And Then There Were Noneとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > And Then There Were Noneの意味・解説 

そして誰もいなくなった

(And Then There Were None から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/09 23:09 UTC 版)

そして誰もいなくなった』(そしてだれもいなくなった、原題: And Then There Were None)は、1939年イギリスで刊行されたアガサ・クリスティの長編推理小説である。


注釈

  1. ^ 数藤康夫・編『アガサ・クリスティー百科事典』に「文字通りの傑作だが、童謡ミステリの最高峰でもある」と記されている[1]
  2. ^ マザーグースは原則として作者不詳の伝承童謡であるが、現実としてこの童謡は他にも作者が明らかな「きらきら星」などと合わせて多くのマザーグース集成本に採用されている。
  3. ^ 平野敬一著『マザー・グースの唄 イギリスの伝承童謡』(中公新書、1972年)の中で「作者や発表時期がはっきり確認できる比較的新しい作品のいくつかが、伝承童謡の仲間入りをしている」と記され、この童謡がその1例として紹介されている。
  4. ^ 他の4作には『エンド・ハウスの怪事件』『晩餐会の13人』『謎のエヴァンス』『ABC殺人事件』が挙げられている[30]
  5. ^ 土曜プライム』枠外で放送された。
  6. ^ 撮影は2016年12月20日から2017年2月13日にかけて行われた。
  7. ^ 『アガサ・クリスティ 二夜連続ドラマスペシャル パディントン発4時50分〜寝台特急殺人事件〜』ではラストシーンで主人公の天乃瞳子が乗る列車と相国寺の乗る列車とが並走し邂逅するだけで相国寺には役割はなく、相国寺の登場は翌日3月25日放送の『大女優殺人事件〜鏡は横にひび割れて〜』の前振りに過ぎない。
  8. ^ 放送直前の3月14日に亡くなったため本作が遺作となった。
  9. ^ 作中で歌われているのはアメリカの歌詞であり、イギリスでは歌詞が異なり「鋳かけ屋、仕立て屋、兵隊、船乗り、金持ち、貧乏人、乞食、泥棒」と歌われる。
  10. ^ 双生児の入れ替えがこの作品のメイントリックであることを、作品の冒頭で作者自身が明らかにしている。
  11. ^ 作品中では、明治の中ごろまで四国の田舎に残っていた「悪党の数え歌」「鬼の数え歌」などと言われるものだと説明されている。
  12. ^ 『11人目の小さなインディアン』の改訳題。
  13. ^ TVオリジナルエピソード。後に行われた人気投票で全作品中2位となった。
  14. ^ 同様に『最後の事件』のシャーロック・ホームズと『エジプト十字架の謎』のアンドルー・ヴァンの肖像画も死体同様に切り裂かれ、この3人の共通点が事件の重要なヒントとなる。

