軽食、デザート類、飲料
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 16:35 UTC 版)
「ベトナム料理」の記事における「軽食、デザート類、飲料」の解説
バインフォントム(Bánh phồng tôm) 南部を起源とする丸い海老せん。サラダ(ノム/ゴイ、Nộm/gỏi)の付け合わせにもなる。 チャオトム(Chạo tôm) エビのすり身をサトウキビの茎の芯の周りに付けて、竹輪のように焼いた料理。ブンの具にすることもある。 チュンビロン/ホビロン(Trứng vịt lộn/Hột vịt lộn) 孵化前のアヒルの卵を茹でたもの。北部では殻を剥き皿に盛った状態で供されることが多いが、南部では丸のままエッグスタンドがわりのお猪口に乗せて供される。頂上部を下にして気室側の殻を割り、中のスープを飲んだ後、そこに塩・胡椒・柑橘類・ハーブを加えてスプーンでかき混ぜて食べる(生えかけの羽毛やくちばしなどが混ざっていることがあるが、これは食べない)。おやつとして、路上の屋台などで売られている(男性向けの強壮剤食品としてのイメージも根強い)。 オクニョイ(Ốc nhồi) 名称は「タニシの詰め物」という意味だが、通常は味付けしたタニシの蒸し物で、街角の屋台などで売っている。ベトナムのタニシは、日本でよく見られるものよりも大きい。正しくは『タニシモドキ』。 バインザン(Bánh rán) 餅米粉の皮の中に、緑豆あんの入った揚げ団子。ベトナム語版ドラえもんにおいて「ドレーモン」はどら焼きの代わりにバインザンを食べる。 バインフラン(Bánh flan)、北部ではケムカラメン(Kem caramen) 濃厚な風味のカスタードプリン。ポピュラーなデザートのひとつ。砕いた氷やコンデンスミルクが掛けられることも。 チェー(Chè) 餅米など穀類、果物、芋類、果物、海藻、アズキやリョクトウなどの豆類で作ったデザート。田舎汁粉や善哉、みつ豆、粥と似ている。ココナッツミルクに具を入れ煮込む場合もある。当初、ベトナム北部では、温かいチェーが作られていたが、全国に普及するにつれて冷たいチェーへと変化した。 スアチュア(Sữa chua) ベトナム風ヨーグルト。ベトナムではヨーグルトを凍らせて食べる事もある。小さなカップ入りのものを行商していることも多い。 ケムズア、ケムチャイズア(Kem dừa, Kem trái dừa) ココナッツ風味のアイスクリームを使ったデザート。ケムはクリームのこと。ココナツの殻を容器にすることが多い。 バインヤーロン (Bánh da lợn) 緑豆餡を用いて作るデザートの一種。食感は外郎に近い。 ヌクミア(Nước mía) サトウキビの生搾りジュースに氷をいれたもの。コーヒー・お茶と並んで国民的飲料と呼んでも良いほどどこでも飲める。多くは専用の絞り機(かつては手動が多かったが、現在では電動のものが主流)と材料だけを用意した屋台・行商で供され、公園や川沿いなどの人の集まる所だけでなく、街道沿いなどにも出店していることが多い。風味付けにチャイン(ライム)も加える。 カーフェー(ベトナムコーヒー)(Cà phê) アルミニウムまたはステンレスの穴あきの容器で淹れるベトナム式コーヒーは、紙のフィルターと異なり、お湯がなかなかフィルターから落ちず、抽出に時間がかかり、加える湯も少なめのため、出来上がりはかなり濃い味になる。ミルクコーヒーにする場合には牛乳ではなくコンデンスミルクを用いるのも大きな特徴である。先にカップの底にコンデンスミルクを入れ、その上からコーヒーを注いだ状態で供される。飲む時には、コップの中身をスプーンでかき混ぜて好みの濃さに調整する。南部では、冷たくして飲む場合は砕いた氷の入ったグラスが別に用意され、そこに注いで飲む。路上のカフェなどでコーヒーを頼むと、これに大体ポット入りのジャスミン茶やハス茶がついてくる。粉はバターを加え深くローストするため、苦味が強いが酸味は薄い。温かいものは Cà phê nóng, 氷入りは Cà phê đá, アイスミルクコーヒーは Cà phê sữa đáとなる。
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