2000年代後半 並列化の進展とは? わかりやすく解説

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2000年代後半 並列化の進展

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 06:57 UTC 版)

CPU年表」の記事における「2000年代後半 並列化の進展」の解説

クロック周波数急激な増大に伴い発熱消費電力増大一途をたどり、マイクロアーキテクチャ複雑化クロック増大性能を稼ぐ従来方向性行き詰まった半導体回路微細化につれてリーク電流加速度的に増大し単純に微細化進めて電力消費発熱がそれに見合うほど減らなくなったデナード則崩壊)。このため単一スレッド実行速度停滞気味となり、ハードウェアによる仮想化機能搭載や、相対的に低いクロックでも高い性能引き出しやすいSIMD性能向上に力点置かれた。 インテルAMDで約2年ぐらいごとに行われていた新規CPUコア開発ペース鈍化し既存コア改良開発重点向けられる。なおインテルは、2007年発表したコードネームPenrynより、ムーアの法則に続くモデルとして、CPU製造プロセスアーキテクチャ1年ごとに交互に進化させていく「チックタックモデル」を導入している。「消費電力あたりの性能」が重要視されマルチコアCPU普及するパーソナルコンピュータ向けでは2コア主流だが、サーバ向けCPUでは「UltraSPARC T1」のようにマルチコアハードウェアマルチスレッディングによりワンチップ数十スレッド実行するCPU現れる2005年1月 AMD Turion 64概要発表2005年2月 Cell 概要発表ヘテロジニアスマルチコアプレイステーション3搭載されたものは、8コアで3.2GHz動作2005年5月 インテル Pentium DIntel VT呼ばれるハードウェア仮想化機能をもつ。 2005年5月 AMD マルチコアOpteron第3世代Opteron2005年6月 AMD Athlon 64 X2パソコン向けマルチコアCPU2005年6月 アップル2006年よりMacintoshCPU徐々にPowerPCからIntel系へ変更することを発表2006年1月10日にはIntel Core搭載したiMac Core DuoおよびMacBook Pro発表した2005年10月 P.A.Semi、PWRficient PA6T発表64ビットマルチコアプロセッサ。2003年設立され同社最初の製品で、2GHz動作時の消費電力5W~13W。 Conexiumというチップ内独自独自のチップインターコネクト採用し64ビットPowerPCコアメモリコントローラPCI Express10Gbit Ethernet(XAUI)などを統合Macintoshへの採用狙ったが、Intelへの転換実現せず。P.A.Semiは2008年アップル買収され設計チームAppleシリコン開発転じている。 2005年11月 サン・マイクロシステムズサーバ向けCPU UltraSPARC T1 発表単一チップ上に8個のコアを持つ。それぞれのコアが4スレッド実行可能で、最大32スレッド実行省電力技術「CoolThreads」搭載消費電力約70Wを実現2005年11月22日 マイクロソフト、3コアPowerPC搭載Xbox 360発売2006年1月 インテル Intel Core 発表Pentium M後継となるマルチコアCPU従来Pentium Mとは異なりデスクトップパソコンターゲットとした。 Coreマイクロアーキテクチャ採用次代Core2からとなる。 2006年4月 サン・マイクロシステムズサーバ向けCPU UltraSPARC T2 発表UltraSPARC T1拡張し1コアで8スレッド実行可能とした。浮動小数点演算能力大幅に増強したほか、整数演算能力も向上させた。 2006年7月 AMD、グラフィックチップメーカーのATI Technologies買収CPUGPU統合する方向へ。 2006年7月 インテル Intel Core 2 発表。>P6+アーキテクチャ拡張してパイプライン数を増やし、さらに128ビット処理が可能なバンド幅ALU搭載したIPC設計Intel 64 搭載従来デスクトップパソコン向けに提供されていたNetBurstアーキテクチャ予想上の発熱消費電力増大限界迎えたため、Pentium Dをも置き換えるCPUとなった2006年10月 IBMサーバ向けCPU POWER6発表コアごとに4MBの2次キャッシュ毎秒75GBのメモリアクセス、65nmプロセスで4.5GHzを実現POWERファミリでは初めVMX搭載した2006年11月11日 ソニー・コンピュータエンタテインメントCell 搭載プレイステーション3発売2007年7月20日 Intel次世代64ビットマイクロアーキテクチャNehalem実働試作CPU発表あわせて32nm液浸リソグラフィによる試作ウエハと共に一般公開された。 2007年11月12日 インテル、45nmプロセス製作されIntel Core 2 プロセッサコードネーム : Penryn)を発表ハフニウム使ったHigh-K絶縁膜金属ゲート初め採用Super ShuffleエンジンATA命令などを新たに搭載、Radix-16 dividerによる高速除算実現2007年11月19日 AMD K10マイクロアーキテクチャ基づいたデスクトッププロセッサ Phenom発表したPhenomバリエーションにおいてはクアッドコアの他に、世界初x86 トリプルコア採用 CPU Phenom 8000 シリーズ発売された。 2008年3月2日 インテル、低消費電力プロセッサ Intel Atomコードネーム : Silverthorne)を発表。あえてアウトオブオーダー実行採用せず、他方同時マルチスレッディング採用するなど、消費電力性能に関する取り組み特徴がある。 2008年4月9日サン富士通は、UltraSPARC T2 Plusコードネーム : Victoria Falls発表SMP対応機能が追加されSMP構成256ハードウェアスレッドをサポート2008年11月 インテルNehalemマイクロアーキテクチャ採用した第一世代Coreシリーズ発表次世代64ビットマルチコアCPUハイパースレッディング・テクノロジーに対応。DDR3採用したプロセスルールは45nm。 2009年1月8日 AMDPhenomⅡ発表。45nm SOIプロセス採用し、高クロック化やL3キャッシュ増量TDP改善実現した2009年6月1日 AMDネイティブ6コア搭載するOpteron発表新たにHT AssistHyper Transport Assist)が実装された。HT AssistL3キャッシュ1MBを消費してCPU間でのキャッシュのプローブトラフィックを軽減しデータベース処理等を高速化する機能である。 2009年8月25日 富士通SPARC64 VIIIfx発表HPC向け8コアRISCプロセッサ理化学研究所の「京」に搭載するために開発された。

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「2000年代後半 並列化の進展」を含む「CPU年表」の記事については、「CPU年表」の概要を参照ください。

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