出典

  1. ^ 数藤康夫・編『アガサ・クリスティー百科事典』(ハヤカワ文庫)の「26 そして誰もいなくなった」参照。
  2. ^ And Then There Were None”. Agatha Christie Limited. 2018年7月3日閲覧。
  3. ^ And Then There Were None: A Novel (Mass Market Paperback) - Amazon.com
  4. ^ Davies, Helen (2007年9月14日). “21 Best-Selling Books of All Time”. Editors of Publications International, Ltd.. 2009年4月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年3月25日閲覧。
  5. ^ American Tribute to Agatha Christie: The Classic Years 1940–1944”. J S Marcum (2004年5月). 2020年3月閲覧。
  6. ^ 「死人島」、清水俊二訳、スタア社(雑誌『スタア』)、1939年
  7. ^ 『そして誰もいなくなった』、清水俊二訳、早川書房ハヤカワ・ポケット・ミステリ 196)、1955年6月
  8. ^ Christie, Agatha 著、青木久惠 訳『そして誰もいなくなった』早川書房、2010年。 
  9. ^ a b "Reviews and Literary Notices", pp. 770–779, The Atlantic Monthly Vol. III (June, 1859) No. XX, Boston: Phillips, Sampson, and Company.
  10. ^ I. Opie and P. Opie, The Oxford Dictionary of Nursery Rhymes (Oxford University Press, 1951, 2nd edn., 1997), pp. 333–334.
  11. ^ Christie, Agatha (2016). And Then There Were None. William Morrow Paperbacks. ISBN 978-0062490377 
  12. ^ 『そして誰もいなくなった』が日本に遺した「館」「密室」「孤島」とは?”. BOOK倶楽部. 2018年8月11日閲覧。
  13. ^ a b アガサ・クリスティの代表作の映画化『そして誰もいなくなった』(1945)が偉大である理由”. CINEMATODAY. 2018年8月11日閲覧。
  14. ^ 江戸川乱歩類別トリック集成」(『続・幻影城』)
  15. ^ Red herring. (n.d.). The American Heritage Dictionary of the English Language, Fourth Edition. Retrieved February 04, 2009, from: http://dictionary.reference.com/browse/Red%20herring
  16. ^ Byron, John (2011). Cain and Abel in text and tradition: Jewish and Christian interpretations of the first sibling rivalry. Leiden: Brill Publishers. p. 119. ISBN 9789004192522. https://books.google.com/books?id=NnnVmbnE-TcC&pg=PA93 
  17. ^ Holdings at the British Library (Newspapers – Colindale); Shelfmark NPL LON LD3/NPL LON MLD3.
  18. ^ Christie, Agatha (November 1939). Ten Little Niggers. London: Collins Crime Club. OCLC 152375426 
  19. ^ British National Bibliography for 1985. British Library (1986); ISBN 0-7123-1035-5
  20. ^ * Christie, Agatha (January 1940). And Then There Were None. New York: Dodd, Mead. OCLC 1824276 
  21. ^ Christie, Agatha (1964). Ten Little Indians. New York: Pocket Books. OCLC 29462459 
  22. ^ “Review of Ten Little Indian Boys”. The Observer: p. 6. (1939年11月5日) 
  23. ^ Ashley, Maurice Percy Ashley (1939年11月11日). “Review: Ten Little Indians”. The Times Literary Supplement: p. 658 
  24. ^ Anderson, Isaac (1940年2月25日). “Review: Ten Little Indians”. The New York Times Book Review: p. 15 
  25. ^ Barnard, Robert (1990). A Talent to Deceive – an appreciation of Agatha Christie (Revised ed.). Fontana Books. p. 206. ISBN 0-00-637474-3 
  26. ^ 1971年の投票は『ゴルフ場の殺人』(創元推理文庫、1976年)巻末解説を、1982年の投票は乱歩が選ぶ黄金時代ミステリーBEST10 (6) 『アクロイド殺害事件』(集英社文庫、1998年)巻末解説を、各参照。
  27. ^ “Binge! Agatha Christie: Nine Great Christie Novels”. Entertainment Weekly (1343-44): 32–33. (26 December 2014). 
  28. ^ RESULTS OF WORLD'S FAVORITE AGATHA CHRISTIE GLOBAL VOTE”. THE HOME OF AGATHA CHRISTIE. AGATHA CHRISTIE LIMITED (2015年12月22日). 2023年12月28日閲覧。
  29. ^ “The Essential Agatha Christie”. The New York Times. (2020年10月25日). https://www.nytimes.com/2020/10/25/books/best-agatha-christie-books-murder-mystery.html 2022年11月3日閲覧。 
  30. ^ アガサ・クリスティ『ミス・マープル最初の事件 (新版)』創元推理文庫、2007年4月27日、414頁。"厚木淳「ミス・マープル初登場」"。 
  31. ^ ゴルフ場の殺人』(創元推理文庫、1976年)巻末解説、および『終りなき夜に生れつく』(ハヤカワ・ミステリ文庫版)巻末「クリスティーお気に入りの自作」参照。
  32. ^ Christie, Agatha (1993). The Mousetrap and Other Plays. HarperCollins. p. 2. ISBN 0-00-224344-X 
  33. ^ Ten Little Indians at Two New York City playhouses 1944-1945”. The Broadway League, including cast and characters. 2018年7月1日閲覧。
  34. ^ Ten little niggers, stage production at Dundee Repertory Theatre”. Dundee, Scotland: Scottish Theatre Archive - Event Details (1944年8月). 2018年7月1日閲覧。
  35. ^ Ten little niggers staged at Dundee Repertory Theatre 1944 and 1965”. National Library of Scotland. 2018年7月1日閲覧。
  36. ^ And Then There Were None”. This Is Theatre (2005年10月14日). 2018年7月1日閲覧。
  37. ^ Hurst, Walter (2008). Film Superlist: Motion Pictures in the U.S. Public Domain (1940-1949). Hollywood Film Archive. ISBN 0-913616-27-3 
  38. ^ 姿なき殺人者 ★★☆(Ten Little Indians)” (2003年7月19日). 2019年4月28日閲覧。
  39. ^ そして誰もいなくなった (1974)”. allcinema. 2020年3月21日閲覧。
  40. ^ Десять негритят - IMDb(英語) 2018年8月11日閲覧。
  41. ^ アガサ・クリスティー/サファリ殺人事件”. ザ・シネマ. 2020年4月4日閲覧。
  42. ^ Ten Little Niggers”. Radio Times (1263). (1947年12月26日) 
  43. ^ BBC TV (1949年8月20日). “Ten Little Niggers”. Radio Times (1348): p. 39 
  44. ^ “Season 4, Episode 20 'Ten Little Niggers'”. Play of the Week (ITV). (1959年1月13日) 
  45. ^ Ten Little Indians - IMDb(英語) 2018年8月11日閲覧。
  46. ^ Zehn kleine Negerlein - IMDb(英語) 2018年8月11日閲覧。
  47. ^ a b そして誰もいなくなった フランス版”. AXNミステリー. AXN株式会社. 2020年12月20日閲覧。
  48. ^ そして誰もいなくなった フランス版 - allcinema
  49. ^ a b c d e f g h i j k “アガサ・クリスティ「そして誰もいなくなった」仲間由紀恵で日本初映像化”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2017年1月31日). オリジナルの2017年2月3日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170203023124/http://www.hochi.co.jp/entertainment/20170130-OHT1T50268.html 2017年1月31日閲覧。 
  50. ^ “「9係」今シリーズは“主人公不在”設定「渡瀬さんの気持ち大事に」”. スポニチ Sponichi Annex (スポニチ). (2017年3月28日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2017/03/28/kiji/20170328s00041000131000c.html 2017年3月28日閲覧。 
  51. ^ a b 『そして誰もいなくなった』原作にない刑事役で沢村一樹&荒川良々出演”. Drama&Movie. オリコン (2017年2月22日). 2017年2月22日閲覧。
  52. ^ バイオグラフィー - トヨタオフィス(アーカイブ)
  53. ^ プロフィール - 研音(アーカイブ)
  54. ^ 石崎なつみ - Twitter 2017年3月25日(アーカイブ)
  55. ^ ドラマ・TV - ジョビィキッズ(アーカイブ)
  56. ^ 相沢まさき - Twitter 2017年3月27日
  57. ^ Agatha Christie: And Then There Were None (PC)”. GameSpy. 2011年1月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年1月5日閲覧。
  58. ^ 真説 金田一耕助』(横溝正史著・角川文庫、1979年)「「獄門島」懐古 II」参照。
  59. ^ 『ダブル・ダブル』(エラリイ・クイーン著・ハヤカワ文庫、1976年)の巻末解説参照。
  60. ^ 『悪魔の手毬唄』(横溝正史著・角川文庫旧版、1971年)の大坪直行による巻末解説、および『横溝正史読本』(小林信彦編・角川文庫、2008年改版)「『悪魔の手毬唄』と『仮面舞踏会』」参照。



