英連邦のフローリン銀貨
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/26 16:34 UTC 版)
「フローリン銀貨」の記事における「英連邦のフローリン銀貨」の解説
イギリス本国以外の英連邦や植民地でも、本国と同じ通貨制度を採用していた国では、フローリン銀貨が発行されていた。 オーストラリアオーストラリアでは、1910年エドワード7世の肖像を描いたものが最初のフローリン銀貨である。裏面は紋章。続くジョージ5世の時代には通常貨と2種の記念貨が発行された。ジョージ6世の時代には通常貨と記念貨1種が発行されたが、1946年以降の銀貨は品位が.500に引き下げられた。エリザベス2世の時代には2種類の通常貨と1種類の記念銀貨が発行された。デシマル制度実施後も20セントとして通用した。 フィジーフィジーでは1934年ジョージ5世の時代に最初のフローリン銀貨が発行された。この銀貨は品位が.500で裏面は紋章の図案であった。以後ジョージ6世肖像が2種、エリザベス2世肖像が1種発行されたが、エリザベス2世のものは白銅貨である。また、1942年の銀貨に限り品位は.900で製造された。 アイルランドアイルランドでもイギリスと同じ通貨制度を採用していたので、1928年から1968年までフローリン硬貨が発行されていた。1943年までは品位.750の銀貨で、以後は白銅貨で発行された。図案は表がハープ、裏は魚。 ニュージーランドニュージーランドでは1933年ジョージ5世の時代に最初のフローリン銀貨が発行された。品位は.500で裏は国鳥のキウィ。ジョージ6世の時代には1937年~1946年が銀貨、以降は白銅貨で発行され、エリザベス2世の1965年銘が最後のフローリン硬貨である。 南アフリカ連邦1923年ジョージ5世のコインが最初。裏は紋章で品位は.800であった。1930年以降は価格表示がflorinではなく2s(シリング)と変更された。ジョージ6世以降エリザベス2世の1960年まで発行されたが、1951年に品位が.500に引き下げられた。 上記以外の国でも東アフリカ、マラウィでもフローリンの額面のコインが発行された。
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