開発計画の経緯とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 開発計画の経緯の意味・解説 

開発計画の経緯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/26 00:54 UTC 版)

JLTV」の記事における「開発計画の経緯」の解説

JLTV計画2005年スタートし2006年1月概略要求仕様と共にその存在公になった。2006年11月JLTV計画正式に承認された。 2008年2月5日TDフェイズTechnology Development phase, 基礎技術開発フェイズ)が開始された。提案提示要求国防総省より公開されメーカーからの提案募集された。この時点でのJLTV計画への参入表明は、 ボーイングテキストロン共同提案ジェネラル・ダイナミクスAMゼネラル("ジェネラル・タクティカル・ヴィークルズ"(General Tactical Vehiclesとしての共同提案フォース・プロテクション英語版)とDRSテクノロジーズ共同提案2008年8月JLTV計画から脱退BAEシステムズナビスター・インターナショナル共同提案ノースロップ・グラマンオシュコシュ、プラサン(共同提案ロッキード・マーティンBAE システムズ・ランド・アンド・アーマメンツ共同提案ブラックウォーターレイセオン共同提案) といった、いずれも複数企業による共同提案であった2008年10月国防総省ロッキード・マーティンBAE システムズ・ランド・アンド・アーマメンツジェネラル・ダイナミクスAMゼネラルBAEシステムズナビスター・インターナショナルの3提案承認し選定の次ステップに進ませた。ノースロップ・グラマンオシュコシュはこの決定異議申し立てたが、2009年2月却下された。 2010年6月提案通った3社(3グループ)は7両のJLTV試作車評価試験の為納品した。同じ月、アメリカ陸軍軍用車両調達戦略の変更により、JLTV計画への協力比重を減らす事にした。とはいえ、この時点でも陸軍は、JLTVハンヴィー後継および補完機種にする方針変えていなかった。 3社の試作車両による評価試験TDフェイズ2011年3月終了した。しかし前月時点で、次の評価ステップであるEMDフェイズEngineering and Manufacturing Development phase, 生産技術開発フェイズ)の開始予定より遅れ、2012年1月2月になるだろうと発表されていた。理由は、アメリカ陸軍JLTV対す要求仕様変更され、"M-ATV同等レベル車体底部防御力"の要求加わったためであった選定EMDフェイズに移る前に、他の要求仕様更新行われたこれまでのJLTV要求仕様書では、積載重量カテゴリーA,B,Cの三段階に分けられていた。具体的には、 カテゴリーA 積載重量 1,600kg。 汎用の多用車両、JLTV-A-GP。GPGeneral Purpose汎用)を表す。乗員4名。C-130に2両搭載可能。 カテゴリーB 積載重量 1,800~2,200kg 兵員輸送車型、JLTV-B-IC。ICInfantry Carrier兵員輸送車)を表す。乗員6名。 偵察戦闘車騎兵戦闘車陸軍向け、乗員6名。 指揮車両型、JLTV-B-C2OTM。C2OTMはCommand & Control On The Move移動指揮車両)を表す。乗員4名。 ウェポンキャリア、救急車仕様汎用車両 カテゴリーC 積載重量 2,300kg。 乗員2名のシェルタートラック、砲兵トラクター。JLTV-C-UTL。UTLUtility多用途)を表す。 大型救急車乗員2名+患者4名。 のような要求仕様であったが、これらのカテゴリー整理され2段階の要求となった変更後積載重量カテゴリーCTV (Combat Tactical Vehicle) 乗員4名、積載重量 1,600kg CSV (Combat Support Vehicle) 乗員2名、積載重量 2,300kg となった。この理由は、元の分類カテゴリーB車両重量が約7トン超え陸軍CH-47Fおよび海兵隊のCH-53Kでの空輸困難になる事が懸念されたためである。改定後の仕様ではこれら2種類積載重量対しそれぞれ異なミッションパッケージ要求があり、計6種類要求となっていた。 EMDフェイズ要求仕様書暫定版2011年10月公開された。この仕様書でのJLTVの1台あたりのユニットコストは2327USドルとされていた。走行パッケージコスト6.5USドル程度求められていた。また、生産段階装甲重量機動性どちらか比重をおいた仕様変更容易に出来る事も要求されていた。 