機雷敷設・輸送任務
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/19 10:03 UTC 版)
「伊号第六潜水艦」の記事における「機雷敷設・輸送任務」の解説
1943年2月16日、伊6は大発1隻を乗せて横須賀を出港し、23日1015にトラック島に到着。26日には特設潜水母艦日枝丸(日本郵船、11,621トン)から弾薬と燃料の補給を受け、大発を降ろした。28日に公試を行った後、3月2日にトラックを出港。11日1200、ブリスベン北東60浬地点に到着し、1715に10,000トン級輸送船を発見し、1844に魚雷2本を発射するも、命中しなかった。12日、モートン湾周辺を偵察。13日1850から1914にかけて、ブライビー島北方海域にTM型磁気機雷9個を敷設。14日からはノースストラドブローク島とフレーザー島との間の海域を哨戒する。17日1430、サンディー岬南東沖で、輸送船2隻で編成されたBT44船団を発見。1507、米リバティ船チャールズ・C・ジョーンズ(Charles C. Jones、7,174トン)へ魚雷2本を発射。4分後、魚雷はチャールズ・C・ジョーンズのわずか20m後方を通過した。チャールズ・C・ジョーンズと米リバティ船ジョセフ・ホルト(Joseph Holt、7,174トン)の砲撃により、護衛の豪コルベット、ジンピーが対潜掃討を開始。さらにアブロ アンソンが合流して来たものの、損害をうけずに離脱に成功する。2022、浮上して状況報告を行うも、これを傍受していた米軍により哨戒機2機が18日日没ごろまで伊6を捜索するも、発見はされなかった。27日0730、ラバウルに到着。4月1日、第7潜水隊は第五艦隊指揮下となる。 2日、伊6は兵器及び弾薬、計3.3トン、衣類22トン、食糧15.4トンを詰めたドラム缶77個、便乗者30名を乗せてラバウルを出港。5日、ラエに到着して大発に輸送物資及び便乗者を下ろし、歩兵第41連隊軍旗と兵士4名を含む便乗者29名を乗せて出港。直後に米魚雷艇に発見されるが、急速潜航により退避する。7日にラバウルに到着し、便乗者を下ろした。 帰還後、伊6は兵器及び弾薬、計4トン、衣類17トン、輸送物資を詰めたドラム缶77個と便乗者28名を乗せてラバウルを出港し、11日にラエに到着。輸送物資と便乗者を降ろし、かわりに便乗者42名を乗せて出港し、ラバウルに戻った。到着後、兵器及び弾薬、計4.4トン、衣類19トン、食糧を詰めたドラム缶77個と便乗者26名を乗せてラバウルを出港し、17日にラエに到着。輸送物資と便乗者を降ろし、かわりに便乗者39名を乗せて出港する。出港後、米魚雷艇若干を発見し、潜航退避した後、ラバウルに戻った。 到着後、弾薬1トン、衣類16トン、食糧16トンを詰めたドラム缶多数と便乗者20名を乗せてラバウルを出港し、24日にラエに到着。輸送物資と便乗者を降ろし、かわりに便乗者42名を乗せて出港し、ラバウルに戻った。到着後、兵器及び弾薬、計3トン、衣類19トン、食糧1トンを詰めたドラム缶多数と便乗者30名を乗せてラバウルを出港し、30日にラエに到着。輸送物資と便乗者を降ろし、かわりに便乗者42名を乗せて出港する。ラエ沖5浬地点付近で、夕方ごろ、米魚雷艇若干を発見し、1時間ほど退避した後、ラバウルに戻った。 到着後、兵器2.8トン、砲弾4トン、衣類13トン、輸送物資を詰めたドラム缶77個と便乗者10名を乗せてラバウルを出港し、5月7日にラエに到着。輸送物資と便乗者を降ろし、かわりに便乗者12名を乗せて出港し、ラバウルに戻った。到着後、兵器11.5トン、弾薬5トン、食糧9トンを詰めたドラム缶多数と便乗者10名を乗せてラバウルを出港し、13日にラエに到着。輸送物資と便乗者を降ろし、かわりに便乗者4名を乗せて出港する。出港後、ラエ沖5浬地点付近で、米魚雷艇PT-150、PT-152の2隻に発見される。12ノットで浮上航走する伊6に対し、2隻は5400mの距離から魚雷2本ずつを発射。しかし、伊6が停止したため、魚雷はすべて伊6の前方を通過した。2隻は3600mまで近寄り、PT-150が魚雷1本を発射。しかし、伊6が航行を開始したため、魚雷は伊6の後方を通過した。2隻は伊6を追い越した後、再度発射体勢をとるが、伊6が急速潜航したため徒労に終わった。停止した2隻に対し、伊6は魚雷1本を発射するも、魚雷はPT-150の艇首の下を通過した。14日、ラバウルに向かう途中、オロ湾への空襲で撃墜された第751航空隊所属の一式陸上攻撃機の搭乗員達の救助に向かい、ブナから60浬沖の地点で搭乗員2名を救助した。任務完了後、伊6はラバウルへ移動し、救助した搭乗員達を降ろした。 到着後、兵器5.1トン、弾薬5.4トン、食糧4.6トンと便乗者31名を乗せてラバウルを出港し、21日にラエに到着。輸送物資と便乗者を降ろし、かわりに便乗者40名を乗せて出港し、ラバウルに戻った。到着後、兵器及び薬、計4.3トン、衣類2トン、食糧18トン、大発1隻と便乗者23名を乗せてラバウルを出港し、28日にラエに到着。輸送物資と便乗者を降ろした後出港し、6月1日にトラックに到着した。2日にトラックを出港し、8日に横須賀に到着して整備を受ける。
※この「機雷敷設・輸送任務」の解説は、「伊号第六潜水艦」の解説の一部です。
「機雷敷設・輸送任務」を含む「伊号第六潜水艦」の記事については、「伊号第六潜水艦」の概要を参照ください。
- 機雷敷設・輸送任務のページへのリンク