チングルマとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 自然 > 生物 > 植物 > 野生の花 > チングルマの意味・解説 

ちん‐ぐるま【児車】

読み方:ちんぐるま

《「ちごぐるま」の音変化バラ科の小低木高山日当たりのよい地に生え、高さ約10センチは地をはい、羽状複葉。夏、花茎出して白い5弁花を1個開く。花後、花柱伸びて羽毛状になる。《 夏》「—湿原登路失せやすし/秋桜子

稚児車の画像

稚児車

読み方:チングルマ(chinguruma)

バラ科落葉低木高山植物園芸植物

学名 Sieversia pentapetala


チングルマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/27 19:37 UTC 版)

チングルマ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: バラ目 Rosales
: バラ科 Rosaceae
亜科 : バラ亜科 Rosoideae
: ダイコンソウ属 Geum
: チングルマ G. pentapetalum
学名
Sieversia pentapetala (L.) Greene (1899)[1]
シノニム
和名
チングルマ
(珍車,稚児車)
英名
Aleutian avens

チングルマ(珍車・稚児車[5]学名: Sieversia pentapetala)は、バラ科チングルマ属(Sieversia)またはダイコンソウ属Geum)の落葉小低木の高山植物・花である。ダイコンソウ属に分類するかチングルマ属に分類する説もあり、未確定。別名としてイワグルマ、チョウカイチングルマ[1]

概要

東日本(北海道中部地方以北)、樺太アリューシャン列島カムチャツカ半島に分布する[6]。高山の雪渓周辺の多湿地に生える[6]。高さは10cm程度[6]。枝は地面を這い、群落を作る。葉は羽状複葉[6]。花期は6から8月。[6]花茎の先に3cmほどの白い五弁花を1つ咲かせ[6]、多数の黄色い雌しべと雄しべがある。花後、花柱は伸びて放射状に広がる。果実は痩果[6]。秋には紅葉し、ふつう赤色、しばしば橙色から黄色に色づく[7]。和名のチングルマは、この実の形が子供の風車(かざぐるま)に見えたことから稚児車(ちごくるま)から転じて付けられた[8]

大雪山旭岳周辺の登山道沿いに数百mも続く大群落が有名である。タテヤマチングルマは薄いピングがかっている。田中澄江が『花の百名山』の著書で、黒部五郎岳を代表する高山植物のひとつとして紹介した[9]。また『新・花の百名山』で、鹿島槍ヶ岳を代表する高山植物として、シナノキンバイオヤマノエンドウ、タカネミミナグサと共に紹介した[10]

富山県にはこの花にちなんだ「ちんぐるま」という名の和菓子がある。

現在では、流通量こそ少ない物の、園芸植物としての流通も一部で見られ、山野草を好む愛好家を中心に一般家庭にも若干の普及が見られる。

関連画像


2003年8月・蝶ヶ岳

2008年7月・空木岳

2008年7月・空木岳
群生
2003年8月・蝶ヶ岳
群生
タテヤマチングルマ
2012年8月・立山

脚注

  1. ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Sieversia pentapetala (L.) Greene チングルマ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年1月2日閲覧。
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Sieversia pentapetala (L.) Greene var. dilatata Takeda et Honda チングルマ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年1月2日閲覧。
  3. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Sieversia dryadoides Siebold et Zucc. チングルマ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年1月2日閲覧。
  4. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Geum pentapetalum (L.) Makino チングルマ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年1月2日閲覧。
  5. ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説”. コトバンク. 2018年2月25日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g 鳴橋直弘「チングルマ」『日本大百科全書』https://japanknowledge.com/library/
  7. ^ 林将之『紅葉ハンドブック』文一総合出版、2008年9月2日、73頁。ISBN 978-4-8299-0187-8 
  8. ^ 「ちんぐるま」『日本国語大辞典』https://japanknowledge.com/library/
  9. ^ 田中澄江『花の百名山』〈文春文庫〉1997年、221-224頁。 ISBN 4-16-352790-7 
  10. ^ 田中澄江『新・花の百名山』〈文春文庫〉1995年、241-244頁。 ISBN 4-16-731304-9 

関連項目

外部リンク


「チングルマ」の例文・使い方・用例・文例

  • チングルマ
  • チングルマという植物
Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「チングルマ」の関連用語

チングルマのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



チングルマのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのチングルマ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS