ミッション・パッケージ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 16:18 UTC 版)
「フリーダム級沿海域戦闘艦」の記事における「ミッション・パッケージ」の解説
詳細は「沿海域戦闘艦#ミッション・パッケージ」を参照 沿海域戦闘艦のコンセプトにもとづき、本級は装備のモジュール化を進めている。代表的なミッション・パッケージとしては下記のようなものがある。 対機雷戦(MCM) 30フィートまでの浅深度の機雷に対してはMH-60S搭載のALMDS機雷探知機およびAMNS機雷処分具、30フィート以深の機雷に対してはROVを用いた遠隔機雷捜索システム(RMS)を用いる構成とされている。 対水上戦(SuW) 艦固有の57ミリ単装速射砲に加えて、Mk.46 30ミリ単装機銃2基と艦対艦ミサイル(SSM)、MH-60Rから構成される。SSMとしては、当初は将来戦闘システム(FCS)の一環として陸軍が開発していたNLOS-LSを採用する予定であったが、FCS計画自体の中止に伴って、2010年にNLOS-LSの開発も中止されてしまったことから、海軍は、暫定策としてグリフィンを搭載して、2019年までにより長射程のSSMによって更新する計画としている。 対潜戦(ASW) 当初は、遠隔機雷捜索システム(RMS)のROV(RMMS)が対潜捜索用ソナーを兼用する計画であったが、この場合、対潜戦の際に母艦の速力・運動性が大幅に制限されることから断念され、タレス社の2087型曳航ソナーをセンサーとして、発見した敵に対してMH-60Rを指向する方式とされた。ただしソナーは後にレイセオン社のAN/SQS-62に変更されたものの、曳航体の安定性などが問題になって開発中止となり、本級の初期建造艦の早期退役の一因となった。 これらのミッション・システムを収容するスペースとして、第2甲板の後半部がミッション・ベイとされており、面積は6,500 sq ft (600 m2)に及ぶ。この甲板は舟艇の運用にも用いられ、船尾側には船尾ランプ(スリップ・ウェイ)が設けられており、航走しながらでも搭載艇の発進・揚収が可能である。搭載艇としては、11メートル型複合艇2隻が搭載される。また右舷側にもクレーンを備えたハッチが設けられており、ここは舟艇の運用のほか、ROVなどの着水・揚収にも用いられる。舟艇の発進・揚収はシーステート4まで可能である。 その上部の船尾甲板には5,200 sq ft (480 m2)のヘリコプター甲板が設定されており、上部構造物後端部は床面積5,680 sq ft (528 m2)のハンガーとされている。搭載機はミッション・パッケージに応じて決定されるが、MH-60R/Sヘリコプターのみであれば2機、混載であればMH-60R/Sヘリコプター 1機とMQ-8無人航空機3機を搭載できる。航空機の運用はシーステート5まで可能である。
※この「ミッション・パッケージ」の解説は、「フリーダム級沿海域戦闘艦」の解説の一部です。
「ミッション・パッケージ」を含む「フリーダム級沿海域戦闘艦」の記事については、「フリーダム級沿海域戦闘艦」の概要を参照ください。
ミッション・パッケージ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 00:50 UTC 版)
「沿海域戦闘艦」の記事における「ミッション・パッケージ」の解説
小さな艦型で多任務に対応する必要上、上記の通り、モジュール化を進めて任務ごとに装備内容を変更するというコンセプトが採用された。このモジュールとして開発されているのがミッション・パッケージである。パッケージは3日以内に換装可能なように要求されている。パッケージとしては、まず下記の3タイプが開発されている。
※この「ミッション・パッケージ」の解説は、「沿海域戦闘艦」の解説の一部です。
「ミッション・パッケージ」を含む「沿海域戦闘艦」の記事については、「沿海域戦闘艦」の概要を参照ください。
- ミッションパッケージのページへのリンク