ザントマンとは? わかりやすく解説

ザントマン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/19 21:09 UTC 版)

ハンス・クリスチャン・アンデルセンの童話『Ole Lukøje』向けにヴィルヘルム・ペダーセン英語版が描いたザントマン

ザントマンSandmann)とは、ドイツなどヨーロッパ諸国の民間伝承に登場する睡魔。英語読みでサンドマンSandman)、また砂男ともいう。姿の見えない妖精だが、一般には砂の入った大きな袋を背負った老人の姿であるとされる。

ザントマンが背負っている袋の中には眠気を誘う魔法の砂が詰まっている[1]。彼は夜更けになると人々の目の中にこの砂を投げ込む。すると、人々は目が開けられなくなり、眠らずにはいられなくなってしまうという。古くからドイツでは、夜更かしをする子供に「ザントマンがやってくるぞ」と脅して寝かしつける習慣があった[1]

ザントマンの伝承をモデルにしたフィクション作品

『僕らのザントメンヒェン』
サンドマン
ザントマンをモデルにしたアメリカン・コミック。
砂男
E.T.A.ホフマンの怪奇小説。ザントマンをモデルにした小説。
リボンの騎士』(テレビアニメ)
第11話「眠りの精」にでてくるサンド
ドラえもん
眠りを誘うひみつ道具「砂男式さいみん機」が登場。
僕らのザントメンヒェンドイツ語版
ザントマンを題材にした子供向け人形アニメTVシリーズ。旧東ドイツ国営テレビで放送され、安定した人気を得て、東西ドイツ統一後も引き続き製作が続いている。
ガーディアンズ 伝説の勇者たち
ジャックフロストサンタクロースイースター・バニートゥース・フェアリー、ザントマン。彼ら民間伝承の生き物たちの活躍を描いた3DCGアニメーション映画(2012年 アメリカ公開)。
『ムスティクのぼうけん』(Moustique et le Marchand de Sable)
砂売りおじさんを探しに家出してサハラ砂漠へ行く少年ムスティクの童話。ポール・ギュット作。

ザントマンの伝承をモデルにした楽曲

眠りの精』(ドイツ語: Sandmännchen
ブラームスの子守歌のひとつ、WoO.31-4
『Mr.Sandman』
ザ・コーデッツアメリカの4人組コーラスグループ)の曲。後にフォー・エイセスのカバー曲が映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に使われる。
『ミスター・サンドマン』
エミルー・ハリスアメリカのカントリーロック歌手)の曲。
エンター・サンドマン
メタリカアメリカのヘヴィメタルバンド)の曲。
トランキライザー
松任谷由実日本のシンガーソングライター)の曲。

脚注

  1. ^ a b 『幻想動物事典』1997年、154頁

参考文献

関連項目

外部リンク


ザントマン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 14:28 UTC 版)

左門くんはサモナー」の記事における「ザントマン」の解説

全身ローブ覆った姿。誘眠の砂を人々の目に投げつけて眠りを誘う。

※この「ザントマン」の解説は、「左門くんはサモナー」の解説の一部です。
「ザントマン」を含む「左門くんはサモナー」の記事については、「左門くんはサモナー」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ザントマン」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ザントマン」の関連用語

ザントマンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ザントマンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのザントマン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの左門くんはサモナー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS