電気生理学におけるネルンストの式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 13:47 UTC 版)
「ネルンストの式」の記事における「電気生理学におけるネルンストの式」の解説
イオンXに対して透過性がある膜を隔てて、片側の区画(o)でのイオンXの濃度が[X]o、他方の区画(i)での濃度が[X]iであるとする。イオンXは濃度勾配にしたがって膜を透過するが、それによって生じる電荷の移動により、膜を隔てて電位差が生じる。平衡に達したときの区画oに対する区画iの電位Eは、以下の式で記述され、これを電気生理学におけるネルンストの式という。 E = R T z F ln [ X ] o [ X ] i {\displaystyle E={\frac {RT}{zF}}\ln {\frac {[{\mathrm {X} }]_{\mathrm {o} }}{[{\mathrm {X} }]_{\mathrm {i} }}}} E:平衡電位 R:気体定数 T:温度(K) z:イオンの荷数 F: ファラデー定数 = 96 485 C mol−1 平衡電位を境にしてイオンの流れる方向が逆になるので逆転電位(reversal potential)とも呼ばれる。↵なお、体内では主に、ナトリウムイオン、カリウムイオン、クロライドイオンが関わっているので、37℃(体温)において平衡電位をmVであらわすと、以下のように換算され、これも広く用いられる。 E = 61.5 log 10 [ X ] o [ X ] i {\displaystyle E=61.5\log _{10}{\frac {[X]_{\rm {o}}}{[X]_{\rm {i}}}}}
※この「電気生理学におけるネルンストの式」の解説は、「ネルンストの式」の解説の一部です。
「電気生理学におけるネルンストの式」を含む「ネルンストの式」の記事については、「ネルンストの式」の概要を参照ください。
- 電気生理学におけるネルンストの式のページへのリンク