3代目 X30/40型(1976年 - 1980年)
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「トヨタ・マークII」の記事における「3代目 X30/40型(1976年 - 1980年)」の解説
2代目の販売苦戦を踏まえ、小型上級車市場の幅広い顧客に対応することを基本方針とした。開発コンセプトは「堅気になろう三代目」。デザインは当時のアメリカ車の「ヨーロッパ調セミクラシック」に影響を受けており、単眼2灯式のシンプルなマスクから「ブタ目」の通称を持つ。先代まではボディタイプによって車両型式が異なったが、排ガス規制に伴い適合した規制内容によって型式が振られるようになったため、2/4ドアの違いなどは型式だけでは分からなくなった。衝撃吸収バンパーは後期型のみのメーカーオプション。デビュー時点でのエンジンのバリエーションは6気筒が2600(4M-U)2000(M-U)2000・EFI(M-EU) 4気筒が2000(18R-U)。6気筒も51年排ガス規制適合となった。ちなみに歴代のマークIIとしては唯一、DOHCエンジンが存在しないモデルとなった。サスペンションは前輪がマクファーソン・ストラット(全車)、グランデ・LGツーリング・GSLが後輪セミトレーリング・アームの4輪独立懸架。他は4リンク(ワゴン、バンは後輪リーフサスペンション)。なお、4輪独立懸架車は4輪ディスクブレーキとされた。また、この代から最上級グレード「グランデ」(Grande)が登場。マークIIとしては初めての3ナンバーとなる2,600ccの4Mを搭載したモデルもある(2600グランデ)。オート店で販売される姉妹車チェイサーが1977年に登場している。また、輸出仕様車であるクレシーダの登場もこの代からである。なお、ハードトップはトヨタ車体、バンとワゴンは関東自動車工業が開発を担当した。 1976年12月 - フルモデルチェンジ。 1977年4月 - セダン1800を追加。エンジンは3T-UでTTC-Cにより51年排ガス規制適合。 1977年6月 - 6気筒2000・EFIのM-EUが53年排ガス規制適合となる。ハードトップ1800を追加。 1977年11月 - 1800の3T-Uが53年排ガス規制適合となる。 1978年2月 - 2600の4M-UをEFI化して53年排ガス規制適合(4M-EU)。同時に、2000・2600ともATを従来の3速からオーバードライブ付き4速に変更。 1978年8月 - マイナーチェンジ。フロントグリルの形状がセダン/バン/ワゴン(縦桟)とハードトップ(ブロックタイプ)で意匠変更。前期型ではコンビネーションランプに一体化されていた後退灯が独立・大型化。フロントクリアランスランプもマークIIのマークが入ったデザインに。大型の衝撃吸収バンパーを2.6/2.0L車にオプション化。4速ATをM-EU搭載車にも拡大採用。ブランド名が「トヨペット」から「トヨタ」へと変わったため、トランクリッドの銘板も「TOYOPET」から「TOYOTA」となる。 1978年9月 - 4気筒2000を従来の 18R-Uから 21R-Uに変更。53年排ガス規制適合となる。 1979年3月 - 6気筒2000・キャブレターのM-Uが53年排ガス規制適合となる。 1979年8月 - 1800にATを追加。 1979年9月 - ディーゼルを追加。エンジンは先にクラウンに搭載されていた4気筒2,200ccのL型。マークIIのディーゼルはこれが初。4速ATも選べた。 1980年4月 - 一部変更。フロントグリルのマークが丸型→角型へ。特別色のツートーンを設定。 3代目の販売終了前月までの新車登録台数の累計は19万2937台。
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