シタフォードの秘密
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/09 09:57 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動著者 | アガサ・クリスティ |
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原題 | The Sittaford Mystery |
翻訳者 | 田村隆一 |
国 | ![]() |
言語 | 英語 |
ジャンル | 推理小説 |
出版社 | ![]() ![]() ![]() |
出版日 | ![]() ![]() |
出版形式 | 印刷 |
ページ数 | ![]() ![]() |
前作 | 牧師館の殺人 |
次作 | 邪悪の家 |
『シタフォードの秘密』(シタフォードのひみつ、原題:The Sittaford Mystery,米題The Murder at Hazelmoor)は、1931年にイギリスの小説家アガサ・クリスティが発表した長編推理小説である。
あらすじ
四日間雪で降り込められたデヴォン州ダートムアの僻村シタフォード。そこにあるシタフォード荘で行われた降霊術会で、霊が告げたのは荘の所有者トリヴェリアン海軍大佐の死であった。親友のバーナビー少佐が雪の中、大佐の住むエクスハンプトン村のヘイゼルムアに赴くとお告げ通りに大佐の他殺死体を発見した。
登場人物
シタフォード村
- ウィリット夫人 - シタフォード荘の借家人
- ヴァイオレット・ウィリット - ウィリット夫人の娘
- ジョン・エドワード・バーナビー少佐 - トリヴェリアン大佐の友人、1号コテージ
- ワイアット大尉 - 病人、2号コテージ
- アブダル -ワイアット大尉の使用人、インド人
- ライクラフト - 心霊研究会会員、博物学者、3号コテージ
- キャロライン・パーシハウス - 6年前にシタフォードにやってきた未婚の婦人、4号コテージ
- ロナルド・ガーフィールド - キャロラインの甥、ロニー
- カーティス - シタフォード荘の庭師、5号コテージ
- アメリア・カーティス - カーティスの妻
- デューク - 最近越してきた人、大柄で物静か、6号コテージ
- メアリー・ヒバート - シタフォードの郵便局員の妻、6人の子持ち、義理の妹と住む
- パウンド - シタフォードの鍛冶屋、妻が近々8人目の子供を出産予定
エクスハンプトン村 - シタフォードから6マイル離れた村
- ジョセフ・アーサー・トリヴェリアン大佐 - 退役海軍大佐、シタフォード荘の持ち主。今はミス・ラーペントから借りたヘイゼルムアに住んでいる、ジョー
- ロバート・ヘンリー・エヴァンズ - 大佐の使用人、元水兵
- レベッカ - エヴァンズの妻、ベリング夫人の姪、2ヶ月前に結婚、フォア・ストリート85番地に夫と住む
- ベリング夫人 - スリー・クラウン館の女主人
- ポロック - エクスハンプトン警察署の部長刑事
- グレイブズ巡査 - ヘイゼルムアから100メートルくらいの所にある派出所の巡査、妻はベリング夫人の娘
- ウォーレン医師 - 派出所の直ぐ隣に住む医師
- ウイリアムスン - 不動産屋、シタフォード荘を周旋
- フレデリック・カークウッド - 不動産屋の隣のウォルターズ&カークウッド弁護士事務所の弁護士
エクセター - エクスハンプトン村から汽車で30分
- ジェニファー・ガードナー - トリヴェリアン大佐の妹、ウォルドン・ロードのローレル館に住んでいる
- ロバート・ガードナー - ジェニファーの夫
- ビアトリス - ローレル館のメイド
- デイヴィス - ローレル館の看護婦
- ナラコット警部
- マックスウエル警視 - ナラコット警部の上司
ロンドンほか
- メリー・ピアソン - トリヴェリアン大佐の妹、故人
- ジェイムズ・ピアソン - メリーの長男、ロンドンクロムウェル街21番地、保険会社勤務、ジム
- シルヴィア・ディアリング - メリーの娘、ウィンブルドン サリ通 ヌック荘
- ブライアン・ピアソン - メリーの息子、末弟オーストラリア在。
- ウイリアム・マーティン・ディアリング - 小説家、シルヴィアの夫。
- エミリー・トレファシス - ジェイムズ・ピアソンの婚約者
- チャールズ・エンダビー - デイリー・ワイヤー紙記者
- ダクレス - エミリー・トレファシスの顧問弁護士
出版
題名 | 出版社 | 文庫名 | 訳者 | 巻末 | カバーデザイン | 初版年月日 | ページ数 | ISBN | 備考 |
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吹雪の山荘 | 紫文閣 | 翻訳大衆小説シリーズ | 膳所信太郎 | 1939年 | 絶版 | ||||
山荘の秘密 | 早川書房 | 世界傑作探偵小説シリーズ10 | 田村隆一 | 訳者あとがき | 1952年 | 275 | 絶版 | ||
シタフォードの謎 | 東京創元社 | 世界推理小説全集21 | 鮎川信夫 | 1956年 | 252 | 絶版 | |||
シタフォードの秘密 | 早川書房 | ハヤカワ・ポケット・ミステリ262 | 田村隆一 | 1956年 | 絶版 | ||||
シタフォードの謎 | 東京創元社 | 創元推理文庫 105-22 | 鮎川信夫 | 1965年3月26日 | 332 | 978-4488105228 | 絶版 | ||
ハーゼルムアの殺人 | 角川書店 | 角川文庫赤502-6 | 能島武文 | 訳者あとがき | 上原徹 | 1966年 | 354 | 絶版 | |
シタフォードの秘密 | 早川書房 | ハヤカワ・ミステリ文庫1-81 | 田村隆一 | 田村隆一 動機の独創性 | 真鍋博 | 1985年7月1日 | 342 | 978-4-15-070081-2 | 絶版 |
シタフォードの秘密 | 早川書房 | クリスティー文庫76 | 田村隆一 | 飛鳥部勝則「フーダニットの女王あるいは降霊会効果」 | Hayakawa Design | 2004年3月16日 | 431 | 978-4-15-130076-9 |
映像化
テレビドラマ
- アガサ・クリスティー ミス・マープル (Agatha Christie's Marple) シーズン2、第4話「シタフォードの秘密」 (The Sittaford Mystery) (2006年、イギリス、ITV)[1]
脚注
- ^ 原作にはミス・マープルは登場しない。
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