電気炊飯器の開発とは? わかりやすく解説

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電気炊飯器の開発

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 08:12 UTC 版)

炊飯器」の記事における「電気炊飯器の開発」の解説

最初に実用的な電気炊飯器発明したのは、東京町工場である「光伸社」の三並義忠である。釜を三重化する方法採用することで、実用的な炊飯が可能となった(これは空気の層による保熱機能で、温度高めるようにしたもの)。 やがて1955年自動式電気釜という名で東京芝浦電気現在の東芝)から世界初発明品発売された。「二重釜間接炊き」という方式導入された。これは外釜内釜の間に少量入れておき、炊きあがると水分減って温度上がるのをバイメタル検知して、自動式電源オフにする機能である。他には磁石によってスイッチ電源オン保持し温度磁石キューリー点超える磁力失って電源オフとするものあった。 このおかげで、いったん電源オンにすれば、あとは自動的に電源オフになるので、炊飯中に常時見張っている必要がなくなった。さらに、自動的に電源オンになるタイマー別途併売された。これらにより、電源ON・OFF自動化されたので、いったんタイマーをかけておけば、夜眠っている間に炊飯されて、朝起きたら炊き上がっているようになった全自動化されて便利だったため、電気釜大ヒット商品となった@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}(東芝内では製品化する際、「寝ている間に米を炊こうなどという女と結婚したいのか」と製品化反対、または製品化しても売れないという声もあった)。[要出典] なお、電気釜開発自動化開発混同されたり、電気釜開発電気釜製品化混同されるなど、「東芝電気釜開発した」という誤解世間では広がっているが、これは正しくない東芝電気釜開発過程では、光伸社に協力はしたが、主導したわけではない。 後の1956年には、松下電器電気炊飯器製品化している。松下電器製のものは鍋と釜を二層構造とすることで、比較外気温影響されない炊飯が可能であったこの方式を二層電気釜という。その後二層形は炊飯時間がかかることや消費電力が大きい欠点があり、1960年代以降次第廃れていった)。 この当時炊飯器保温機能備えておらず、最後におひつに移す作業が必要で、またすぐに冷めてしまっていた。そうした中で、象印マホービン1965年半導体PTCヒーターによる電子制御保温機能備えた電子ジャー発売。同商品年間200個を売る大ヒット商品となったその後三菱電機1967年昭和42年)に保温機能備えた炊飯器発売する。 これらの登場によって、従来家庭において洗米から水張り火加減行って最後におひつに釜から移すという主婦作業軽減させる事にもつながり洗濯機並んで日本家庭必需品とまでなっている。1960年代通してタイマーにより前夜セットしておけば、早朝炊飯する手間が省ける機能備えた機種登場普及見せた東芝では保温機能を持つ機種を「保温釜」、持たないものを「電気釜」と呼んでいるが、純然たる電気釜」は業務用除き1990年代まで絶滅し東芝商品一覧からその名を消している。さらに「保温釜」の呼び名一時期できるだけ使わないようにしていた時期があったが現在は普通に使われている。 1980年代よりマイコン制御取り入れ機種登場して多機能化時計内蔵しタイマー設定2つまで記憶できるなど)も進み1990年代にはマイコンによる各種機能によって好み炊き加減(硬い柔らかいなど)が選択出来るように成った他、玄米麦飯など、健康ブームにも関連して様々な食品調理できるものも登場している。中には蒸し器としても利用できる機種もある。 なお1980年代末には早くもIHInduction Heating方式による加熱採用した機種登場したが、これらでは様々な設定組み合わせて加熱細かく制御する事により、よりおいしいご飯炊ける主張している。圧力釜仕様製品では1.2〜1.7気圧程度家庭用法規制1.4気圧程度迄)の圧力がかかるようにして沸点100°Cより高くしたり、高価な機種ではスチーム加熱などの機能備えていることが多い。 1990年代には、中国で、機能限られる安価な炊飯器大量に生産されるようになり、日本を含む各国輸出されるようになったこのため日本のメーカー商品機能増やすなど、付加価値をつけることで対抗することとなった2000年代になり、内釜金属以外素材使用し遠赤外線作用などによって、ご飯風味良くなることを特徴とした高級品が出現し注目集めている。三菱電機は「本炭釜」と称する炭素削り出し内釜使用した高額商品販売したまた、有田焼などの陶器内釜使用した商品もある。陶器使用した粥や生薬用の電気調理器具中国1980年代からあり、近年炊飯器製造されている。

※この「電気炊飯器の開発」の解説は、「炊飯器」の解説の一部です。
「電気炊飯器の開発」を含む「炊飯器」の記事については、「炊飯器」の概要を参照ください。

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