And Then There Were None

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 00:26 UTC 版)

そして誰もいなくなった」の記事における「And Then There Were None」の解説

1943年アガサ・クリスティ自身脚本書いたイギリス戯曲である。原作小説あらすじ異なり童話歌詞最後の文を「He got married and then there were none」に変更してフィリップ・ロンバードヴェラ・エリザベス・クレイソーン登場人物罪状修正した上で2人生き残る脚本となっている。

※この「And Then There Were None」の解説は、「そして誰もいなくなった」の解説の一部です。
「And Then There Were None」を含む「そして誰もいなくなった」の記事については、「そして誰もいなくなった」の概要を参照ください。


And Then There Were None

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 00:26 UTC 版)

そして誰もいなくなった」の記事における「And Then There Were None」の解説

1945年20世紀フォックス制作したアメリカの映画邦題は「そして誰もいなくなった」。アガサ・クリスティ脚本戯曲同じく2人登場人物存命する脚本となっている。DVD発売されている。

※この「And Then There Were None」の解説は、「そして誰もいなくなった」の解説の一部です。
「And Then There Were None」を含む「そして誰もいなくなった」の記事については、「そして誰もいなくなった」の概要を参照ください。


And Then There Were None

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 00:26 UTC 版)

そして誰もいなくなった」の記事における「And Then There Were None」の解説

2015年BBC One系で放送されイギリスのテレビドラマアガサ・クリスティ誕生125周年記念して製作された。

※この「And Then There Were None」の解説は、「そして誰もいなくなった」の解説の一部です。
「And Then There Were None」を含む「そして誰もいなくなった」の記事については、「そして誰もいなくなった」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「And Then There Were None」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「And Then There Were None」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

And Then There Were Noneのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



And Then There Were Noneのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのそして誰もいなくなった (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのそして誰もいなくなった (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS