関連人物・関連用語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 04:21 UTC 版)
「グッバイ、レーニン!」の記事における「関連人物・関連用語」の解説
ウラジーミル・レーニン題名「グッバイ、レーニン!」が指し示す人物。劇中ではベルリンの壁崩壊の象徴として解体され運ばれるレーニン像が登場する。 シュタージ東ドイツの秘密警察。作中に登場し、母親クリスティアーネに対して嫌味な言動を執拗に行なう。 ドイツ人民警察東ドイツの警察。アレックスが加わったデモ隊の排除を試みる。 国家人民軍東ドイツの軍隊。東ベルリン都心のカール・マルクス・アレーで建国40周年の軍事パレードが挙行され、アレックスが騒音と振動に頭を抱えてしまう。しかしその1か月後、ベルリンの壁が解放される。軍事パレードのシーンには実際の記録映像が使われている。 ザントマン(砂男)旧東ドイツで製作されていたパペット・アニメーション作品。夜更かしする子供に睡眠を促す少年の妖精の数々の冒険を描いた作品で、東西ドイツ統一後も命脈を保ち続けている数少ない旧東ドイツ産文化の一つであり、象徴的な存在。作中ではイェーンが宇宙飛行時に宇宙船内に人形を持ち込んでおり、またアレックスが西ドイツのローベルト邸で見て、ローベルトがアレックスに気づくきっかけとなった。 東ドイツマルク東ドイツの通貨。劇中では東西統一後にドイツマルクへ交換されることになったが、母が大量の東ドイツマルクの隠し場所を病気のショックから忘れてしまい、母がやっと隠し場所を思い出した時にはすでに交換期限を過ぎていた。 シュプレーヴァルト・グルケン主人公の母の好物である旧東ドイツ産ピクルスの銘柄。シュプレーヴァルトとは、ブランデンブルク州南西部にある湿地帯の地名であり、原材料であるキュウリの産地である。シュプレーヴァルト・グルケンというピクルスそのものは、19世紀の作家テオドール・フォンターネが同地方の名産品として言及しており、1999年にはEUから原産地名称保護の対象として認定された。 モカフィックス・ゴールト旧東ドイツの代表的なコーヒー・ブランド。「シュプレーヴァルト・グルケン」のピクルス空き瓶同様、主人公はこのコーヒーの銘柄のパッケージ探しをすることになる。製造元のレーストファイン・カフェー社は1908年創業の歴史を持ち、東西ドイツ再統一後も存続して、旧東ドイツで親しまれたモカフィックスなどのブランドも健在である。 子供鉄道旧共産圏にて多く見られた子供の運営による鉄道。本作でも登場する。ハンガリーのブダペスト、ロシア各地(サハリン州のユジノサハリンスクなど)では今日でも存在し、観光名所の一つになっている。子供鉄道の一覧も参照。 インテル・コスモス計画(西欧では「インター・コスモス計画」と呼称)1973年7月13日に調印され、1977年3月25日に発効。正式名称は「平和目的のための宇宙空間の探査及び利用に関する協定」。旧ソビエトを中心に、締約国諸国(ブルガリア、ハンガリー、旧東ドイツ、キューバ、モンゴル、ポーランド、ルーマニア)により結ばれた共同宇宙開発プロジェクト。作中に登場したジークムント・イェーンは、東ドイツ代表の宇宙飛行士として選抜されて参加した。 トラバント旧東ドイツ製の小型乗用車。作中ではアレックスがクリスティアーネと家族を連れて山小屋に行くのに使われている。 シュヴァルベ (SIMSON Schwalbe)旧東ドイツ製のスクーター。作中ではアレックスが青いシュヴァルベを足代わりにしている。ネーミングは鳥のツバメの意味。いくつかのバリエーションがあるが、いずれもエンジン排気量は約50cc。 オスタルギードイツ語で「東」を意味する「オスト」と「郷愁」を意味する「ノスタルギー」を合わせた造語。東西ドイツ統一後に旧東地区出身者の「昔だってそんなに悪くなかった」との感傷から作られた概念。本作品自体がオスタルギーに満ちているとも言える。 心臓発作ドイツ国内では、東西ドイツ統一そのものは肯定的に捉えられているが、統一を急ぎすぎたことにより生じた東西の経済格差や雇用格差などが社会問題となっている。本作品の「急激な西側文化の流入が心臓発作を引き起こす」という設定は、統一に対する社会的評価が投影されたものである。
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