかった。 2005年にはオーストラリアのAリーグ、クイーンズランド・ロアーFCに移籍するがシーズン前に怪我をし、それが原因で同年引退した。
指導者
2004年、クイーンズランド・ロアーFCでコーチとして活動した。
2008年12月1日、金學範監督の後任としてKリーグの城南一和天馬で監督代行を務めた。
2009年のシーズン序盤は波に乗れなかったものの、徐々に軌道に乗りKリーグ4位で初年度を終える。そして上位6球団が進出するプレーオフで仁川ユナイテッドFCと全南ドラゴンズ、浦項スティーラースを次々と撃破し、リーグ戦を1位で終えた全北現代モータースとチャンピオン決定戦で激突した。ホームでは0-0で引き分け、第2戦で1-3のスコアで完敗を喫し、優勝はならなかった。この時、出場停止でベンチに座ることができない試合でも、観客席から無線機を使用し選手たちを指揮して好成績を収めたいわゆる"無線機マジック"が話題になった。
2010年2月、城南一和天馬の正式監督に就任した。チームの予算削減で2009シーズンよりチームの戦力が弱くなった状態でAFCチャンピオンズリーグとリーグを並行しなければならないことを懸念する見方が多かったが、ACLのグループリーグを1位で通過してKリーグでも上位の成績を出した。ガンバ大阪、水原三星ブルーウィングス、アル・シャバブを次々に破ってチームを決勝に進出させ、3人の主力選手が欠場した決勝戦でゾブ・アハンを3-1で破り優勝し、史上初の選手と監督両方でのACL優勝を達成した。2012年シーズン終了後、12位に終わった成績不振の責任を取って城南の監督を辞任した。
2014年9月、韓国代表の監督代行としてベネズエラ、ウルグアイとの親善試合で指揮を執った。同月、ウリ・シュティーリケが韓国代表の監督に就任すると、申台龍も同代表のコーチとなった。2016年、リオデジャネイロオリンピックに出場するU-23韓国代表の監督を務め、ベスト8入りした[1]。2017年には自国開催となるFIFA U-20ワールドカップに出場したU-20代表の監督も歴任した。
2017年7月、ウリ・シュティーリケの後任として韓国代表の監督に就任した。同年12月のEAFF E-1サッカー選手権では、日本に対しアウェイの状況ながら4-1で大勝して優勝した[2]。翌年7月にロシアで開催されたFIFAワールドカップではグループFに入った。初戦のスウェーデン戦[3][4]と第2戦のメキシコ戦[5][6]でいずれも敗れ、最終戦を前に勝ち点0の最下位に沈んだ。最終戦では前回大会の王者で優勝候補の一角であったドイツを2-0で降す金星を挙げたが、グループ3位で決勝トーナメントには届かなかった[7][8]。大会終了後に退任した。
2019年12月28日、インドネシア代表の監督に就任[9]。2026年北中米W杯アジア予選では3次予選(最終予選)に進み、2024年11月19日の第6節サウジアラビア戦では2-0で勝利を収め、グループCで3位につけて本戦出場の可能性を残した[10]。一方で、国内組の若手選手主体で臨んだ2024 ASEANチャンピオンシップではグループステージ敗退に終わった[11][12]。
2025年1月6日、インドネシアサッカー協会 (PSSI) は申台龍の解任を発表した[13][14]。
所属クラブ
寧海初等学校
慶北大学校師範大学付設中学校
大邱工業高校
嶺南大学校
- 1992-2004
一和天馬/天安一和天馬/城南一和天馬
- 2005
クイーンズランド・ロアーFC
個人成績
国内大会個人成績 | |||||||||||
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年度 | クラブ | 背番号 | リーグ | リーグ戦 | リーグ杯 | オープン杯 | 期間通算 | ||||
出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | ||||
韓国 | リーグ戦 | リーグ杯 | FA杯 | 期間通算 | |||||||
1992 | 一和天馬 | Kリーグ | 18 | 7 | 5 | 2 | - | 23 | 9 | ||
1993 | 28 | 5 | 5 | 1 | - | 33 | 6 | ||||
1994 | 23 | 7 | 6 | 1 | - | 29 | 8 | ||||
1995 | 26 | 6 | 7 | 0 | - | 33 | 6 | ||||
1996 | 天安一和天馬 | 24 | 18 | 5 | 3 | ||||||
1997 | 7 | 0 | 12 | 3 | |||||||
1998 | 7 | 1 | 17 | 2 | |||||||
1999 | 25 | 4 | 10 | 5 | |||||||
2000 | 城南一和天馬 | 27 | 7 | 7 | 2 | ||||||
2001 | 27 | 5 | 9 | 0 | |||||||
2002 | 26 | 4 | 11 | 2 | |||||||
2003 | 7 | 38 | 8 | - | 2 | 0 | 40 | 8 | |||
2004 | 7 | 20 | 4 | 11 | 2 | 0 | 0 | 31 | 6 | ||
オーストラリア | リーグ戦 | リーグ杯 | FFA杯 | 期間通算 | |||||||
2005-06 | クイーンズランド・ロアー | Aリーグ | 1 | 0 | |||||||
通算 | 韓国 | Kリーグ | 296 | 76 | 105 | 23 | 401 | 99 | |||
オーストラリア | Aリーグ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | ||
総通算 | 297 | 76 | 105 | 23 | 402 | 99 |
代表歴
試合数
- 国際Aマッチ 24試合 3得点(1992年-1997年)[15]
韓国代表 | 国際Aマッチ | |
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年 | 出場 | 得点 |
1992 | 1 | 0 |
1993 | 3 | 0 |
1994 | 2 | 0 |
1995 | 3 | 0 |
1996 | 13 | 3 |
1997 | 2 | 0 |
通算 | 24 | 3 |
指導歴
- 2008年 - 2012年 : 城南一和天馬
- 2008年 - 2009年 - 監督代行
- 2010年 - 2012年 - 監督
- 2014年 - 2016年 U-23韓国代表 監督
- 2014年9月 - 2017年 韓国代表 コーチ
- 2017年 - 2018年 韓国代表監督
- 2019年 - 2025年 インドネシア代表監督(U-23インドネシア代表監督兼任)
タイトル
個人
- 1987年 全国高校選手権大会 最優秀選手賞
- 1992年 Kリーグ 新人賞、ベスト11
- 1993年 Kリーグ ベスト11
- 1994年 Kリーグ ベスト11
- 1995年 Kリーグ ゴールデンボール、ベスト11
- 1996年 Kリーグ 得点王、ベスト11、韓国プロサッカー 大賞
- 2000年 Kリーグ ベスト11
- 2001年 Kリーグ MVP、ベスト11
- 2002年 Kリーグ ベスト11、Hummel Korea - 韓国 Sports Today 選定 今年の選手賞-ミッドフィルダー部門
- 2003年 Kリーグ ベスト11
クラブ
- 城南一和天馬
- Kリーグ 優勝 6回 (1993年, 1994年, 1995年, 2001年, 2002年, 2003年)、準優勝 1回 (1992年)
- 韓国FAカップ 優勝 1回 (1999年)、準優勝 2回 (1997年, 2000年)
- Kリーグカップ 優勝 3回 (1992年, 2002年,2004年)、準優勝 2回 (1995年, 2000年)
- 韓国スーパーカップ 優勝 1回 (2002年)、準優勝 1回 (2000年)
- アジアクラブチャンピオンシップ 優勝 1回 (1996年)、準優勝 1回 (1997年)
- AFCチャンピオンズリーグ 準優勝 1回 (2004年)
- アジアスーパーカップ 優勝 1回 (1996年)
脚注
- ^ 日本語ニュースチーム (2017年7月4日). “サッカー韓国代表の新監督に申台龍氏 リオ五輪で8強に導く | 聯合ニュース” (日本語). 聯合ニュース 2025年8月14日閲覧。
- ^ “SAMURAI BLUE、韓国に敗れて優勝逃す ~EAFF E-1サッカー選手権決勝大会~”. JFA|公益財団法人日本サッカー協会 (2017年12月16日). 2025年8月14日閲覧。
- ^ “スウェーデン1―0韓国 スウェーデンが押し切る-速報ニュース|2018 FIFAワールドカップ(W杯)ロシア大会:中日新聞(CHUNICHI Web)”. 中日新聞 CHUNICHI Web. 2025年8月14日閲覧。
- ^ Co.,Ltd, livedoor (2018年6月18日). “キャプテンのPK弾でスウェーデンが勝利! 韓国は2大会ぶりの白星ならず”. サッカーキング. 2025年8月14日閲覧。
- ^ “韓国1―2メキシコ メキシコが逃げ切る-速報ニュース|2018 FIFAワールドカップ(W杯)ロシア大会:中日新聞(CHUNICHI Web)”. 中日新聞 CHUNICHI Web. 2025年8月14日閲覧。
- ^ “韓国は敗れる、メキシコがグループリーグ2連勝- 2018ワールドカップ:読売新聞”. 【ワールドカップ2018】日本戦のニュース・実況解説:読売新聞. 2025年8月14日閲覧。
- ^ Co.,Ltd, livedoor (2018年6月28日). “ドイツ、韓国に敗れ最下位でW杯終了…前回王者が3大会連続グループ敗退”. サッカーキング. 2025年8月14日閲覧。
- ^ “【サッカーW杯】 前回王者のドイツ敗退 1次リーグで韓国に0-2”. BBCニュース (2018年6月28日). 2025年8月14日閲覧。
- ^ “OFFICIAL: Former South Korea boss Shin Tae-yong appointed Indonesia head coach”. FOX Sports Asia (2019年12月28日). 2020年1月2日閲覧。
- ^ Co.,Ltd, livedoor (2024年11月19日). “最下位インドネシアがサウジ撃破で3位浮上! 日本代表と勝点10差で暫定2位~5位の4チームが並ぶ大混戦”. サッカーキング. 2025年8月14日閲覧。
- ^ “「衝撃的な結果だ」アジア最終予選でサウジ撃破のインドネシア、まさかのGS敗退に海外驚き!「W杯予選のパフォーマンスとは全く対照的」【東南アジア選手権】 | サッカーダイジェストWeb”. www.soccerdigestweb.com. 2025年8月14日閲覧。
- ^ Co.,Ltd, livedoor (2025年1月6日). “アジア最終予選3位のインドネシア代表、シン・テヨン監督の解任が決定…昨年末の東南アジア選手権でGS敗退”. サッカーキング. 2025年8月14日閲覧。
- ^ “Persatuan Sepakbola Seluruh Indonesia mengumumkan pengakhiran kontrak Shin Tae-yong sebagai Kepala Pelatih Tim Nasional Indonesia Senior dan U-23” (Press release) (インドネシア語). インドネシアサッカー協会. 6 January 2025. 2025年1月6日閲覧.
{{cite press release}}
: CS1メンテナンス: 認識できない言語 (カテゴリ) - ^ “サッカーインドネシア代表、申監督解任 後任は欧州の指揮官”. AFPBB News. フランス通信社. (2025年1月7日) 2025年1月7日閲覧。
- ^ 申台龍 - National-Football-Teams.com
外部リンク
- 申台龍 (@shintaeyong7777) - Instagram
- 신태용 - NAVERブログ
- 申台龍 - Olympedia
- 申台龍 - National-Football-Teams.com
- 申台龍 - FootballDatabase.eu
- 申台龍 - Transfermarkt.comによる選手データ
- 申台龍 - Transfermarkt.comによる指導者データ
- 申台龍 - FIFA主催大会成績
- 申台龍 - K League
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