黒部川扇状地湧水群(くろべがわせんじょうちゆうすいぐん)
黒部川扇状地湧水群
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/29 19:59 UTC 版)
黒部川扇状地は地下水が豊富で多くの湧水がある。この湧水は黒部川扇状地湧水群と呼ばれ、名水百選に選ばれているとともに「大自然のシンフォニー 文化・交流のまち 黒部」や「水キラキラ 町いきいき入善」として水の郷百選に選定された名水を形成する扇状地である。 水質に関しては、入善町の杉沢では黒部川に比べ電気伝導度・蒸発残留物の値が大きく、カルシウムイオン・硝酸イオンの濃度が高く農地から浸透した降水であることが考えられる。黒部市内の2つの自噴井は、杉沢より黒部川の水質に近いが、黒部川よりも硝酸イオン濃度が高いことから、伏流水及び農地起源の水であることが考えられる。(富山県立大学の調査による) 湧水群のある黒部市生地(いくじ)地区は、500〜600戸ほどの家庭が現在も自前の井戸を利用できるほど水量が豊かで、18か所もの清水(しょうず=自噴井)がある。黒部市観光協会では2001年から「清水めぐり」を観光化する取り組みを始めている。生地地区は朝日新聞社主催の「にほんの里100選」にも選ばれている。
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