機雷探知機とは? わかりやすく解説

機雷探知機

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 23:02 UTC 版)

掃海艇」の記事における「機雷探知機」の解説

機雷探知機は、超音波によって、水中機雷探知・類別を行う装置であり、要する高周波使用するアクティブ・ソナーである。 目標捜索および類別のために、異ないくつかの周波数帯使用する小さな機雷探知には高い周波数帯を使うが、この場合探知精度高くなる代わりに有効捜索距離は短くなる探知機は当初掃海艇船体直接装備されるか、または曳航されていたが、対潜艦用に深深度に敷設される機雷出現すると、水面からの探知が困難となったこのため探知機を任意の深度吊り下げ曳航するVDS方式用いられるようになった。さらに、探知した目標自走し接近爆発するホーミング機雷など危害範囲格段に広い機雷出現するうになると、危険を避けるため探知機は掃海艇前程に出すことが必要になった。このため近時では探知機に推進装置付けたPVDS方式移行しようとしている。 このPVDS方式探知機に爆雷カッター装備した物も現れたが、そのような多機能化した処分具は非常に高価で、そのような処分具を目標とし攻撃できる機雷出現したため問題となった。そこで、PVDS方式探知機を出来るだけ簡略化運用される方向にある。このため自走爆雷という一種使い捨て処分具も出現しておりドイツのSea-Foxが有名である。

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機雷探知機(mine hunting sonar)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 06:43 UTC 版)

ソナー」の記事における「機雷探知機(mine hunting sonar)」の解説

機雷探知する目的で、主として機雷戦艦艇搭載するもの。感応機雷出現に伴う機雷掃討要請から、機雷探知するだけでなく類別するともできるよう、分解能が高い高周波数を使用している。

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機雷探知機 (ZQS)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 01:30 UTC 版)

海上自衛隊のソナー」の記事における「機雷探知機 (ZQS)」の解説

機雷戦分野におけるソナー開発は、潜水艦よりも機雷のほうが目標としてはるかに小さく、また静止しているためドップラー効果利用できないなどの困難が多いこともあって、対潜用と比して遅れることとなった。しかし朝鮮戦争影響もあり、1950年には、まずアメリカ海軍で機雷探知用のAN/UQS-1(周波数100キロヘルツ)が実用化され、これは保安庁警備隊時代昭和28年計画試験的に建造された「やしろ」およびあただ型で搭載された。続くかさど型ではライセンス生産による65式機雷探知機ZQS-1が搭載され18番以降では68式機雷探知機ZQS-1Aに移行した。またZQS-1Bは掃海母艦「はやせ」(44MST)および機雷敷設艦「そうや」(44MMC)に搭載された。 また第3次防衛力整備計画導入されたたかみ型(42MSC)では、まずイギリスプレッシー社製の193型が搭載された。これは、機雷探知用の100キロヘルツ加えて、より高周波300キロヘルツにも対応することで機雷類別可能にした画期的な機種で、従来機雷掃海加えて機雷掃討という新し運用概念具現化する原動力となったパルス幅は100マイクロ秒水平方向ビーム幅は1.0度ないし0.3度であった。また3番艇(43MSC)以降ではこれをベース開発されたZQS-2に移行し、これははつしま型(51MSC)にも搭載された。またこれをもとに中深度対応して発展したZQS-3はうわじま型(63MSC)で搭載された。 ペルシャ湾派遣の教訓取り入れたすがしま型(07MSC)では再びイギリス製の2093型が搭載されたが、続くひらしま型(16MSC)・えのしま型(20MSC)では、ZQS-3をもとに開発されたZQS-4が搭載された。これは、技術研究本部においてZQS-Xとして平成4年度から平成10年度にかけて開発されたもので、広帯域化・高度画像処理化により雑音低減するなどの改良施されており、探知性能高く評価されたことから、あわじ型掃海艦においてもVDS版を開発して搭載する予定とされている。

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