アダム・タガートとは? わかりやすく解説

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アダム・タガート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/06 16:41 UTC 版)

アダム・タガート
オーストラリア代表でのタガート(2013年)
名前
本名 アダム・ジェイク・タガート
Adam Jake Taggart
愛称 タギー、タガちゃん、タガやん、アダッペ
カタカナ アダム タガート
ラテン文字 Adam Taggart
基本情報
国籍 オーストラリア
生年月日 (1993-06-02) 1993年6月2日(31歳)
出身地 パース
身長 183cm
体重 69kg
選手情報
在籍チーム パース・グローリーFC
ポジション FW
利き足 右足
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2010-2012 パース・グローリーFC 10 (1)
2012-2014 ニューカッスル 44 (18)
2014-2016 フラムFC 0 (0)
2015-2016 ダンディー・ユナイテッドFC (loan) 7 (0)
2016-2018 パース・グローリーFC 38 (20)
2018-2019 ブリスベン・ロアーFC 18 (11)
2019-2020 水原三星ブルーウィングス 56 (29)
2021-2022 セレッソ大阪 32 (6)
2023- パース・グローリーFC 38 (25)
代表歴2
2011-2013  オーストラリア U-20 14 (7)
2011-2014  オーストラリア U-23 13 (2)
2012- オーストラリア 16 (6)
1. 国内リーグ戦に限る。2023年7月7日現在。
2. 2022年10月3日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

アダム・ジェイク・タガート(Adam Jake Taggart、1993年6月2日 - )は、オーストラリアパース出身のプロサッカー選手パース・グローリーFC所属。ポジションはフォワードオーストラリア代表

Kリーグ時代の登録名はタガートハングル: 타가트)[1]Jリーグ時代の登録名はアダム・タガート[2]

2019年、Kリーグ得点王。2013-14、2023-24シーズンのAリーグ得点王。

2014 FIFAワールドカップオーストラリア代表メンバー。

経歴

2012年3月、ニューカッスル・ジェッツFCと2年契約を結んだ[3]。2013年1月のメルボルン・ハート戦でハットトリックを達成する[4]など、エミール・ヘスキージョエル・グリフィスらと強力な攻撃陣を形成した[5]。2013-14シーズンは16ゴールを挙げ、リーグ得点王を獲得した[6]

欧州

2014年6月、フラムFCはタガートを3年契約で獲得したことを発表した[7]。しかし負傷のため全く出番を得られなかった[8]。2015年9月、スコットランドのダンディー・ユナイテッドFCに2016年1月までの契約でレンタル移籍[9]

オーストラリア復帰

2016年1月26日、パース・グローリーFCに復帰した[10]

2018年5月1日、ブリスベン・ロアーFCに2年契約で移籍した。

Kリーグ

2019年2月18日、水原三星ブルーウィングスに移籍[11]。2019シーズンはリーグ戦で20ゴールを挙げ、リーグ得点王を獲得した[12]

Jリーグ

2020年12月24日、セレッソ大阪に完全移籍で加入することが発表された[13]パンデミックによる入国制限でチームへの合流が遅れていた間に[14]15年振りにチームに復帰した大久保嘉人の活躍や、同期加入の加藤陸次樹の台頭があり、合流後は先発メンバーに定着できなかった。8月28日、2022 FIFAワールドカップアジア最終予選のオーストラリア代表メンバーに選出された[15]。10月27日、直近のリーグ戦から先発メンバーを9人入れ替えて出場機会の少なかったメンバーで挑んだ天皇杯準々決勝では、後半17分にチームの3点目を決めて準決勝進出に貢献したが、後半29分に負傷交代しており[16][17]左膝半月板を損傷していた[18]。11月8日に手術を受け全治2ヶ月で活躍はなかった[19]

2022年、チームメイトの清武弘嗣からは「タギは常に相手のイヤなところにいる選手。僕自身、パスは出しやすいです。背後も狙える、ポストプレーもできる、万能なFWだと思うので、うまく生かしてあげたい。試合に出たら、彼にゴールを取らせてあげたい気持ちは僕自身は強いです」と信頼されており、第14節のガンバ大阪との大阪ダービーで後半13分、清武のチャンスメイクの流れから復帰後初得点で3-1の勝利に貢献した[20]。しかし、コンディションは万全ではなく、後半29分に足をつって北野颯太と交代した[21][22]

5月28日、FIFAワールドカップカタール2022AFCプレーオフのオーストラリア代表メンバーに選出された[23]。第16節、代表合流前の最後の試合で決勝点を決めた[24]。第21節首位横浜Fマリノスとの対決では、後半途中出場からチームの2点目を決めたが、76分に負傷交代となり、交代枠を1つ消費。そして79分に味方に退場があり、チームは交代枠を使い切っていたため、守備的な選手を投入できない状態で10人で戦うことになり、PKを含む2失点で2-0から2-2の引き分けとなった[25]。リーグカップ準々決勝川崎フロンターレ第1戦で得点。引き分けに持ち込み、チームは第2戦で劇的なアウェイゴールで準決勝進出を決めたため価値ある得点となった[26]

2022シーズンは20試合出場でチーム内2位タイの5得点を記録し、代表にも継続的に選出されていたが、ニューカッスル・ユナイテッドガラン・クオルがサプライズ選出されたこともありカタールW杯の代表メンバーから落選した[27]

パース グローリー復帰

2022年12月15日、パース グローリーFCへ完全移籍[28]

2024年、代表に復帰した。リーグ戦25試合出場で20得点を記録して、得点王になった。

個人成績

国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
オーストラリア リーグ戦 リーグ杯FFA杯 期間通算
2010-11 パース 26 Aリーグ 6 1 - - 6 1
2011-12 22 4 0 - - 4 0
2012-13 ニューカッスル 19 2 - - 19 2
2013-14 25 16 - - 25 16
イングランド リーグ戦 FLカップFAカップ 期間通算
2014-15 フラム 17 チャンピオンシップ 0 0 - - 0 0
スコットランド リーグ戦 S・リーグ杯スコティッシュ杯 期間通算
2015-16 ダンディー 29 プレミア 7 0 2 0 - 9 0
オーストラリア リーグ戦 リーグ杯FFA杯 期間通算
2016-17 パース 22 Aリーグ 22 12 - - 22 12
2017-18 14 8 - - 14 8
2018-19 ブリスベン・R 9 18 11 - 1 0 19 11
韓国 リーグ戦 リーグ杯FA杯 期間通算
2019 水原三星 18 Kリーグ 28 16 - 7 1 35 17
2020 18 5 - 1 1 19 6
日本 リーグ戦 リーグ杯天皇杯 期間通算
2021 C大阪 9 J1 12 1 0 0 3 1 15 2
2022 20 5 3 1 2 1 25 7
通算 オーストラリア Aリーグ 108 50 - 1 0 109 50
イングランド チャンピオンシップ 0 0 - - 0 0
スコットランド プレミア 7 0 2 0 - 9 0
韓国 Kリーグ 46 21 - 8 2 54 23
日本 J1 32 6 3 1 5 2 40 9
総通算 193 77 7 3 14 4 212 82

その他の公式戦

  • 2014-15
    • フラムU-23 7試合4得点
  • 2015-16
    • フラムU-23 1試合0得点
  • 2016-17
    • Aリーグファイナル 2試合0得点
  • 2019年
    • Kリーグファイナル 5試合4得点
  • 2020年
    • Kリーグファイナル 5試合4得点
国際大会個人成績
年度 クラブ 背番号 出場 得点
AFCACL
2020 水原三星 18 1 0
2021 セレッソ大阪 9 4 1
通算 AFC 5 1

・2021年

代表歴

東アジアカップ2013予選2次ラウンド・香港戦でA代表初キャップ[29]。同大会のチャイニーズタイペイ戦で初ゴールを含む2ゴールを挙げた[30]。 東アジアカップ2013本戦では中国戦ゴールを挙げた[31]

2014 FIFAワールドカップではオランダ戦とスペイン戦に出場した[7]

試合数

  • 国際Aマッチ 17試合 6得点(2012年-)[32]


オーストラリア代表国際Aマッチ
出場得点
2012 3 2
2013 1 1
2014 3 0
2019 4 3
2021 5 0
2022 1 0
通算 17 6

脚注

  1. ^ 타가트”. K League. 2023年11月4日閲覧。
  2. ^ アダム タガート”. J.League. 2023年11月4日閲覧。
  3. ^ Cook, Jonathan (2012年3月2日). “Glory lose Taggart to the Jets”. The West Australian. https://au.news.yahoo.com/thewest/sport/a/13073240/glory-lose-taggart-to-the-jets/ 2014年6月25日閲覧。 
  4. ^ Dillon, Robert (2013年11月24日). “Taggart hat-trick as Jets sink Heart 3–1”. Sydney Morning Herald. http://www.smh.com.au/sport/soccer/soccer-match-report/taggart-hattrick-as-jets-sink-heart-31-20131124-2y3w8.html 2014年4月25日閲覧。 
  5. ^ Taggart relishing partnership with Heskey and Griffiths”. Football Federation Australia (2014年3月8日). 2014年6月25日閲覧。
  6. ^ Gardiner, James (2014年4月28日). “Adam Taggart wins 2014 Young Player of the Year, Golden Boot award: photos”. The Newcastle Herald. 2014年6月25日閲覧。
  7. ^ a b “Adam Taggart: Fulham sign Australia international striker”. BBC Sport. (2014年6月24日). http://www.bbc.co.uk/sport/0/football/27995389 2014年6月24日閲覧。 
  8. ^ “Taggart's Perth Move”. Fulham F.C.. (2016年1月26日). http://www.fulhamfc.com/news/2016/january/26/taggarts-perth-move 2016年1月26日閲覧。 
  9. ^ Australia internationalist Adam Taggart joins Dundee United on loan”. STV Sport (2015年9月1日). 2015年9月1日閲覧。
  10. ^ http://www.fulhamfc.com/news/2016/january/26/taggarts-perth-move
  11. ^ Adam Taggart leaves Brisbane Roar, joins Suwon Bluewings, transfer fee,” (英語). Fox Sports (2019年2月17日). 2019年3月1日閲覧。
  12. ^ 수원 타가트, 2019시즌 K리그1 득점왕…도움왕은 문선민” (朝鮮語). sports.news.naver.com. 2019年12月29日閲覧。
  13. ^ アダム タガート選手 完全移籍加入のお知らせ』(プレスリリース)セレッソ大阪、2020年12月24日https://www.cerezo.jp/news/2020-12-24-18-22/2020年12月24日閲覧 
  14. ^ アダム タガート選手 来日のお知らせ”. セレッソ大阪公式サイト. 2022年3月12日閲覧。
  15. ^ アダム タガート選手 オーストラリア代表メンバー選出のお知らせ”. セレッソ大阪. 2022年1月11日閲覧。
  16. ^ 天皇杯 準々決勝”. 2022年3月12日閲覧。
  17. ^ アダム タガート選手の負傷について”. セレッソ大阪公式サイト. 2022年3月12日閲覧。
  18. ^ アダム タガート選手の手術結果について”. セレッソ大阪公式サイト. 2022年3月12日閲覧。
  19. ^ アダム タガート選手の手術結果について”. セレッソ大阪公式サイト. 2022年3月12日閲覧。
  20. ^ 明治安田生命J1リーグ 第14節”. 2022年5月21日閲覧。
  21. ^ 2022明治安田生命J1リーグ 第14節”. 2022年5月24日閲覧。
  22. ^ 明治安田生命J1リーグ 第14節”. 2022年5月21日閲覧。
  23. ^ アダム タガート選手 オーストラリア代表メンバー選出のお知らせ”. 2022年5月28日閲覧。
  24. ^ 明治安田生命J1リーグ 第16節”. 2022年5月29日閲覧。
  25. ^ 2022明治安田生命J1リーグ 第21節”. 2022年7月11日閲覧。
  26. ^ 2022Jリーグ YBC ルヴァンカップ 準々決勝 第2戦”. 2022年8月11日閲覧。
  27. ^ W杯豪州代表落選・C大阪タガートに母国復帰報道!移籍金発生の可能性”. 2022年12月13日閲覧。
  28. ^ アダム タガート選手 パース グローリーFCへ完全移籍について”. セレッソ大阪. 2022年12月15日閲覧。
  29. ^ “Tough slog for victorious Socceroos”. SBS. (2012年12月5日). http://theworldgame.sbs.com.au/article/2012/12/04/tough-slog-victorious-socceroos 2014年7月1日閲覧。 
  30. ^ “EAFF East Asian Cup 2013 Preliminary Competition (Round 2) Australia 8:0 Chinese Taipei”. HKFA. http://www.hkfa.com/news_details/10105/ 2014年7月1日閲覧。 
  31. ^ Strachan, Iain (2013年7月28日). “China deny Socceroos in goal fest”. http://www.footballaustralia.com.au/news-display/china-deny-socceroos-in-goal-fest/71572 2014年7月1日閲覧。 
  32. ^ アダム・タガート - National-Football-Teams.com

外部リンク




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