英連邦の自治領と世界大戦とは? わかりやすく解説

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英連邦の自治領と世界大戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 14:12 UTC 版)

ニューファンドランド島」の記事における「英連邦の自治領と世界大戦」の解説

詳細は「ニューファンドランド (ドミニオン)」を参照 ニューファンドランドおよびその軍隊、ロイヤル・ニューファンドランド連隊イギリス植民地一員として米英戦争などでイギリス側に立ち戦ったニューファンドランド改革者医師のウィリアム・カーソン(William Carson)をはじめ、エドワード・パトリック・モリス(Edward Patrick Morris)、ジョン・ケント(John Kent)らによる議会開催のための闘争経て植民地議会今日まで州議会として続いている)を1832年開いた。しかしこの新政府カトリックとプロテスタント違いにより分断され不安定だった1842年議会任命制による立法委員会と合併し、さらに1848年二院制戻った。これ以後自由主義運動の流れ受けて、後の議院内閣制につながる制度自治権の強い「責任政府」(responsible government作りへの運動始まった1854年ニューファンドランド植民地責任政府樹立イギリス本国から認可された。これによりイギリス政府から任命され植民地総督は、地元責任政府議会に従って活動するよう改められた。1855年選挙で、プリンス・エドワード島出身のフィリップ・フランシス・リトル(Philip Francis Little)が保守党対し多数獲得しリトル最初首相となった1869年投票によりニューファンドランドカナダとの連合案を拒否している。1898年にはセントジョンズから島の北岸ガンダー西部コーナーブルック通り、島の西端チャンネル=ポルトー・バスクまでを東西に結ぶ狭軌ニューファンドランド鉄道開通し沿線林業などの開発進んだカナダへの加入後はカナディアン・ナショナル鉄道運営となった赤字体質続いたため、1979年子会社として分離されテラ・トランスポートとなったものの、結局1988年ニューファンドランド鉄道全廃された)。 1904年英仏協商一環としてフランス1713年ユトレヒト条約以来権利保有してきた島の西海岸、「コート・フランセーズ・ド・テール=ヌーヴ」を手放した1907年9月26日には、ニューファンドランド大英帝国自治領ニューファンドランドとなり、事実上独立国家となっている。ラブラドール地方境界線については長年カナダ自治領ケベック州ニューファンドランド自治領政府係争の元だったが、1927年現在の境界画定した。 第一次世界大戦は強力かつ持続的な影響を島の社会与えたニューファンドランドイギリスなどの側で参戦し25万人ほどの人口のうち、5,482人が英連邦兵士として海外出た。1,500人ほどが戦死し2,300人が負傷した1916年7月1日ソンムの戦い初日フランス北部激戦地ボーモンタメルで、ロイヤル・ニューファンドランド連隊753人の兵士塹壕越えて突撃した同日犠牲者多数上り翌朝点呼応えたのはわずか68人だった。ニューファンドランド若者4分の1第一次大戦失い次代を担う若い世代著し減少は、経済の衰退つながりカナダとの連合という結果帰結したという議論もある。現在でも、カナダ人多く建国記念日カナダの日)を祝う7月1日に、ニューファンドランドでは戦死した若者たち追悼行っている。 ニューファンドランド自治領第一次大戦戦費大恐慌苦境に陥り、1934年責任政府返上しロンドン直轄植民地に戻ることになった同じくイギリス自治領名乗り、後に英連邦王国として独立国となったニュージーランドカナダなどと異なりニューファンドランド結局独立した主権国家にはなれなかった。第二次世界大戦大きな衝撃ニューファンドランド与えた。特に、島の各地岸辺大西洋兵站網を守るためのアメリカ軍基地ができ、アメリカ合衆国存在感高まったレンドリース法参照)。基地とのかかわり現金大量に流通し、島の経済貨幣で回るようになり、伝統的な行政組織合衆国深く結びつくようになった

※この「英連邦の自治領と世界大戦」の解説は、「ニューファンドランド島」の解説の一部です。
「英連邦の自治領と世界大戦」を含む「ニューファンドランド島」の記事については、「ニューファンドランド島」の概要を参照ください。

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