韓国への「永住帰国」とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 韓国への「永住帰国」の意味・解説 

韓国への「永住帰国」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/12 07:25 UTC 版)

李善実」の記事における「韓国への「永住帰国」」の解説

1980年3月日本から冷蔵庫テレビオートバイ電気炊飯器ミシンなどの大量おみやげ前もって「姉」一家送ったうえで韓国再訪このたび長期潜伏となった。姉の家には長逗留はせず、住民登録行った当時全州支庁の平和洞事務所事務長をしていたのが姉の長男であった彼の推薦で、すんなりと「申順女」名義での住民登録成功して彼女へのなりすまし完成した。「永住帰国」がかなった後は、すぐに以前購入していたソウル市銅雀区の家に転居し名義自身のものに変更本籍地全羅北道から新住所に変更した1年間表立った活動はせず、1981年11月ソウルの永洞教会顔を出し教会執事取り入って養女ほしいと相談持ちかけた。しばらくして保険外交をしていた53歳女性紹介され、彼女を養女とした。いざというとき安全策である。一方で彼女は、姉の子養女名義不動産購入して転売するやり方蓄財し、さらに養女知り合い高利貸し付けるなどして工作資金増やしていった。この間李善実は、1979年朝鮮労働党統一戦線部副部長任命され1980年10月第6次党大会政治局候補委員中央委員選出1981年11月には国旗勲章第一級授与されている。 ソウルアジト設けた李善実は、「韓国内地下組織結成し韓国混乱させる破壊活動展開すること」を工作目標1990年まで活動展開した北朝鮮から派遣され工作員(「任」「崔」「」、フンベ)4名は韓国人洛中コントロールし、もう1つ4人組ヒョン金東植、トンジン、氏名不詳女性)は韓国人孫炳善、黄仁五をオルグし、統制下に置いたので、10人前後の部下率いて工作活動である。北朝鮮から派遣される工作員との協議警備厳し韓国ではなく日本行った養女には「神戸の弟に会いに行く」「胃炎を買いに行く」などの口実設けて計4回、訪日した。彼女は、与えられ工作資金のほかに自らも稼いだ豊富な資金用い10年かけて地下党を組織したまた、1989年からは「済州出身仙花」と「完州出身の申順女」という2つの名前を使い分けるようになった1980年4月サボク炭坑騒擾事件主導者であった黄仁五は、懲役刑処せられたが、彼に2人の弟がおり、ともにソウル大学在学中過激な活動逮捕され経歴持っていた。李善実は、黄仁五たちの母親である全在順が民主化実践家族運動協議会民家協)に関係していることをつかんで、この団体近づき自分日帝時代朝鮮独立運動参加し1948年済州島四・三事件犠牲者親族であり、わが子は1968年統一革命党事件に関わって行方知れずになったと「自己紹介」し、その上で今まで食堂個人経営して貯めた金銭韓国民主化運動のために寄付したい申し出て民家協推薦する革新政党民衆党高額な大型複写機多額現金寄付した民衆党幹部から有志仙花(イ・ソンファ)として大々的紹介され李善実は、民家協民衆党シンパとして公然と会合参加した。そして、ごく自然に全学順に近づき息子後ろ盾なりたい申し出た本人同意するなら養子にしてもよい、死後は全財産譲ってもよいとまで言われ全学順は息子連絡先教え、自らも直接電話をかけて「ハルモニ」に一度会ってみるよう勧めた李善実はこうして仙花として黄仁五と会い会わせたい人がいるとして配下ヒョン紹介した大胆に自身北から工作員であることを明かして黄仁五を説得北側工作員とすることに成功した。黄は、北朝鮮の若い工作員たちからソウル児童公園漢江河川敷スパイ訓練を受け、朝鮮労働党入党した1990年9月、黄仁五はヒョン北朝鮮行き命じられ10月には江華島から工作船で入北することとなった江華島待っていたのは仙花(李善実)とその部下金東であった当時20代だった金東植は、1990年半年間、75歳李善実と「祖母と孫」を装って同居していた。1990年10月17日李成実は金東植に背負われて秘密裡韓国脱出半潜水艇北朝鮮帰還した越北した黄仁五には、朝鮮労働党中部地域党創設工作任務付与された。 その間李善実1982年2月最高人民会議第7期代議員当選以来10期まで継続して選出)、同年4月には金日成70歳誕生日合わせて金日成勲章と金日成の名が刻み込まれ金時計授与され9月祖国解放記念勲章授与された。1985年8月国旗勲章1級祖国解放記念メダル授与され1986年12月には努力勲章授与された。1990年5月には最高の栄誉である「朝鮮民主主義人民共和国英雄」が与えられている。

※この「韓国への「永住帰国」」の解説は、「李善実」の解説の一部です。
「韓国への「永住帰国」」を含む「李善実」の記事については、「李善実」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「韓国への「永住帰国」」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「韓国への「永住帰国」」の関連用語

韓国への「永住帰国」のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



韓国への「永住帰国」のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの李善実 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS