3代目 W30型とは? わかりやすく解説

3代目 W30型(1993年 - 1999年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 09:01 UTC 版)

日産・ラルゴ」の記事における「3代目 W30型(1993年 - 1999年)」の解説

1993年5月フルモデルチェンジ。このモデルチェンジ際し車名から「バネット」が外れ、「ラルゴ」となる。CMコピーは「ポストセダンをどうぞ」。CM曲レニー・クラヴィッツの「ビリーヴ」が起用された。1995年8月一部変更時から設定されエアロパーツ装着の「ハイウェイスター」で人気博した車種である。 モノスペーススタイルへとチェンジしたセレナC23型)の5ナンバーボディに対しシャーシ共用するラルゴ3ナンバー専用ボディとされ、セレナ比べシート座面長を45mmずつ大きく採るなど、上級車としての工夫見られエルグランド登場する1997年までは、日産ミニバンの中では最上級モデル地位にあった。そのため、ファミリーのみならずセドリックグロリア等の高級車から乗り換えるような50代から60代中高年層もターゲットしていた。ただし、セカンドシートはバネットラルゴの独立(キャプテン)シートではなくベンチシートであったボディ形状セレナ同様に短いボンネット付いて前輪前進したセミキャブオーバー外観であるが、構造的にエンジンを前席下に搭載するキャブオーバーである。 また、この構造幸いし重量配分はほぼ50:50であり、更にローパワーながら0-100km加速は9秒台と3Lクラス匹敵する加速性能を誇る。 駆動方式FR4WDであり、搭載エンジンはKA24DE型 直列4気筒 DOHC 2,388ccガソリンエンジン、およびCD20Ti型 直列4気筒 OHC 1,973ccインタークーラー付ディーゼルターボエンジンの2機種ディーゼル車インタークーラー空冷式で、フレーム中に冷却気を通す工夫がされていた。シフトレバーセレナ同様にフロア式で、一見するとセダンのものにも見えインストルメントパネルであったセレナとは異なりトレッド拡大によりロックツーロックが普通の乗用セダン並みになったセレナにこのラック組んでも全く問題ないため、日産の操安基準は相当にマージンとっていると思われるが、珍しく前後タイヤサイズ異なる点は注意が必要である。 グレードは下から「RX-g」「SX-g」「グランデージ」の3つ設定された。「グランデージ」にはメーカーオプションで「GTパック」なるSUPERHICAS、アクティブダンパーサスペンション(後期型)を搭載したモデル設定され走りイメージしたものとなっている。ちなみに、KA24DE型エンジン海外向け車種多く搭載されているエンジンであり(KA24DE型エンジン搭載されていた車種海外180SXである240SXなど)、圧縮比10:1でありながらレギュラーガソリン仕様であった海外販売香港・タイ・マレーシア・シンガポール・インドネシアに向けられた。 1994年1月特別仕様車「2/4WD SX-Gリミテッド追加1994年10月一部改良当初は7人乗り車のみであったが、グランデージ以外のグレードには新たに8人乗り車の「Plusシリーズ」、RVモデルの「ウミボウズ」が追加された。 1995年8月一部改良運転席SRSエアバッグ標準装備となるほか、ディーゼルターボエンジンをCD20Ti型に電子制御燃料噴射装置装着したCD20ETi型へと変更同時にオーテックジャパンの手により、RX-gをベースとした特別仕様車ハイウェイスター」を設定ハイウェイスター設定で、本来のターゲット層であるファミリー層や中高年のみならず20代30代の若い年齢層にも人気博した1996年10月マイナーチェンジ内外装手直しを受け、アクティブダンパーサスペンションやラゲッジトランク、セレナ同様のマルチスライドシートを採用するほか、「ハイウェイスター」が正式車種になるなどの車種追加が行われた。 CMコピーは「My LIFE,My LARGO」、CM曲には吉田拓郎の43rdシングル遥かなる」を起用1997年10月、「ハイウェイスター」の派生モデルとして、専用フロントフード、丸形4灯ヘッドランプ採用する「ハイウェイスターツーリング」を新設定ガソリン車のみ)。同時に既存車種にも改良加えられ安全装備としてABSと、助手席にもSRSエアバッグ標準装備となり、最上級グレードの「グランデージ」が廃止され、「ハイウェイスター」はディーゼル4WD車を除く全車にパノラマビュートップが標準装備となった。 「ハイウェイスターツーリング」のCMコピーは「いいエアロしてる。」、CM曲には矢沢永吉の24thアルバム「YES」に収録される「しなやかな獣たち」を起用1998年6月、「ハイウェイスターII」を追加。これは既存する「ハイウェイスター」をベース専用グリル、ボディストライプ、ロゴ入りオレンジメーター、専用シートクロスを装備した派生モデルベースとなる「ハイウェイスター」に設定はないが、ホワイト単色選択出来た。これがラルゴ最後追加車種となった1999年5月オーダーストップに伴い生産終了在庫応分のみの販売となる。 1999年6月セレナ2代目モデルチェンジするに伴いセレナエルグランド統合されるかたちで販売終了直接後継車設定されなかった。同時期に発売されプレサージュラルゴ後継車として考え向きもあるが、直接繋がりはなく、また、シャシー車格異なる。なお、プレサージュラルゴ生産終了して10年後の2009年生産終了している。ラルゴ生産終了当時日産ミニバンRVラインナップ過多であり、セレナだけでなくフラッグシップエルグランド、プレーリーリバティ、同時期に登場した上級プレサージュ姉妹車バサラSUVテラノサファリミストラル、コンパクトクロスオーバーSUVラシーン、3人掛けシート2列によって6人乗りミニバンであるティーノ2列シートステーションワゴン分類ではあるがミニバン的なスタイリングのワゴン・ルネッサなど飽和状態であったプレサージュ生産終了した2009年以降現在に至るまで日産日本国内市場における上級ミニバンは、エルグランドのみとなっている。 後期型リア

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