サタースウェイト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/13 23:17 UTC 版)
Mr.サタースウェイト(Mr. Satterthwaite)は、イギリスの推理作家アガサ・クリスティの推理小説に登場する人物。主にハーリ・クィンものの小説に登場し、エルキュール・ポアロものの長編『三幕の殺人』と短編『死人の鏡』にも顔をみせる。
金持ちの初老の男[1]で社交界で広く知られている。観察力が鋭く、他人の生活や人間性に非常に深い関心を寄せており、社交界の恋愛沙汰やゴシップにも通じている。女性的に思考するという特技がある。
クリスティのシリーズ探偵のひとりハーリ・クィン氏とは、短編『クィン氏登場』で出会い、以後いずれも恋愛にまつわる14の事件で行動を共にする。クィン氏は自分では謎を解かず、サタースウェイトに暗示を与えるのにとどまり、実際に謎を解くのはサタースウェイトである[2]ため、クリスティの準探偵として位置づけられることもある。
登場作品
長編
短編
- 1930年 『謎のクィン氏』(The Mysterious Mr Quin)
- クィン氏登場
- 窓ガラスに映る影
- 〈鈴と道化服〉亭奇聞
- 空のしるし
- クルピエの真情
- 海から来た男
- 闇の声
- ヘレンの顔
- 死んだ道化役者
- 翼の折れた鳥
- 世界の果て
- 道化師の小径
- 1937年 『死人の鏡』(Murder in the Mews)
- 死人の鏡
- 1950年 『愛の探偵たち』(Three Blind Mice and Other Stories)
- 愛の探偵たち
- 1997年 『マン島の黄金』(While the Light Last)
- クィン氏のティー・セット
脚注
固有名詞の分類
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