この頃JLTV計画予算増大計画の遅れを問題視され大幅な予算カットあるいは全面的なキャンセルあるいは休止危機にあったまた、2011年8月暫定仕様策定されハンヴィー近代化改修積載容量拡張プログラムHMMWV Modernized Expanded Capacity Vehicle, ハンヴィーMECV)との競合懸念されていた。 2012年1月26日JLTVEMDフェイズ提案募集要求開示された。同日発表され2013年度予算案によればJLTVへの資金的技術的リソース考慮しハンヴィーMECV計画は一旦休止され事となった。 2012年3月後半EMDフェイズへの提案締め切られ入札業者少なくとも6社は明らかになっていた。2012年9月には最後7番目の入札者,"ハードワイヤ・アーマード・システムズ LCC"が明らかとなった。この7社(7提案)は、 ロッキード・マーティン - TDフェイズ提案していた車両改良型ロッキード・マーティン JLTV英語版))を提案。 ジェネラル・タクティカル・ヴィークルズ - TDフェイズ提案していた車両改良型(モワク イーグル発展改良型)を提案AMゼネラル - ジェネラル・タクティカル・ヴィークルズとしての提案とは別にAMゼネラル単独で、BRV-O英語版)(Blast-Resistant Vehicle - Off Road)を提案ハンヴィーMECVでの検討技術応用されAMゼネラル自社開発品BAEシステムズ - ナビスター・インターナショナルとの提携解消しTDフェイズ提案していた車両改良型(ヴァランクス(英語版))を提案ナビスター・インターナショナル - BAEシステムズとの提携解消し新たに自社開発の"サラトガLTV"(Saratoga light tactical vehicle)を提案サラトガLTV一時期計画中止なりかけていたJLTVハンヴィーの間を埋める物として、2011年10月発表され新製品であったオシュコシュ・コーポレーション - 初期の提案却下された後、ノースロップ・グラマンとの提携解消し2011年10月発表したL-ATV提案L-ATV2009年アメリカ軍採用されM-ATV設計技術発展させ、より小型化高機化した車両。 ハードワイヤ・アーマード・システムズ LCC - 装甲技術研究開発行っているプライベートベンチャー企業ハイブリッドシステム提案であったBAEシステムズ提案したヴァランクス JLTV英語版)。 ジェネラル・タクティカル・ヴィークルズの提案したJLTV。モワク イーグル発展改良型。 ロッキード・マーティン提案したJLTVAMゼネラル提案したBRV-O英語版)。 オシュコシュ提案したL-ATV試作車両)。 2012年8月23日陸軍および海兵隊EMDフェイズでの審査により、ロッキード・マーティン JLTV英語版)、AMゼネラルBRV-O英語版))、オシュコシュL-ATVの3車種合格とした。3社はそれぞれ22両ずつの試作車製造し国防総省納品する事となった。 2013年6月には、ロッキード社評価試験必要な22両の製造完了した8月末にはオシュコシュ社L-ATVAMゼネラル社のRBV-Oも出来上がり陸軍海兵隊合計66両のテスト試作車揃った声明出した。3社はそれぞれ22両の試作車両をメリーランド州アバディーン性能試験場、およびアリゾナ州ユマ性能試験場(英語版)に持ち込んだ試験場では各車両対し爆発物破片爆風への耐久力試験走行試験など種々の運用評価試験が約1年渡って行われたこの後2015年7月勝ち残った1社が選ばれ選ばれ車種引き続き3年運用試験に向け約2,000両が発注され予定であった2013年10月連邦政府閉鎖により一時的な停滞もあったが、その後迅速に再開され引き続き運用試験進められた。

※この「開発計画の経緯」の解説は、「JLTV」の解説の一部です。
「開発計画の経緯」を含む「JLTV」の記事については、「JLTV」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「開発計画の経緯」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「開発計画の経緯」の関連用語

開発計画の経緯のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



開発計画の経緯のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、WikipediaのJLTV (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS