機雷敷設任務
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 05:27 UTC 版)
「エクスプレス (駆逐艦)」の記事における「機雷敷設任務」の解説
戦争が勃発した1939年9月、「エクスプレス」は第20(機雷敷設)駆逐艦戦隊に配属された。当初はポーツマスに基地を置き、のち北海に面するイミンガムに移動した。戦争の最初の年の「エクスプレス」は、第20駆逐艦戦隊と共に、イギリスの領海に防御用機雷原を、また敵の沿岸に攻撃用機雷原を敷設することで費やした。 1939年9月、「エクスプレス」はウィンザー公爵およびウィンザー公爵夫人をポーツマスからシェルブール=オクトヴィルへ送っている。 1940年5月後半、「エクスプレス」はイギリス海外派遣軍のダンケルク撤退を援護するよう命令を受けた数ダースの駆逐艦のうちの一隻であり、また最初に到着して海岸から兵員を撤収させ始めた一隻でもあった。兵員はダンケルクの港を離れた。6月4日に撤退が終了し、「エクスプレス」と駆逐艦「シカリ」は兵員と共にダンケルクを去った最後の艦だった。撤退中「にエクスプレス」は2,795人を輸送した。「エクスプレス」は爆撃により損傷したが、行動中の緊急補修でダンケルク撤退に参加し続けた。 1940年8月31日、オランダの沿岸に攻撃的機雷原を敷設すべく「エクスプレス」はイミンガムを離れた。夜間に「エクスプレス」は触雷し、艦橋までの艦首部分を全て喪失した。それから「エスク」及び「アイヴァンホー」は「エクスプレス」の援助に行こうとするうち、触雷した。「エクスプレス」は本国まで曳航され、4名の士官と55名の乗組員を失った。「エスク」と「アイヴァンホー」は沈没した。この事故はテセルの惨事として知られることとなった。
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