軽食を提供する業態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 20:57 UTC 版)
古くから軽食を提供する業態としては屋台や露店などの、その場で調理して紙などで包装して提供する業態が見られる。こうしたものは、ホットドッグやフライドポテト、フィッシュアンドチップスやケバブなど枚挙に暇がなく、祭などでは、こういった屋台が軒を連ねるが、その一方で公園や辻などでもこういった屋台は世界各地に見られる。 いわゆるファーストフードを提供するチェーン店などは、軽食を提供する店の最たるものである。また喫茶店などでは、コーヒー・紅茶・ソフトドリンクやジュース(または清涼飲料水)などの飲料の他に軽食を提供するのが一般的で、特に喫茶店向けの問屋では、それら喫茶店向けに調理が途中まで済んでいる冷凍食品を冷凍ケーキ類と共に販売している。 交通の上では遠隔地の目的地に到着するまでに何度かの食事を摂ることもあるが、そういったドライバーや乗客などに食事を提供するため、ドライブインの他に、高速道路のサービスエリアないしパーキングエリアには軽食堂が設置されており、これらはスナックコーナーともいう。なお、自動販売機でも軽食を提供するものがあり、1970年に登場した電子レンジを内蔵して冷凍されたハンバーガーを温めて提供するものをはじめ、様々な自動販売機を並べて無人化した休憩所・パーキングエリアもみられる。カップ麺などでは湯を注ぐ機構を備えた自動販売機が見られる。 このほか、ファミリーレストランも通常の食事以外に対応した量の少ない軽食メニューも取り揃えている。これらは軽食として以外にも、大食漢向けにはメインとなるメニューのサイドメニューとして、場合によっては食べる量の少ない高齢者や幼児向けのメニューとしても利用される。 なお、コンビニエンスストアでは取扱商品は多岐に渡るが、その中には弁当のほか加工食品や菓子類と並んでスナックフード類も充実しており、サンドイッチやおにぎりなどの定番メニューの他にも、店内の電子レンジでそのまま温めて食べられるプラスチックフィルムに包装された軽食メニューも多い。 日本では、かつていわゆる駄菓子屋で軽食を提供している店もあったが、もはや駄菓子屋という業態の店そのものが少なくなってしまった。しかし、西日本地域では、お好み焼き専門の小さな店やたこ焼き専門店などでは、一般的な軽食として市民に親しまれているほか、惣菜としても利用される。肉屋ではコロッケなどを揚げる店もあるが、こういった惣菜もしばしば簡便な軽食として食べられることもある。
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